超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第1章 魔王軍VS地球軍編

第五十二話 塔探索Part2

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「あの荒巻さん、さっきから同じところグルグル回ってません?」
「い、いやだなあ、ソール君。俺が迷っているとでも言うのかね?」
「迷ってますよね?」
「迷ってます」


 そうなんだよなぁ。城でも迷ってたし俺って方向音痴だったのか。外に出ないからわからなかったぜ!


「あの、ここ左まだ行ってないんで、そっち行って下さい」
「あ、マジ? わかった」
「そこ右でお願いします」
「ありがとう」


 こいつ、めっちゃ役に立つじゃねーか! 誰だよこいつ仕事出来ねぇとか言ったやつ。


「なんだこの扉は……」
「なんですかねこれ、模様かな? それにしては複雑すぎるっていうか、なんで模様が入ってるのかもわからないし……」
「とりあえず入ってみるか!」
「まあ、考えてても仕方ないですよね」


 大丈夫だと信じて、扉を開こうとした。そこまでは良かったんだが……。


「開かねぇ……」
「そんなことあります?」
「いやだって、現に開かないんだもん」


 これどうしたらいいんだろうか?


「これもしかしたら暗号ってことないですか?」
「暗号!? たしかになんか規則性があるような気はするな。お前暗号解読とか得意なほうか?」
「全然ダメです」


 マジかよ、俺もそういうの全然ダメなんだよ。クイズもどんな問題があるか覚える作業みたいなとこあるから暗号解読とかそういうのじゃないしな。こんな時にサリエル様がいれば……。
 まあ嘆いていても仕方ない。とりあえず考えてみるか。


「ええと、右上と左上にスペードがあって、右下にハートがあると」
「ということはこれはトランプということでしょうか?」
「けど数字とかは書いてなさそうなんだよな。クラブとかダイヤとかもなしと」
「ええっと、どうしますか?」
「わかったぞ!」


 扉の前にダイナマイトというアイテムを置く。まあ、効果はみんなのお察しの通りだ。
 爆裂音がして、扉がバラバラになる。そこに待ち受けていたものは……。


「あー、見つけたのだー」
「ご主人様、この扉の問題解けた……わけないですよね」
「くくく、私と同じ解法なのじゃ!」


 3人がもっとでかい扉の前で待っていた。


「ん? なんでソールさんまでいるんですか?」
「あ、あの、着いてきてしまって……すいません」
「あっ、いやいや、全然大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
「みんな、ソール君を守りつつ塔を攻略してくれ。頼むわ」
「わかりました」


 ああ、よかった。断られたらもう俺とソール君死んだも同然だもんね。いや、断られないだろうとは思ってたけどね。


「っていうかもしかして、シャルティアたんとミツハたんも扉破壊した?」
「ああ、破壊したのじゃ」
「破壊したのだー」
『手が痛かったのだー』


 やっぱりか。サリエル様は問題解いたんだろうな。それにしてもシャルティアたん扉を素手で叩き割ったと。そりゃ痛いわ。あの扉めっちゃ重厚な感じしてたからな。


「それでなんでみんな集まってるんだ?」
「この扉を突破できないのですよ」
「サリエル様ですらわからないの?」
「なんで私がそんなに頭いいみたいな感じになってるんですか? そこまで頭いいわけじゃないのでわからないんですよ」


 まあサリエル様がわからないなら俺達もわからないとして。


「シャルティアたん、この扉破壊できないの?」
「なにか力がかかっていて破壊できないのだー」


 シャルティアたんでも力が足りないと。ならここはあのアイテムを使ってみるか?


「アイテム、エンチャントブレイクを使用!」


 この扉に付与されてる効果をすべて解除する。これにより、扉にかかっているよくわからない力は無くなると。


「今だったら扉を破壊できるはずだ。シャルティアたん、頼んだ」
「わかったのだー」


 塔の思惑からかなり外れているだろうが、俺達に――特にサリエル様以外には――無理があるってもんだよね。


「おっ、階段があるな。やっと2階に行けるぜ」


 階段を上ると、そこにはモンスターが溢れかえっていた。近寄ってくるモンスターを捌きながら話をする。


「なんだこれモンスター多すぎだろ!?」
「広い部屋とは言え、これ100体はいますよね。並大抵のパーティーなら全滅してますよ」


 そうなのだ。並大抵のパーティーなどではないのだ。シャルティアたんひとりでもおそらく全モンスター倒せるんだろうな。
 俺がしていることのほとんどがソール君を見守っていることだということがより一層その事実に現実味を帯びさせる。
 そろそろソール君のお守り飽きてきたんだけどなー。まああの量のモンスターと戦いたくもないけどさ。


 そうこうしているうちにあれだけいたモンスターはひとつ残らず駆逐されていた。南無阿弥陀仏。


「んー、いい汗かいたのだー」
『楽しかったのだー』


 まあ純粋に楽しんでる戦闘狂に戦闘は任せておけばいいということがわかったから。疲れなどは特に考えずにその先へ進む。といっても大部屋すぎてどこに扉があるかはわかんないから探しているんだけど。


「あっ、扉ありました!」
「おお、でかしたソール君!」
「ありがとうございます」


 さあ、この扉の先には何が待っているのか。出来れば脳筋パーティーでクリア出来るようなギミックがいいな。
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