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第4話:黒い影
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アルテローゼに左足を砕かれた巨人。しかまだ片足が無くなっただけで、その戦闘力は失われていない。
しばしの間天を仰いで慟哭していた巨人だが、それをやめた後は、アルテローゼに向かって炎弾を雨あられと吐き出してきた。
「炎に囲まれては近づけませんわ。せめてアルテローゼに射撃武器が搭載されていれば…。アルテローゼ、何か手はありませんの?」
炎の渦に包まれた巨人にアルテローゼは近づくことができない。炎弾を避けるためにスティックをカチャカチャと操作しながらレイチェルはレイフに何か手はないかと尋ねる。
『あの炎弾は無限に吐き出す事はできぬはずじゃ。今に魔力が尽きるのじゃ。それまで待つのじゃ。それにあの炎に囲まれた事で、巨人は墓穴を掘ったやもしれぬぞ』
レイフは、冷静に巨人の様子を観察していた。いくら巨人が大きく、蓄えている魔力が多くとも無限に炎弾を吐き出す事はできない。魔法は様々な奇跡を起こせるが、それは魔力があってこそ。燃料が無ければエンジンは動作しないように、魔力がなければ巨人はその体を動かすことも、炎弾を吐き出す事もできないのだ。
『レイチェルよ、今は待つのじゃ』
「何度も言わせないでください。私は貴方の嫁ではありませんわ。それと、しばらく待つことに依存はありませんわ」
レイフの嫁発言とレイチェルの返しは、ほとんどお約束になってしまったようだった。
しばしの間天を仰いで慟哭していた巨人だが、それをやめた後は、アルテローゼに向かって炎弾を雨あられと吐き出してきた。
「炎に囲まれては近づけませんわ。せめてアルテローゼに射撃武器が搭載されていれば…。アルテローゼ、何か手はありませんの?」
炎の渦に包まれた巨人にアルテローゼは近づくことができない。炎弾を避けるためにスティックをカチャカチャと操作しながらレイチェルはレイフに何か手はないかと尋ねる。
『あの炎弾は無限に吐き出す事はできぬはずじゃ。今に魔力が尽きるのじゃ。それまで待つのじゃ。それにあの炎に囲まれた事で、巨人は墓穴を掘ったやもしれぬぞ』
レイフは、冷静に巨人の様子を観察していた。いくら巨人が大きく、蓄えている魔力が多くとも無限に炎弾を吐き出す事はできない。魔法は様々な奇跡を起こせるが、それは魔力があってこそ。燃料が無ければエンジンは動作しないように、魔力がなければ巨人はその体を動かすことも、炎弾を吐き出す事もできないのだ。
『レイチェルよ、今は待つのじゃ』
「何度も言わせないでください。私は貴方の嫁ではありませんわ。それと、しばらく待つことに依存はありませんわ」
レイフの嫁発言とレイチェルの返しは、ほとんどお約束になってしまったようだった。
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