Serendipty~セレンディピティ~リストラから始まったハーレム生活

のらしろ

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12.退職そして引っ越し

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 ただ、少々疑問なのが、アプリコットさん、どこからどう見ても東欧の血筋だ。
 中東にあるはずのブルガン生粋の人でないし、何より秘書に女性というのも腑に落ちない。

 俺は女性蔑視をするつもりもないが、中東で民族衣装もつけない女性が秘書として活動している事実に引っ掛かりを覚えた。

 まあ、美女二人に囲まれての移動だ。
 うれしくないはずはない。

 結局葵さんに見送りされてドバイに向かうが、乗継便の関係で今日はドバイで一泊だ。
 ホテルの予約もアプリコットさんは抜かりがない。
 二部屋確保して俺たちは分かれて宿泊した……別れ方に問題…いや、うれしい誤算といえばいいのか、アプリコットさんが一人部屋に入り、俺と美人メイドさんが仲良く同室だ。
 当然、抑えの利かない俺の息子は大喜びで暴れだす。

 結局その日も夜遅くまで寝ることはできずに、ドバイから日本に向かう機中ですっかり寝て過ごした。

 おかげなのか時差ボケもほとんど起こらず、その足で会社に向かい、退社の手続きを取る。
 出張の清算から、退職の手続きに入り私物の整理だ。
 前の会社だと出張精算だけでも一日かかるくらいのお仕事になるのだが、かなり良くできた人事システムのおかげで、清算もスムーズにでき、午後には退職の手続きも終わり、定時前にあいさつ回りができた。
 あいさつ回りといっても事務所くらいしかこの会社には知人がおらず、プロジェクトリーダーにあいさつを済ませたら終わりのはずだったが、リーダーに連れられて俺はそのまま社長室に向かう。
 すでに社長の予定を抑えていたのか待たされることなく社長にあいさつを行った。

 一度ドバイであいさつをしたばかりで、社長とは会っているからあいさつするのもおかしな話ではないのかもしれないが、ちょっと変だ。

 社長からは、豪華クルーザーの件でお礼を言われ、代理店契約第一号についても激励された。
 飛行機内でアプリコットさんから聞かされた予定では、現在ローレン王子が代理店契約を個人で結ぶのに成功しているが、近々日本に法人を作りそこに代理店の権利を貸し出すことになる。
 そのあたりについても軽く触れ、その際の協力をお願いしてあいさつを終える。

 最後に社長からは、今後もクルーザー販売を通して繋がるので、もし困りごとがあるようならば遠慮なく頼ってくれとまで言われた。

 俺にはよくわからないけど、感謝するしかない。
 社長からの激励の時に直接社長から名刺を頂いたのだが、俺にはまだ名刺を作っていないので、後日あいさつに伺うことを約束して別れた。

 社長室を出てから秘書の女性にあいさつすると、今後もよろしくと彼女の名刺も頂いた。
 それには携帯の番号まで書いてある。
 喜んだのだが、よくよく考えるとこの番号も会社持ちのものだろう。
 ぬか喜びだったが、はっきり言って社長の名刺よりも俺には彼女の名刺の方がうれしかった。

 夕方というよりも夜のとばりが下りたころに会社から解放された。
 一日で、出張精算から退職の手続き、それに続きあいさつまで出来たことは驚きにあたる。

 その日の俺は借りているアパートには戻れずにアプリコットさんが用意した都内の高級ホテルのスウィートに泊まる。
 寝室が二部屋あるやつで、今日もアプリコットさんは別室になるが、さすがに声が漏れるだろうと遠慮した。
 結局遠慮ができたのははじめだけだけど、結局その日も彼女相手に頑張ってしまった。

 俺という人間はどこまでスケベなのか。
 歯止めが利かないと、猿以下だな。

 まだ眠気が抜けないままラウンジで朝食をとっていると、俺たちを訪ねてきた客がある。
 アプリコットさんが俺のところまで案内してきた人は駐日ブルガン王国大使館のローカル職員である北海京子さんという、これまた美人な人だ。
 なんでも、日本での俺たちのことをサポートするために専属で付いてくれるとか。
 全員でコーヒーをゆっくり頂いた後に、俺たちはタクシーで連れ立って俺の借りているアパートの管理をしている不動産屋まで向かった。

 不動産屋でアパートの引き上げの手続きをされていく。
 俺はというと、不動産屋か、北海さんからいわれるまま書類にサインしていく。
 それが終わると、一度アパートに戻り引っ越しだが、それも俺たちがアパートに着くとそこにはすでに引っ越し屋さんが俺たちのことを待っていた。

 俺はアパートの部屋の鍵を開け、後はお任せ引っ越しになるらしい。

 いったいどこに引っ越しされるか不安になるが、俺が再度日本に戻るまでは俺の荷物は大使館で確保している倉庫に預かるそうだ。

 荷物がすべて部屋から運び出されるのを確認した後に鍵を不動産屋に返して、引っ越しも終わり。
 以上で、俺の日本での仕事はすべて終わったとばかりに、その足で成田に連れていかれた。

 一番早い便でドバイに向かうらしい。

 空港では俺たちのチケットも持った大使館員の人が俺たちを待っていた。
 待っていたのはローカルスタッフの北海さんではなく、ブルガン王国人の三等書記官だそうだ。
 俺たちと一緒についてブルガンまで行動をするそうだ。
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