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誘拐業者 (3)
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さて、いろいろと話を聞いているうちに、Mの帰宅時間が迫ってきた。西村は、調達しておいた動物がトレードマークとなっている某宅配業者の制服に着替える。事情を知っている記者がみても、宅配業者そのものである。
午後4時20分ごろ。Mの中学校の校門にて見張りに立っていた仲間から連絡が入る。ここからは秒読み状態である。
西村は、道具の入ったウエストバッグを巻き付ける。このなかには、今回使用する手錠、縄、拘束具、ガムテープ、薬などのほかに、緊急事態に備えてスタンガン、刃物なども入っている。
午後5時前。Mが自宅へ帰ってきた。ここで最終確認が行われる。自宅にはMのほかに誰もいない、自宅周辺の人通りもあまりない。確認を終えると、西村はMの自宅へと向かい、門のところでインターホンを押す。
「はーい、Mです。」
「あっ、どうもー。○○のものです。宅配便をお届けに参りました。」
「あ、わかりました。今いきます。」
どうやらMが出たようだ。しばらくして先ほど学校から帰ってきたMが出て、段ボールを持った西村とMが家のなかへ消えた。ここからしばらくは、直接の取材はできないので、カメラの映像をもとにお伝えする。
「この段ボール、重いので、リビングまでお運びしますよ。」
「あっ、すいません。」
ここからがさすがはプロの仕事、西村は素早くやってのけた。リビングに案内しようと、宅配業者に背を向けて歩き出した少年に、後ろからとびかかる。あっけにとられて後ろ向きに倒れた少年に襲いかかり、ものの数秒で大声を出せないように専用のマスクを取り付けた。
このマスクは優れもので、横のひねりを回すだけで、少年の口を開けたり閉じたり自由自在にできるようになっている。
そして、ようやく自分のおかれている事態に気づいて暴れ出した少年に馬乗りになり、両手を後ろ手にした後、手錠をかける。さらに首輪と足かせをつけた後、ひざに結びつけたロープと首輪を鎖でつないだ。これで少年を尻を突き出し、芋虫のような状態になった。立とうとするが、難しく、手足をじたばたさせるだけで終わってしまう。
しかし、この状態で運び出すわけにはいかない。少しの身動きはできるため、段ボールを壊されないよう、まずは睡眠薬で眠ってもらう必要があるのだ。
少年を奥の部屋へ連れて行こうとしたが、まだ暴れていて思うようにいかない。ここで少年の体を傷つけようものなら、商品価値が落ちてしまう。西村は慣れた手つきで少年の鼻をつまんだ。
口はマスクで塞がっているため、鼻をつまむと少年は呼吸ができない。顔は真っ赤になり、息を吸おうと暴れようとするが、かせやロープで固定され上に、その上から西村が押さえつけているため、うまく動くことができない。数分が経過して、ようやく西村はつまんでいた鼻から指をはなした。
「すっはー、すっはー」
勢いのよい少年の鼻息の音が聞こえる。
「暴れたら次は本当に殺すぞ。お前なんて簡単に殺せるんだ。わかったな。」
脅して静かになった少年を今度こそは抱きかかえ、奥の部屋へと連れて行った。そして、バッグから睡眠薬のカプセルを取り出した。
【 (4) へ続く】
午後4時20分ごろ。Mの中学校の校門にて見張りに立っていた仲間から連絡が入る。ここからは秒読み状態である。
西村は、道具の入ったウエストバッグを巻き付ける。このなかには、今回使用する手錠、縄、拘束具、ガムテープ、薬などのほかに、緊急事態に備えてスタンガン、刃物なども入っている。
午後5時前。Mが自宅へ帰ってきた。ここで最終確認が行われる。自宅にはMのほかに誰もいない、自宅周辺の人通りもあまりない。確認を終えると、西村はMの自宅へと向かい、門のところでインターホンを押す。
「はーい、Mです。」
「あっ、どうもー。○○のものです。宅配便をお届けに参りました。」
「あ、わかりました。今いきます。」
どうやらMが出たようだ。しばらくして先ほど学校から帰ってきたMが出て、段ボールを持った西村とMが家のなかへ消えた。ここからしばらくは、直接の取材はできないので、カメラの映像をもとにお伝えする。
「この段ボール、重いので、リビングまでお運びしますよ。」
「あっ、すいません。」
ここからがさすがはプロの仕事、西村は素早くやってのけた。リビングに案内しようと、宅配業者に背を向けて歩き出した少年に、後ろからとびかかる。あっけにとられて後ろ向きに倒れた少年に襲いかかり、ものの数秒で大声を出せないように専用のマスクを取り付けた。
このマスクは優れもので、横のひねりを回すだけで、少年の口を開けたり閉じたり自由自在にできるようになっている。
そして、ようやく自分のおかれている事態に気づいて暴れ出した少年に馬乗りになり、両手を後ろ手にした後、手錠をかける。さらに首輪と足かせをつけた後、ひざに結びつけたロープと首輪を鎖でつないだ。これで少年を尻を突き出し、芋虫のような状態になった。立とうとするが、難しく、手足をじたばたさせるだけで終わってしまう。
しかし、この状態で運び出すわけにはいかない。少しの身動きはできるため、段ボールを壊されないよう、まずは睡眠薬で眠ってもらう必要があるのだ。
少年を奥の部屋へ連れて行こうとしたが、まだ暴れていて思うようにいかない。ここで少年の体を傷つけようものなら、商品価値が落ちてしまう。西村は慣れた手つきで少年の鼻をつまんだ。
口はマスクで塞がっているため、鼻をつまむと少年は呼吸ができない。顔は真っ赤になり、息を吸おうと暴れようとするが、かせやロープで固定され上に、その上から西村が押さえつけているため、うまく動くことができない。数分が経過して、ようやく西村はつまんでいた鼻から指をはなした。
「すっはー、すっはー」
勢いのよい少年の鼻息の音が聞こえる。
「暴れたら次は本当に殺すぞ。お前なんて簡単に殺せるんだ。わかったな。」
脅して静かになった少年を今度こそは抱きかかえ、奥の部屋へと連れて行った。そして、バッグから睡眠薬のカプセルを取り出した。
【 (4) へ続く】
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