AIの書いた追放

けろよん

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第4話

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「な、何でお前がここに!?」

 町に戻った途端、ガリオンが駆け寄ってきた。他の2人も一緒だ。

「お前たちを探しに来てやったんだよ。感謝しろ」
「ふざけるな! 誰がテメエなんかに!」
「そうか。じゃあお前らは置いていく」
「なっ!?」
「当然だろうが。お前たちは犯罪を犯したんだからな」
「ぐっ……」

 歯噛みするガリオニアの冒険者たち。だが、言い返す言葉が無いらしい。

「まあまあ落ち着いてくださいよ」
「そうだぜ? ここは冷静になろうじゃないか」

 そこへ、先程助けた二人が割って入る。その様子に、他の冒険者達も驚いていた。

「お前達!? ……どういう事だ?」
「その人は悪い人じゃないんですよ」
「ただ単に善意で助けてくれただけでね」

 2人に説得され、とりあえず落ち着いたみたいだ。
 まあ、コイツらもそこまでバカじゃないだろうしな。

「分かったよ。今回は見逃してやる」
「ありがとうございます!」
「次からは気をつけろよ?」
「はい、分かりました」

 3人が去って行った後、俺はギルドに向かった。

「すみません、依頼を達成したので報告したいのですが」
「え、はい。分かりました」

 受付嬢が奥へと入っていく。少しして戻ってくると、報酬が入った袋を渡してきた。

「こちらが今回の報酬となります」
「ありがとう」
「またよろしくお願いしますね」

 笑顔で見送られながらギルドを出る。
 さあて、これで当分の間はお金に困ることは無さそうだな。



 次の日。俺は再びギルドを訪れた。
 目的は一つ、依頼を受けるためだ。……と言っても、今日受けるつもりはない。
 昨日の件で懲りたので、しばらくはおとなしくしていようと思っている。
 だが、暇つぶしの為に何か仕事をしようと思っていた。そこで目に付いたのが、ギルドの掲示板に貼られている『護衛の依頼』だった。
 なんでも、この国の王子が隣国へ視察に向かうらしく、その道中の護衛をして欲しいという内容だった。
 その話を聞いた時、ピンと来た。もしかして、俺の顔を知っている奴がいないんじゃないかと。
 もし仮に知っていたとしても、俺の顔を見たことがあるのは国王だけだ。つまり、あの国を治めているのは国で一番偉い人物ということになる。
 そんなヤツがわざわざ他国のギルドに頼んでまで俺の顔を確認しようとするとは思えない。
 なので、安心してこの仕事を受けることにした。

「それでは、よろしく頼みますぞ」
「はい。お任せください」

 馬車の前で挨拶を交わす。同行するのは兵士4人と俺だけ。
 念のため、フード付きのマントを被っておいた。顔を隠しておくためだ。

「よし、出発!」

 王子の命令で馬車が動き出す。さあ、いよいよ出発だ。…………。
 しばらく移動した後、休憩のために小さな村へと立ち寄った。
 ここで昼食を食べる事になったのだが……。

「あの、失礼ですが……」

 一人の兵士が話しかけてきた。

「何でしょうか?」
「貴方のお名前を教えて頂いてもよろしいですか?」

 やっぱり聞いてくるか……。仕方ない、正直に答えてやるか。

「……シンといいます」
「……なに?」
「え?」

 何故か兵士達がざわつき始めた。何かマズいことを言ったか?……と思ったのだが、すぐに納得したようにうなずいていた。なんだ? 一体……。



 食事を終えた俺達は、予定通り出発する事にした。
 しばらくすると、森に差し掛かった辺りで前方から悲鳴が聞こえてくる。
 見ると、そこには複数の魔物の姿があった。ゴブリンだ。しかも数が多い。これは……ちょっと面倒くさいことになりそうだな……。
 ゴブリンの群れはどんどん迫ってくる。このままだと襲われるのは時間の問題だろう。
 俺は剣を構え、戦闘態勢に入った。そして……。……あれ?おかしいな?いくら何でも数が多すぎる。それにコイツら、俺の事が見えていないのか?

「皆さん! 急いで逃げてください!」
「早く!」

 俺と兵士達は大声で叫んだ。だが、ゴブリン達の足は止まらない。……どうなってるんだ?まさか、俺の事が分からないのか? その時、俺はある可能性を思いつく。もしかすると、俺があの国にいた頃と姿が違うせいかもしれない。
 俺はアイテムボックスから仮面を取り出し、それを顔に装着した。……よし、これでいいはずだ。
 俺は腰に下げていた『銃』を手に取ると、素早く引き金を引いた。放たれた弾丸は迫り来る魔物を次々と撃ち抜いていく。

「うわぁ……スゲェ」
「何だよ今の技は……」

 兵士たちは唖然としていた。どうやら上手くいったようだな。

「さあ、行きましょう」

 俺はそう言って歩き出した。ゴブリン達が追ってこないか確認しながら進む。
 ……結局、その後は何事も無かったので無事に目的地にたどり着いたのであった。
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