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第23話 ニーニャが家に来た
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ミリエルは満足の行く食事をして帰宅した。今家にはアルトが来ていてクレイブとソフィーと話をしている。
大人の会話だからとミリエルは自分の部屋に追い出されていた。
そうでなくても邪魔をするつもりは無かったが。ミリエルは着ていたパーティー用のドレスを脱ぎ、いつもの服に着替えていく。
そうしていると少女の中の声が話しかけてきた。
『お前、大事なことを忘れていないか?』
「大事なこと?」
『お前にとっては大事ではないかもしれんがな』
「?」
よく分からないでいると部屋の外から父に呼ばれた。
「ミリエル! お前にお客さんが来ているぞ!」
「お客さん? はーい」
ネネかジーロ君だろうか。家に来そうな知っている人なんてそれぐらいしか思い浮かばない。そう考えながら玄関のドアを開けると、そこには知らない少女が立っていて、驚いたミリエルは目をぱちくりさせて観察してしまった。
彼女はメイド服を着ていて、こちらを計るような冷めた目つきをしていた。背はミリエルより小さい。同い年か年下のようだ。
体は小さいが度胸は向こうの方があるようで、ミリエルがまごついている間に相手の少女は遠慮なくずけずけと切り込んできた。
「あんたがリンダお嬢様のご学友か? 名前はミリエルとかいう」
「え……はい、そうですけど」
ミリエルとは紛れもなく自分の名前だ。リンダお嬢様の友達というのも本当だ。
ぎこちなく答えると、相手の少女は冷めた顔にちょっと笑みを浮かべた。
あ、可愛い。とミリエルが思う間もなく、すぐに次の言葉を繰り出してくる。
「ふーん、なるほど。どんな奴かと思ったが、お人よしそうな顔をしているな。あんたならリンダお嬢様にとって害は無さそうだ。安心して任せられるよ」
「ありがとう」
良いことを言われてちょっと気分を優しくしていると、中の人が言ってきた。
『お前、分かっているのか? こいつに弱そうだと舐められているんだぞ』
「え? わたしこの子に舐められてるの?」
つい言ってしまった言葉。相手の少女はニヤリと笑んだ。
「フフン、ただぼんやりしているわけじゃなさそうだね。一応挨拶しておくか」
少女は一歩下がってメイド服のスカートの裾を摘まんで礼儀正しく挨拶してきた。
「初めまして、あたいはニーニャ。リンダお嬢様の元で使用人をさせてもらっています」
「初めまして、ミリエルです」
こういう場所でどういう挨拶をすればいいか分からなくて、ミリエルはぎこちなく返答してしまう。
使用人と言えば屋敷で働いている人だろうが、こんな場合はどんな態度を取るのが適切なのだろうか。
今までほとんど目上としか挨拶して来なかったミリエルにはよく分からなかった。
無知な少女を、ニーニャは馬鹿にすることはせず、ただおかしそうに笑って見ていた。
「あたいに敬語はいらないよ。リンダお嬢様のご学友なら、あんたの方が年上だろうからな」
「そうなの?」
「あたいはまだ9才だからね」
「じゃあ、わたしの方がお姉さんだ」
ミリエルはちょっと嬉しくなった。
今まで周りは年上ばかりで10才という年齢の重さも理解していなかったが、初めて10才になって良かったと思ったかもしれない。
姉として妹が出来たらこういう子にいろいろ教えてやりたいと思った。その妹である彼女が言ってくる。ぶっきらぼうな感じで。
「用件を済ませるよ。リンダお嬢様とした約束、あれがどうなっているか聞きにきたんだ」
「ああ、アルトさんの! ああ、忘れてた……」
うっかりなお姉ちゃんだった。妹はため息を吐いた。中の人も。
「はあ、仕方ないね。このまま屋敷に帰ってもリンダにどやされるだろうし、直接聞くか。あんた、アルトって野郎が今どこにいるか知っているか?」
「えっと、それは……」
ミリエルは迷った。言っていいのかと。それは有名人の秘密の居場所をばらす感覚に近かったのかもしれない。
だが、ミリエルが言う必要もなく本人が登場した。
「僕がどうかしたかい?」
「うわ、アルトさん!」
いきなりの本人の登場にミリエルは驚き、ニーニャもびっくりしたように目を見開いてぱちくりさせていたが、すぐに元の冷めた顔になって言った。
「あんたが噂のアルトさんか。なるほど、リンダお嬢様の好きそうなイケメンだぜ」
「可愛いお客さんだね。ミリエルちゃんのお友達かな」
「えっと、それは……」
「友達付き合いをさせてもらっているのはあたいのお嬢様の方さ。あたいはただの使用人」
ミリエルが答える間もなく、ニーニャが先にズバッと答えてしまう。年下なのによく気の回る少女だった。
彼女は続けて自分の用件の方にまで踏み込んでいく。
「ちょうどいいや、アルトさん。今日はあんたに聞きたいことがあって、ここに参上したんだ」
「え? 僕に? 何かな」
「リンダお嬢様と、何だあ!?」
「うわーうわー!」
ミリエルは話そうとした二人の間に急いで割って入った。アルトは優しい兄のように見つめ、ニーニャは迷惑そうに眉を顰めた。
「なんだよ、あんた。邪魔するなよ」
「ニーニャちゃんは黙ってて」
「…………はい」
やっぱりリンダお嬢様のご学友だなと思いながら、ニーニャは口を噤んだ。
アルトにリンダを紹介する。それはミリエルにとってはリンダとした大事な約束だった。他人同士で勝手に片付けられていいことでは無かった。
それでは今度リンダとどんな顔をして教室で会ったらいいのか分からない。約束を果たさなかった自分を、向こうがもう頼りにすることは無くなるだろう。そんなのは嫌だった。
ミリエルはアルトと向かいあった。改まって言おうとすると照れてしまうが、思い切って言った。
「えっと……明日一緒に付き合って欲しいんです。わたしと……リンダちゃんと!」
「うん、いいよ。明日はちょっと近場に出かけるつもりだったからね。一緒に行こう」
思ったよりあっさりと承諾ができて、ミリエルは歓喜した。
ニーニャが前に進み出る。
「話が決まったようだな。迷惑を掛けると思うけど、明日はうちのお嬢様をお願いします」
「ああ、安心して任せておいて」
ニーニャの差し出した手をアルトは快く握り返した。ミリエルの見ている前で、二人は熱く握手を交わした。
その手を放してニーニャは後ろを向いて、さっき握手したばかりの手のひらを見てほくそ笑んだ。
「フッ」
アルトからは少女の頭しか見えない。ミリエルは疑問に思った。
ニーニャの暗い微笑みの意味をミリエルはよく理解していなかったが、きっと約束が出来たのが嬉しいのだろうと思った。
使用人の少女は手を下ろして気を良くした顔をして振り返って言った。
「リンダお嬢様にはあたいから伝えとく。明日はよろしくな。良い夜を」
「良い夜を」
明日の待ち合わせ場所と時間を確認し、去っていくニーニャをミリエルはアルトと一緒に見送った。ジーロ君のことを思い出してしまう。今度は寂しく思うことはない。明日また会えるのだから。
人の繋がりは不思議な物だと思う。また明日が来るのが楽しみになった。空を見上げるミリエルだった。
道を歩きながら手のひらを見つめ、ニーニャはまたほくそ笑んでいた。
「この手が好きなあの男と握手したと知ったら、あのお嬢様はどんな顔をするだろうな。可愛そうだから言わないでおいてやるか」
誘惑の光景を想像するのは魅力的だが、進んで火種を抱えることはない。
ニーニャは約束をきちんと取り付けたことだけを報告するために、リンダの待つ屋敷へと戻っていった。
大人の会話だからとミリエルは自分の部屋に追い出されていた。
そうでなくても邪魔をするつもりは無かったが。ミリエルは着ていたパーティー用のドレスを脱ぎ、いつもの服に着替えていく。
そうしていると少女の中の声が話しかけてきた。
『お前、大事なことを忘れていないか?』
「大事なこと?」
『お前にとっては大事ではないかもしれんがな』
「?」
よく分からないでいると部屋の外から父に呼ばれた。
「ミリエル! お前にお客さんが来ているぞ!」
「お客さん? はーい」
ネネかジーロ君だろうか。家に来そうな知っている人なんてそれぐらいしか思い浮かばない。そう考えながら玄関のドアを開けると、そこには知らない少女が立っていて、驚いたミリエルは目をぱちくりさせて観察してしまった。
彼女はメイド服を着ていて、こちらを計るような冷めた目つきをしていた。背はミリエルより小さい。同い年か年下のようだ。
体は小さいが度胸は向こうの方があるようで、ミリエルがまごついている間に相手の少女は遠慮なくずけずけと切り込んできた。
「あんたがリンダお嬢様のご学友か? 名前はミリエルとかいう」
「え……はい、そうですけど」
ミリエルとは紛れもなく自分の名前だ。リンダお嬢様の友達というのも本当だ。
ぎこちなく答えると、相手の少女は冷めた顔にちょっと笑みを浮かべた。
あ、可愛い。とミリエルが思う間もなく、すぐに次の言葉を繰り出してくる。
「ふーん、なるほど。どんな奴かと思ったが、お人よしそうな顔をしているな。あんたならリンダお嬢様にとって害は無さそうだ。安心して任せられるよ」
「ありがとう」
良いことを言われてちょっと気分を優しくしていると、中の人が言ってきた。
『お前、分かっているのか? こいつに弱そうだと舐められているんだぞ』
「え? わたしこの子に舐められてるの?」
つい言ってしまった言葉。相手の少女はニヤリと笑んだ。
「フフン、ただぼんやりしているわけじゃなさそうだね。一応挨拶しておくか」
少女は一歩下がってメイド服のスカートの裾を摘まんで礼儀正しく挨拶してきた。
「初めまして、あたいはニーニャ。リンダお嬢様の元で使用人をさせてもらっています」
「初めまして、ミリエルです」
こういう場所でどういう挨拶をすればいいか分からなくて、ミリエルはぎこちなく返答してしまう。
使用人と言えば屋敷で働いている人だろうが、こんな場合はどんな態度を取るのが適切なのだろうか。
今までほとんど目上としか挨拶して来なかったミリエルにはよく分からなかった。
無知な少女を、ニーニャは馬鹿にすることはせず、ただおかしそうに笑って見ていた。
「あたいに敬語はいらないよ。リンダお嬢様のご学友なら、あんたの方が年上だろうからな」
「そうなの?」
「あたいはまだ9才だからね」
「じゃあ、わたしの方がお姉さんだ」
ミリエルはちょっと嬉しくなった。
今まで周りは年上ばかりで10才という年齢の重さも理解していなかったが、初めて10才になって良かったと思ったかもしれない。
姉として妹が出来たらこういう子にいろいろ教えてやりたいと思った。その妹である彼女が言ってくる。ぶっきらぼうな感じで。
「用件を済ませるよ。リンダお嬢様とした約束、あれがどうなっているか聞きにきたんだ」
「ああ、アルトさんの! ああ、忘れてた……」
うっかりなお姉ちゃんだった。妹はため息を吐いた。中の人も。
「はあ、仕方ないね。このまま屋敷に帰ってもリンダにどやされるだろうし、直接聞くか。あんた、アルトって野郎が今どこにいるか知っているか?」
「えっと、それは……」
ミリエルは迷った。言っていいのかと。それは有名人の秘密の居場所をばらす感覚に近かったのかもしれない。
だが、ミリエルが言う必要もなく本人が登場した。
「僕がどうかしたかい?」
「うわ、アルトさん!」
いきなりの本人の登場にミリエルは驚き、ニーニャもびっくりしたように目を見開いてぱちくりさせていたが、すぐに元の冷めた顔になって言った。
「あんたが噂のアルトさんか。なるほど、リンダお嬢様の好きそうなイケメンだぜ」
「可愛いお客さんだね。ミリエルちゃんのお友達かな」
「えっと、それは……」
「友達付き合いをさせてもらっているのはあたいのお嬢様の方さ。あたいはただの使用人」
ミリエルが答える間もなく、ニーニャが先にズバッと答えてしまう。年下なのによく気の回る少女だった。
彼女は続けて自分の用件の方にまで踏み込んでいく。
「ちょうどいいや、アルトさん。今日はあんたに聞きたいことがあって、ここに参上したんだ」
「え? 僕に? 何かな」
「リンダお嬢様と、何だあ!?」
「うわーうわー!」
ミリエルは話そうとした二人の間に急いで割って入った。アルトは優しい兄のように見つめ、ニーニャは迷惑そうに眉を顰めた。
「なんだよ、あんた。邪魔するなよ」
「ニーニャちゃんは黙ってて」
「…………はい」
やっぱりリンダお嬢様のご学友だなと思いながら、ニーニャは口を噤んだ。
アルトにリンダを紹介する。それはミリエルにとってはリンダとした大事な約束だった。他人同士で勝手に片付けられていいことでは無かった。
それでは今度リンダとどんな顔をして教室で会ったらいいのか分からない。約束を果たさなかった自分を、向こうがもう頼りにすることは無くなるだろう。そんなのは嫌だった。
ミリエルはアルトと向かいあった。改まって言おうとすると照れてしまうが、思い切って言った。
「えっと……明日一緒に付き合って欲しいんです。わたしと……リンダちゃんと!」
「うん、いいよ。明日はちょっと近場に出かけるつもりだったからね。一緒に行こう」
思ったよりあっさりと承諾ができて、ミリエルは歓喜した。
ニーニャが前に進み出る。
「話が決まったようだな。迷惑を掛けると思うけど、明日はうちのお嬢様をお願いします」
「ああ、安心して任せておいて」
ニーニャの差し出した手をアルトは快く握り返した。ミリエルの見ている前で、二人は熱く握手を交わした。
その手を放してニーニャは後ろを向いて、さっき握手したばかりの手のひらを見てほくそ笑んだ。
「フッ」
アルトからは少女の頭しか見えない。ミリエルは疑問に思った。
ニーニャの暗い微笑みの意味をミリエルはよく理解していなかったが、きっと約束が出来たのが嬉しいのだろうと思った。
使用人の少女は手を下ろして気を良くした顔をして振り返って言った。
「リンダお嬢様にはあたいから伝えとく。明日はよろしくな。良い夜を」
「良い夜を」
明日の待ち合わせ場所と時間を確認し、去っていくニーニャをミリエルはアルトと一緒に見送った。ジーロ君のことを思い出してしまう。今度は寂しく思うことはない。明日また会えるのだから。
人の繋がりは不思議な物だと思う。また明日が来るのが楽しみになった。空を見上げるミリエルだった。
道を歩きながら手のひらを見つめ、ニーニャはまたほくそ笑んでいた。
「この手が好きなあの男と握手したと知ったら、あのお嬢様はどんな顔をするだろうな。可愛そうだから言わないでおいてやるか」
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