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第11話 生徒会長からの呼び出し
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放課後。今日は部活の無い日なので帰ろうとしていると急に放送での呼び出しがあった。
『天月シズナさん、至急生徒会室にお越しください』
「な……なに? 私何かやっちゃったの!?」
心当たりばかりの私は慌てて周囲を見る。あいつ誰? 何かやった? みたいな視線に私はうろたえるばかり。ユイちゃんはもう帰ったようだ。
長居は危険だと私は急いで呼び出された場所へ向かう事にした。
「生徒会室、ここだよね」
私でも文字は読めるのでネームプレートからそう判断できる。
緊張しながらノックすると向こうから返事。もう逃げられないと私は覚悟を決めて中へと入った。
生徒会長の御影(みかげ)先輩は、いつも冷静沈着で、謎めいた雰囲気のある人だ。
話したことはないが、校内で見る機会はあったし、噂されている事も知っているので知らない人ではない。
いつだったか落としたハンカチを拾ってもらった事もあった。もうあの時のようには逃げられない。
「……シズナ・アマツキ」
御影先輩は静かに私の名前を呼んだ。
「は……はい、シズナ・アマツキです……」
「君、最近妙なことに巻き込まれているようだね」
「えっ?」
妙なことに心当たりしかない私は息を呑んでしまう。
もしかして、バレてる!?
私は今まで無自覚で、自覚してからも周りは気づいていないと思っていた。
でも、生徒会長の目は明らかに確信の光で私を見ていた。
「私は生徒会長として、学園内の異変を監視している。そして……君に関する報告がいくつも上がってきている」
「ひょえっ、いくつも……!? ええっと、それって……?」
「君のスキルは、学園の秩序を大きく変えてしまう可能性がある」
「私のスキルの事まで知って……?」
「当然だろう? 君のスキルを測定したのが誰だと思ってるんだい?」
「誰? 学校の偉い人だったような……?」
あの時は自分の番が回ってくるのに緊張して、自分の事だけで精一杯で、周りの事なんてよく見ていなかった。
御影先輩の目が鋭く光る。
「試させてもらうよ」
「えっ?」
そんな影のような事を呟いた後……
彼女の手がスッと動く。
――ゴゴゴッ!!
突然、部屋の空間が歪んだ。
「えっ!? なになに!?」
私は驚いて立ち上がる。
「……君が本当に最強なのか、確認させてもらう」
「わ、私は自分が最強なんて気持ちはこれっぽっちも!」
御影先輩の周囲に黒い光が渦巻く。
それは、昨日の影と同じ気配を持っていた。
「まさか……!」
私は息を飲む。
「どうやら君はこの世界の事を知っているようだね」
御影先輩が微笑んだ。
それはあのアリスの笑みに似ている気がした。
「さぁ、シズナ・アマツキ――君の力を、見せてもらおう」
『天月シズナさん、至急生徒会室にお越しください』
「な……なに? 私何かやっちゃったの!?」
心当たりばかりの私は慌てて周囲を見る。あいつ誰? 何かやった? みたいな視線に私はうろたえるばかり。ユイちゃんはもう帰ったようだ。
長居は危険だと私は急いで呼び出された場所へ向かう事にした。
「生徒会室、ここだよね」
私でも文字は読めるのでネームプレートからそう判断できる。
緊張しながらノックすると向こうから返事。もう逃げられないと私は覚悟を決めて中へと入った。
生徒会長の御影(みかげ)先輩は、いつも冷静沈着で、謎めいた雰囲気のある人だ。
話したことはないが、校内で見る機会はあったし、噂されている事も知っているので知らない人ではない。
いつだったか落としたハンカチを拾ってもらった事もあった。もうあの時のようには逃げられない。
「……シズナ・アマツキ」
御影先輩は静かに私の名前を呼んだ。
「は……はい、シズナ・アマツキです……」
「君、最近妙なことに巻き込まれているようだね」
「えっ?」
妙なことに心当たりしかない私は息を呑んでしまう。
もしかして、バレてる!?
私は今まで無自覚で、自覚してからも周りは気づいていないと思っていた。
でも、生徒会長の目は明らかに確信の光で私を見ていた。
「私は生徒会長として、学園内の異変を監視している。そして……君に関する報告がいくつも上がってきている」
「ひょえっ、いくつも……!? ええっと、それって……?」
「君のスキルは、学園の秩序を大きく変えてしまう可能性がある」
「私のスキルの事まで知って……?」
「当然だろう? 君のスキルを測定したのが誰だと思ってるんだい?」
「誰? 学校の偉い人だったような……?」
あの時は自分の番が回ってくるのに緊張して、自分の事だけで精一杯で、周りの事なんてよく見ていなかった。
御影先輩の目が鋭く光る。
「試させてもらうよ」
「えっ?」
そんな影のような事を呟いた後……
彼女の手がスッと動く。
――ゴゴゴッ!!
突然、部屋の空間が歪んだ。
「えっ!? なになに!?」
私は驚いて立ち上がる。
「……君が本当に最強なのか、確認させてもらう」
「わ、私は自分が最強なんて気持ちはこれっぽっちも!」
御影先輩の周囲に黒い光が渦巻く。
それは、昨日の影と同じ気配を持っていた。
「まさか……!」
私は息を飲む。
「どうやら君はこの世界の事を知っているようだね」
御影先輩が微笑んだ。
それはあのアリスの笑みに似ている気がした。
「さぁ、シズナ・アマツキ――君の力を、見せてもらおう」
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