最強お嬢様、王族転生!面倒事は即回避!自由気ままに爆走しますけど何か?

幸之丞

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第16話

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第16話 流れ落ちる滝の奥 後半


「うわわわ。リーゼ? ちょっと! まって!! 待って~ 走るの速すぎる~!!!」

いつも冷静なフェールドお兄さまの声が裏返っています。
(フェールドお兄さまには、精霊はもちろん妖精も見えていないのね)
わたしはフェールドお兄さまの顔を見て、ニヤリじゃなくて、ニコッと笑顔をむけました。が、走り続けました。
フェールドお兄さまは、わたしが笑顔を向けたとき、安堵感を思わせる表情をしましたが、そのまま走っていたので、絶望感漂う顔になりましたが、真顔になり、弟の為にそのまま走っています。

Bボタンを押してダッシュしたイメージが、わたしの体を突き動かします。
わたしはぴょーんぴょーんとジャンプを繰り返し、フェールドお兄さまを振り回します。
 「エリーゼ。腕が…… 腕が、ちぎれちゃう」

わたしは、キノコ……じゃなくてスターを食べていないのに、体がピカピカと点滅しているような気がします。
(わたしスーパーエリーゼになったのかも……
敵にぶつかってゲームオーバーにならない? 無敵になった気分だわ)

そんなアホな事を考えて、お兄さまを引きずって走っていると、流れ落ちる滝の水の向こうに行きかけているガキンチョに追いつきました。

「ガキン…… ブレン君。そこから向こうは男の子が行ってしまうと、厄に遭うかも知れないわ。みんなの場所に戻りましょう?」

「ふん。えりーぜのいうことなんかきかないぞ」
ブレンは、わたしとフェールドお兄さまを振り切って滝の水の向こうに走って行ってしまいました。

(ムッキー。何あの態度。本当に激おこだわ。わたしの怒りで、お湯が沸騰してしまうくらいだわ。もう、本当に頭にくるわ。フェールドお兄さまの腰に差している刀を抜いて斬ってしまいたいわ)
思いっきり感情を表しているわたしを見て、引きつった顔のままのフェールドお兄さまがわたしの手をきつく握って言葉を紡ぎます。
「エリーゼちゃん。ブレンがごめんよ。あれでも可愛い弟だ。弟を守るためなら僕に厄が起こっても良い。ブレンを追いかけよう」
フェールドお兄さまは、ぜぇぜぇと息を切らしていますが、真剣な眼差しをわたしにおくってきます。
(フェールド格好いいわ。男なのね! 弟のためなら自分がどうなっても良いのね? キュンキュンしちゃうわ。
そうね。わたしも妹のシュターナの為なら頑張れるわ)

「フェールドお兄さま。承知しましたわ」
わたしはうんと頷いて、フェールドお兄さまの手を握り返しました。

フェールドお兄さまとわたしは祓戸の瀧の直前で横に並びました。
今回のわたしは、多く流れ落ちる滝の水に恐れることなく、フェールドお兄さまと一歩先に進んだのです。


(うわ~ わたしは、水浸しなのにフェールドお兄さまは、頭どころかつま先も濡れていないわ)
などと考えていた瞬間

「何をしに来た、愚かな人間の小童。
ここは、男子禁制だ」

く、クッパの声!?


「いいえ違います、クッパではありません」
皆さまこんにちは。作者です。
エリーゼが無敵感を感じているのは、精霊と妖精が関わっています。
エリーゼ! 精霊と妖精を邪魔者扱いしないで!

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