聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

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「ううう　おなかすいたのだ～」

ガク！

それを聞いた私たちは、お笑い芸人の様にガクッとこけてしまいました。

ずっこけたみんなが立ち上がりました。　

聞き間違い？と思い耳を澄ますと

「ううう　おなかすいたのだ～」

倒れている女の子はそう呟いています。

「お嬢様　倒れている　女の子　腹ぺこで　倒れた！」

「ええ？そのようね」

と私がメリアに答えた後、私は、女の子を鑑定しました。

〔鑑定結果。鑑定不能。レベルが高いため鑑定が出来ません。ただし悪人ではない模様･･･〕

私は鑑定結果が芳しくないものの、勘でこの人は悪者ではないと判断して門番さんに
「門番さん。私が保証するので、この女性に入領の許可書を出してください」
そう言うと門番さんが、カードを作ってくれたので、倒れている方に
「貴女お名前を教えてくれるかしら。そしてこのカードに血を一滴たらしてください」
「私は名前わからないのだ」
（記憶喪失なのかしら？確かに鑑定しても名前さえも出なかったし、仕方ない･･･）

「それでは、このカードに血を一滴でいいので流してください」

「わかったのだ！　でもおなかすいたのだ！」
彼女はそう言ってカードに血を垂らしました。

《治癒魔法》　ペカー

私は彼女のカードに垂らすために作った傷を治しました。

「おお。治癒魔法なのだ！貴女はすごいのだ！」

「ふふふ。では、この馬車に乗ってください。お食事をするために移動します」
私は、倒れていた女の子を馬車に乗せて、お食事に向かいました。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「この、デザート美味しいのだ。そして甘いのだ！エルーシア最高なのだ！」

食事が終わった後、私は場所を変えて、お母様が運営する甘味処でケーキを食べています。
デザートを食べ終わった女の子は
「エルーシア！この恩は必ず返すのだ！今日はちょっと行かなければいけないところがあるからそこに行くのだ！！！」

そう言って女の子は何処かに行ってしまいました。

（だ　大丈夫かしら･･･）
私は、知らない人をベルンに入れてしまって大丈夫か不安になりました。

「お嬢様　知らない人　人見知り　しなかった」

あ！　言われてみればそうだ、大人になってきたから人見知り直ってきたのかな。それとも捨てられることがないと思い始めたから大丈夫になったのかな？

「メリア。そうね。人見知りしなかったね私。大人になったからなのかしら？」

「お嬢様　それはない　まだまだ子供」

「そうよね。まだ子供よね。でもメリア言い方酷くない？」

「酷くない　事実」

まったく･･･　相変わらずメリアは毒舌ね



私たちはその後お屋敷に行きました。

あ！久しぶりにプルプル達と遊ぼう！

私は、プルプルとポヨポヨの小屋に行きました。

「お姉ちゃま！」
そこには、私の可愛い妹のファリカがいました。
（う～ん。可愛すぎ　我が妹よ！）

私はファリカの手を取りました。

「お姉ちゃま！プルプルとポヨポヨがね。お姉ちゃまが来たら急にかくれたの？お姉ちゃま怖いのかな？」

（え！言われていれば、二人は家の奥に行ってブルブル震えている･･･）

「あら？　私、この子達の主人なんだけど忘れたのかしら？」

私はおびえているスライムちゃん達を尻目に、ファリカと一緒にお屋敷の中に入りました。

そして、私は久しぶりに、ファリカとメリアの妹のホルダと3人でおままごとをしました。

でもおままごとは、もう年齢的に厳しいと思い知ったのでした･･･
（幼い子の発想力には勝てないわ）

それにしても、スライムちゃん達何故私を見てビクビクしていたのかしら･･･