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「「うわ~。海って大きい。そして青い」」
私たちは、先ずは同じ派閥である貴族の領地から回り始めました。
私たちの眼下には、真っ青な空の色を写して穏やかに波を打ち、ずっと先まで続く海岸線が広がっています。
「エルーシアとメリアは、海を見るのは初めてなのですね?」
キャッキャと騒ぐ私とメリアを見てリーサお姉様が言いました。
(いいえ!前世では海は見ています)
と、心で思っていましたが、
「はい、こんな綺麗な海は初めて見ました。
でもこんなに綺麗な海なのに魚を捕っている漁船、釣り人も全くいないのですね?」
「数年前までは、この近海は魚がよく捕れていたのですが、ここ数年、魚貝類は全く捕らなくなったの。そして私たちも全く海産物を食べることがなくなったのよ!」
レーア伯母様が教えてくれました。
「ここの海は、大森林を源流にして、聖なる湖を通る河とリーニア河からの水が海に流れている為か、とても魚貝類が豊富でしかもとても良い塩が作れたのよ。
だからここはとても豊かな土地だったのだけれども・・・
ここ数年、海産物も塩もあまり流通しなくなったわ」
お母様が補足して教えてくれました。
「そうね、ここ数年、王都でもあまり魚貝類を食さなくなりましたわ。
どこだかの公爵領で、家畜が量産されるようになり、お肉中心になりましたわ。
お肉と違ってお魚はすぐに傷みますし、鮮度や安全面を考えるとお肉が中心になっていますわね・・・」
と王妃様が教えてくれました。
そうするとレーア伯母様は
「それになんと言っても、フーマ王国の海岸線では、海獣が出没していて、漁師の方々が犠牲になって漁をする者がいなくなったのよね」
(なるほど、命をかけてまで漁をする人は、いないのね・・・)
「そうなのですね。魚を食したいと思えば、今はベルティンブルグがオッドリア領で養殖されている、レインボートラウトが主流ですわね・・・」
と言って私は伯母様と王妃様をみて
「もし、海岸線に住み着いた、海獣を倒すことが出来たら、海産物がまた捕れるようになるのかしら?」
と言った所、お母様は
「エルーシアちゃん。私も海のお魚は食したいけれども、今日は治水の進捗状況を確かめに来たのよ。だから余計な事をすると時間がかかるばかりで全部を見て回れないわ」
と言ったお母様は、海を眺めました。
そして、目を細めたかと思ったら
どーん どっかーん ばっしゃー シュパー ぴゅーぴゅー(血が流れる音)
と大きな音がしました。
「アルーシャ!むやみに大きな魔法を使うのは駄目なのだ!」
私はマチルダの声に驚き海を見ると、海竜とクラーケンが、プカプカと海面に浮かんでいました!
(え?時間が無いって言う本人が海獣を見つけて魔法を使ったの?)
と考えていると
「やったわ!生まれて初めて魔法で魔物をやっつけたわー!!!」
とお母様がガッツポーズをして叫びました。
「見事な、フレイムランスとウィンドカッターですわ!複数の敵をやっつけるなんてさすがですわ。姉様」
「そうですね。わたくしも負けられませんわ」
と王妃様
「奥様。さすがでございます。無詠唱であの威力。リーサでもあの火力は出せません」
とクラーラ。
(いやいや、誰か止めてよ、このおばさん達。
って言うか時間がかかるから、いらないことはやったら駄目よって言ったのはお母様ですわよね)
「アルーシャ。むやみに大きな魔法を使ったら駄目なのだ!
地形が変わってしまったら大変なのだ。
でも、今の無詠唱の魔法の構築時間が短く、威力も初級魔法でなく、上級魔法並に火力があったのだ!見事なのだ!!」
お母様は、その豊満な胸をこれでもかと張っています。
そして超ドヤ顔です。
(ああああ。駄目よ。だめだめ・・・マチルダ! このおばさん達はきっとこれで調子に乗って、海獣や魔物を狩りまくるわ・・・)
そして私は
「マチルダ!このおばさん達を置いて私たちは、水害の被害が大きくなると思われるリーニア河の遊水池と堤防の工事の進捗と疫病がないか確認にまいりましょう」
とマチルダに言ってこの場から離れてリーニア河に向かうのでした。
(たしか、お母様達、私達が心配だから保護者としてついてくるって、言ってたわよね・・・)
「「うわ~。海って大きい。そして青い」」
私たちは、先ずは同じ派閥である貴族の領地から回り始めました。
私たちの眼下には、真っ青な空の色を写して穏やかに波を打ち、ずっと先まで続く海岸線が広がっています。
「エルーシアとメリアは、海を見るのは初めてなのですね?」
キャッキャと騒ぐ私とメリアを見てリーサお姉様が言いました。
(いいえ!前世では海は見ています)
と、心で思っていましたが、
「はい、こんな綺麗な海は初めて見ました。
でもこんなに綺麗な海なのに魚を捕っている漁船、釣り人も全くいないのですね?」
「数年前までは、この近海は魚がよく捕れていたのですが、ここ数年、魚貝類は全く捕らなくなったの。そして私たちも全く海産物を食べることがなくなったのよ!」
レーア伯母様が教えてくれました。
「ここの海は、大森林を源流にして、聖なる湖を通る河とリーニア河からの水が海に流れている為か、とても魚貝類が豊富でしかもとても良い塩が作れたのよ。
だからここはとても豊かな土地だったのだけれども・・・
ここ数年、海産物も塩もあまり流通しなくなったわ」
お母様が補足して教えてくれました。
「そうね、ここ数年、王都でもあまり魚貝類を食さなくなりましたわ。
どこだかの公爵領で、家畜が量産されるようになり、お肉中心になりましたわ。
お肉と違ってお魚はすぐに傷みますし、鮮度や安全面を考えるとお肉が中心になっていますわね・・・」
と王妃様が教えてくれました。
そうするとレーア伯母様は
「それになんと言っても、フーマ王国の海岸線では、海獣が出没していて、漁師の方々が犠牲になって漁をする者がいなくなったのよね」
(なるほど、命をかけてまで漁をする人は、いないのね・・・)
「そうなのですね。魚を食したいと思えば、今はベルティンブルグがオッドリア領で養殖されている、レインボートラウトが主流ですわね・・・」
と言って私は伯母様と王妃様をみて
「もし、海岸線に住み着いた、海獣を倒すことが出来たら、海産物がまた捕れるようになるのかしら?」
と言った所、お母様は
「エルーシアちゃん。私も海のお魚は食したいけれども、今日は治水の進捗状況を確かめに来たのよ。だから余計な事をすると時間がかかるばかりで全部を見て回れないわ」
と言ったお母様は、海を眺めました。
そして、目を細めたかと思ったら
どーん どっかーん ばっしゃー シュパー ぴゅーぴゅー(血が流れる音)
と大きな音がしました。
「アルーシャ!むやみに大きな魔法を使うのは駄目なのだ!」
私はマチルダの声に驚き海を見ると、海竜とクラーケンが、プカプカと海面に浮かんでいました!
(え?時間が無いって言う本人が海獣を見つけて魔法を使ったの?)
と考えていると
「やったわ!生まれて初めて魔法で魔物をやっつけたわー!!!」
とお母様がガッツポーズをして叫びました。
「見事な、フレイムランスとウィンドカッターですわ!複数の敵をやっつけるなんてさすがですわ。姉様」
「そうですね。わたくしも負けられませんわ」
と王妃様
「奥様。さすがでございます。無詠唱であの威力。リーサでもあの火力は出せません」
とクラーラ。
(いやいや、誰か止めてよ、このおばさん達。
って言うか時間がかかるから、いらないことはやったら駄目よって言ったのはお母様ですわよね)
「アルーシャ。むやみに大きな魔法を使ったら駄目なのだ!
地形が変わってしまったら大変なのだ。
でも、今の無詠唱の魔法の構築時間が短く、威力も初級魔法でなく、上級魔法並に火力があったのだ!見事なのだ!!」
お母様は、その豊満な胸をこれでもかと張っています。
そして超ドヤ顔です。
(ああああ。駄目よ。だめだめ・・・マチルダ! このおばさん達はきっとこれで調子に乗って、海獣や魔物を狩りまくるわ・・・)
そして私は
「マチルダ!このおばさん達を置いて私たちは、水害の被害が大きくなると思われるリーニア河の遊水池と堤防の工事の進捗と疫病がないか確認にまいりましょう」
とマチルダに言ってこの場から離れてリーニア河に向かうのでした。
(たしか、お母様達、私達が心配だから保護者としてついてくるって、言ってたわよね・・・)
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