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(7)守られてきた側の決心
しおりを挟む「両親が、兄と俺に託したのは分かった。けど、もう兄は亡くなった。
そして兄を殺したのもナンバーズなんだろ?」
「あぁ、青年。君からしたらどうしたらいいのか分からないかもしれない…
しかしな…」
男は下を向きながら話を続けていたが、
「もう決めたよ、俺がナンバーズを倒す。この記憶の能力と神経の能力を駆使して、ゼロを探し出す。」
「青年…俺たちで終わらそう。」
男は驚いた顔をしては顔をまた真剣にしてそう言った。
「そういえば、力入家の血筋の人間はいるのか?」
吸入家の血筋の人間がいないのは聞いたが、力入家の人がまだ出てきてない。
「すまない、それを言っていなかったな…君を助けた黒く身を包んだ男が力入家の血筋だ。」
「そうだったんですね、でも俺の代わりにテンと戦ってるはずなんですけど大丈夫なんですか?」
「大丈夫もなにも君は彼の力を見てないのか?」
あ、確かに指一本で…
「彼はテンなどには負けない、しかしニ(ツー)から先は分からない。」
「え、あの人でもニ(ツー)を倒すのは難しいんですか、」
「あぁそうだ、だから君には能力を最大限に使えるように今日から俺と修行をするんだ。」
そうか、今の俺は自分の能力のことをよく分かっていない。
「よろしくお願いします。」
両親と兄の思いも背負って俺はこの運命から逃げてはいけない。
守られてきた分、繋げてもらった分、
俺が他の誰かをこれから守る。
そのことを、絶対に忘れない…
そう決心した。
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