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009 ~シャングたちの黄金の道③~
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ゴブリンたちの攻撃はアンデスの背中を狙い切り裂く。
「がああああああああああああああ!!!」
悲鳴を上げてドサッと倒れ込むアンデスとロッソとティメル。
ロッソは気絶していたのかその衝撃で目を覚ました。
やばい、やばい、やばい、やばい、やばい!!!!!
このままでは全滅だ。
俺は倒れているティメルを見つめる。
「ティメル……」
「はっ…!シャング様、私を、助けて……くださるのですね…」
倒れているティメルが俺に手を伸ばしてきた。
俺はその手を掴んでボロボロになったティメルの服を思いっきり引き裂いた。
―ビリビリビリビリッ!
「なっ!!!?シャング様!??な、なにを!!!?」
そして、ティメルの上半身を露出させてゴブリンたちの前に突き出す。
「ほらぁあ!!お前らは人間の女が好きなんだろ!!!コイツで遊べよ!!!!」
「シャ、シャング様!!?う、う噓ですよね…!?」
ティメルが涙を流しながら俺を見つめてくる。
「うるせぇええええ!!!クソビッチがぁああ!!俺が逃げる時間くらい稼げ!!!」
地面に落ちている石ころをティメルに蹴りつける。
俺は苛立ちと恐怖と、怪我で手足が震えていた。
「きゃああ…!」
「そ、それはひ、ひどすぎるよ…シャング…」
目を覚ました。ロッソが俺に向かって言う。
「ここはみんなで協力すべきだ…ぞ…」
立ち上がるアンデスも続けて言う。
「どいつも、こいつも無能なくせに!!俺に立てつくな!!!誰のおかげでS級冒険者になれたと思ってる!!!」
俺は3人を置いて駆けだした。なんとか震える足で出口を目指す。
すると、奥の方に光が見えてくる。
「よ、よし!!あと、あと少し…!!」
―――
そして、ようやく俺は洞窟の出口に出た。
「はぁ…はぁ…」
地面にあおむけになり、空を見る。
辺りを確認すると、そこは少し前に来た。洞窟の入口だった。
「あ、あれだけ苦労して……も、元の入口に戻っていたのか……く、くそおおおおお!!!」
握りこぶしを地面に打ち付ける。
少しして……。
洞窟の奥から人影がみえてくる。
その正体は、アンデスとロッソとティメルだった。
「お、お前ら……」
「くっ、な、なんで俺たちを置いて行ったのだ、シャング…」
「ひっく…ひっく……ひどい、シャングさまぁ」
「ど、どうしてあんなひどいことを…」
こいつらはボロボロになりながらゴブリンから逃げのびていた。
「あのゴブリン…俺たちを、遊んでやがったな……」
ゴブリンたちは俺たちを痛めつけて逃げるさまを見て楽しんでいた。元々殺すつもりもなく。
ただのお遊びで………。
「なんで…くそ!くそ!くそ!くそ!くそ!!」
出血する腕を抑えながら地面をたたく。
「ロッソ!!何してやがる!!俺を早く回復させろ!!!」
「わ、わかったわ…、ちょ、ちょっとまってて!」
ロッソが俺に駆け寄り、腕回復魔法を施す。
「あ、あれ……治りが遅い……」
回復魔法の効果が弱いロッソの回復で傷を治すには時間がかかった。
その後アンデスとティメルも回復魔法を施したが、それも何時間もかかっていた。
「く、くそ…やっぱり……防具とアイテムが無ければ…」
俺は項垂れる。
S級冒険者がただのゴブリンに負けたとしれれば、俺の今まで気づき上げた地位はどうなる。
砕けて地に落ちる。
そんなこと、許せない。ぐ…ぐぐぐぐ…。
「い、今までこんなこと…なかったのに……」
ロッソが呟く。
「おい、それはウィルが居なくなったからこうなったって言いたいのか?」
「ひっ…え、そ、それは……」
睨みつけた目線を反らすロッソ。
「…これから、俺たちどうするんだ……あの姫の依頼は、まだ続けるのか?シャング…」
「当たり前だ!!!こ、こんなところで諦めてたまるか!!!」
アンデスがこの惨状を見て、依頼を続けるのか疑問に思っている様子。
しかし、俺は諦めていなかった。
こんな事はたまたまだ。一度街に戻り準備を整えればこんな事。こんな事にはならない!!
「もういいだろ、立て!戻るぞ……」
俺たちは街に帰るために来た道を戻り始めた。
「がああああああああああああああ!!!」
悲鳴を上げてドサッと倒れ込むアンデスとロッソとティメル。
ロッソは気絶していたのかその衝撃で目を覚ました。
やばい、やばい、やばい、やばい、やばい!!!!!
このままでは全滅だ。
俺は倒れているティメルを見つめる。
「ティメル……」
「はっ…!シャング様、私を、助けて……くださるのですね…」
倒れているティメルが俺に手を伸ばしてきた。
俺はその手を掴んでボロボロになったティメルの服を思いっきり引き裂いた。
―ビリビリビリビリッ!
「なっ!!!?シャング様!??な、なにを!!!?」
そして、ティメルの上半身を露出させてゴブリンたちの前に突き出す。
「ほらぁあ!!お前らは人間の女が好きなんだろ!!!コイツで遊べよ!!!!」
「シャ、シャング様!!?う、う噓ですよね…!?」
ティメルが涙を流しながら俺を見つめてくる。
「うるせぇええええ!!!クソビッチがぁああ!!俺が逃げる時間くらい稼げ!!!」
地面に落ちている石ころをティメルに蹴りつける。
俺は苛立ちと恐怖と、怪我で手足が震えていた。
「きゃああ…!」
「そ、それはひ、ひどすぎるよ…シャング…」
目を覚ました。ロッソが俺に向かって言う。
「ここはみんなで協力すべきだ…ぞ…」
立ち上がるアンデスも続けて言う。
「どいつも、こいつも無能なくせに!!俺に立てつくな!!!誰のおかげでS級冒険者になれたと思ってる!!!」
俺は3人を置いて駆けだした。なんとか震える足で出口を目指す。
すると、奥の方に光が見えてくる。
「よ、よし!!あと、あと少し…!!」
―――
そして、ようやく俺は洞窟の出口に出た。
「はぁ…はぁ…」
地面にあおむけになり、空を見る。
辺りを確認すると、そこは少し前に来た。洞窟の入口だった。
「あ、あれだけ苦労して……も、元の入口に戻っていたのか……く、くそおおおおお!!!」
握りこぶしを地面に打ち付ける。
少しして……。
洞窟の奥から人影がみえてくる。
その正体は、アンデスとロッソとティメルだった。
「お、お前ら……」
「くっ、な、なんで俺たちを置いて行ったのだ、シャング…」
「ひっく…ひっく……ひどい、シャングさまぁ」
「ど、どうしてあんなひどいことを…」
こいつらはボロボロになりながらゴブリンから逃げのびていた。
「あのゴブリン…俺たちを、遊んでやがったな……」
ゴブリンたちは俺たちを痛めつけて逃げるさまを見て楽しんでいた。元々殺すつもりもなく。
ただのお遊びで………。
「なんで…くそ!くそ!くそ!くそ!くそ!!」
出血する腕を抑えながら地面をたたく。
「ロッソ!!何してやがる!!俺を早く回復させろ!!!」
「わ、わかったわ…、ちょ、ちょっとまってて!」
ロッソが俺に駆け寄り、腕回復魔法を施す。
「あ、あれ……治りが遅い……」
回復魔法の効果が弱いロッソの回復で傷を治すには時間がかかった。
その後アンデスとティメルも回復魔法を施したが、それも何時間もかかっていた。
「く、くそ…やっぱり……防具とアイテムが無ければ…」
俺は項垂れる。
S級冒険者がただのゴブリンに負けたとしれれば、俺の今まで気づき上げた地位はどうなる。
砕けて地に落ちる。
そんなこと、許せない。ぐ…ぐぐぐぐ…。
「い、今までこんなこと…なかったのに……」
ロッソが呟く。
「おい、それはウィルが居なくなったからこうなったって言いたいのか?」
「ひっ…え、そ、それは……」
睨みつけた目線を反らすロッソ。
「…これから、俺たちどうするんだ……あの姫の依頼は、まだ続けるのか?シャング…」
「当たり前だ!!!こ、こんなところで諦めてたまるか!!!」
アンデスがこの惨状を見て、依頼を続けるのか疑問に思っている様子。
しかし、俺は諦めていなかった。
こんな事はたまたまだ。一度街に戻り準備を整えればこんな事。こんな事にはならない!!
「もういいだろ、立て!戻るぞ……」
俺たちは街に帰るために来た道を戻り始めた。
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