ある日、ぶりっ子悪役令嬢になりまして。

桜あげは

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子供編・学園編(一年目一学期)まとめ

改・子供時代(ハートのJ)8

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 国王派の茶会の席で、殿下に指摘された俺は、カミーユに対する自分の気持ちに気が付いてしまった。
 俺は、彼女のことを特別に想っているのだ——

 そう自覚してしまってからは、早かった。
 将来のカミーユの夫の座を確実なものにすべく、俺はありとあらゆる努力を始めたのである。
 身分違いと謗られるのは覚悟の上だった。どう足掻いても、俺は子爵家の庶子でしかなく、カミーユの身分には逆立ちしても手が届かない。
 救いだったのは、魔法棟の長官が身分云々に無関心なことと、カミーユが自らの評判を損なうような行為を繰り返していたことである。彼女の過剰な刺青は、もはや悪い意味で貴族社会の名物となっていた。

 俺も、将来のために、ロイス殿下の力を借りて王宮内での仕事を始めた。
 父やカミーユ達のような魔法使いとは違う、役人としての仕事だ。魔法の方は、放っておいてもカミーユが極めてくれるだろうし、それ以外に俺が役に立てそうなことは、仕事をする上で殿下を支えることだと判断したのだ。

 しかし、城で働き始めた当初の職場環境はキツかった。
 仕事内容を覚えるのは勿論のことだけれど、身分の高い同僚や上司のやっかみが一番面倒だったのだ。

「いくら仕事ができるからと言って……平民の子供が、生意気なことを」
「酒場の女の息子らしいな? その顔なら、今から母親と同じ水商売に鞍替えした方がいいんじゃないのか?」

 などという厭味を言われるのはまだマシな方で、裏で仕事の足を引っ張られたり、酷い時には裏で雇われた暴漢に襲われることもあった。もちろん、魔法で自衛したが……
 ロイス殿下やカミーユも、薄々何かに気が付いていたようで、一緒にいるときは俺をさり気なく庇ってくれていた。特にカミーユは、彼女にしては珍しく、ここぞとばかりに侯爵家の地位をアピールしながら、俺の周りを彷徨くようになっていった。職場が同じ場所故に、そういうことが可能なのだ。
 そんなことが重なり、俺は益々カミーユに惹かれていった。



 そうして、月日は流れ——俺は十四歳になった。
 近頃は、遅くまで城に残り、仕事に忙殺される日々だ。十四歳でこの仕事量はヤバいのではないかと自分でも思う。
 城の中は、夜でも照明の魔法でオレンジ色の光が灯されていた。窓に映った自分の姿を眺める。
 小柄な体型なりに背も伸び、沢山の魔法を覚え、仕事でも多くの結果を残せるようになった。
 子供の頃よりも成長出来たとは思う。けれど、まだ満足は出来ない。

「相変わらず、遅い——」

 真っ暗な窓の外を見て、俺は顔を顰めた。
 毎日のように、こんな時間まで城に残っているのには、訳がある。
 仕事を進めたいのはもちろんだが、他の理由の方が大きい。というか、そっちの目的がメインだ。
 今日は、出張に出ていた彼女が帰って来る日なのである。

「日付が変わる前に帰るって城に伝達魔法を寄越したくせに……何をやっているんだか」

 伝達魔法の発信元は、もちろんカミーユだ。
 彼女は、その魔法の実力を遺憾なく発揮し、「赤の魔法使い」として城で活躍していた。
 魔法棟の「赤の魔法使い」の仕事は多岐に渡るが、カミーユの任される仕事の多くは、普通の魔法使い達でも手を焼くレベルのモンスター退治である。
 護衛職である「黒の魔法使い」の次くらいに、危険な仕事内容だろう。令嬢であるカミーユに扱って欲しくない類いの仕事内容だけれど、それを実行するカミーユの気持ちも分かるので、俺は彼女の行動を止められないでいる。
 人助けがしたいというカミーユのお人好しな気持ちは本物だし、いずれは「黒の魔法使い」になりたい彼女が、より難易度の高い仕事を目指すのも自然な流れだ。それに、カミーユ以外にこの仕事をこなせる魔法使いは少ない。
 彼女の実力なら役職が付いても良い頃なのにそれがないのは、単に性格的な問題だろうが……

 暗い夜空の向こうに僅かに点滅しながら輝く光を見つけた俺は、そちらに目を凝らした。光はだんだんとこちらに近づいてくる。

「やっと帰ってきたか」

 しばらくして、俺の仕事部屋の扉が遠慮がちにノックされた。
 今、俺が配属されているのは、治安を扱う部署だ。よって、カミーユが仕事後の報告に訪れるのは、この部屋なのである。今まで待った甲斐があった。

 報告に訪れたカミーユを無事捕獲した俺は、そのまま彼女を侯爵邸まで送り届ける。これくらいの褒美がなければ、あんな時間まで残ってはいられない。
 一週間ぶりに見たカミーユは、怪我もなく元気そうだった。そんな彼女を見て、俺は柄にもなく安堵する。
 十四歳になったカミーユは、誰もが見惚れる程の美少女に成長ていした。サラサラのピンク色の髪と、少しつり目がちなラズベリー色の瞳は幼い頃のままだ。
 だが、令嬢らしからぬ言動と刺青の所為で、年頃の彼女に求婚する人間は極端に少ない。
 俺としては、その方が都合が良いので、残念な状態のカミーユをそのまま放置しているのだが。
 ちなみに、残念なカミーユに求愛する数少ない勇者は、俺が手を回して排除している。

 馬車の中で眠ってしまったカミーユの髪を撫でる。綺麗に梳られた髪は、手触りがよくサラサラだ。小さく整った顔、けぶるような睫毛、桜色の唇……だめだ、抑えろ俺。
 これ以上はまずい。カミーユが起きてしまう。

「はぁ……何やってんだ、俺は」

 肝心の気持ちは彼女に伝えられないまま——外堀ばかりせっせと埋めて……
 でも、今更改めてカミーユに求愛するなんて微妙に照れくさいし、彼女は相変わらず殿下に首ったけだし……
 ぐるぐると頭の中で葛藤する俺は、その日も結局カミーユに何も告げることが出来なかった。



 豪華なシャンデリアに照らされた大広間に、色鮮やかなドレスを身に纏った令嬢達が舞う。
 気取った貴族の男連中は、ワインを片手に談笑し、その妻達は他愛無い噂話に花を咲かせつつ、情報収集に余念がない。

 今日は、城で開催された舞踏会に出席している。この国を訪れた隣国の王子を歓迎する為に開かれた催しだ。
 肝心の王子のうち一人が、体調を崩して欠席しているらしいが……

 殿下に挨拶を終えた俺は、さっそく令嬢達に取り囲まれる。最近では、俺の元にも縁談の話が舞い込むようになっていた。もちろん、全て父が断っている。
 行動の伴わない子煩悩な父親だが、彼は俺の気持ちを知っている数少ない味方なのだ。
 逃げ出したい気持ちを抑えて、俺は角が立たないように令嬢達に丁寧に対応する。ああ、貴族って本当に面倒だ。

 少し離れた場所に、カミーユを発見した。
 今日の彼女は、夜空のような濃紺の生地に銀色の装飾を散りばめた、可愛らしいドレスを着ている。髪はアップにしていて、ドレスと同じ色の髪飾りを添えていた。
 しかし、彼女は誰にもエスコートされていない……
 おい、侯爵はどこへ行った!? 年頃の娘を会場内に一人放置とか、ありえないだろ!
 令嬢達との会話もそこそこに、カミーユのことが気が気でない俺。
 しかし、会場内のどこを見渡しても、侯爵の姿はなかった。
 きっと、警備の仕事にかこつけて大広間を逃げ出したに違いない。あの魔法馬鹿の親子は、こういった社交性を求められる場が大の苦手なのだ。

 結局、カミーユは彼女を見つけたロイス殿下に無事に保護され、その後は運良く近くにいた俺の姉妹と一緒に会場を回っていた。彼女は、俺の家に頻繁に出入りするうちに、デボラやデジレとも仲良くなったらしい。
 安心したが、少し複雑な気持ちである。
 特に、ロイス殿下を嘗めるように見つめていたカミーユの視線が気になって仕方がない……
 グルグルと馬鹿みたいにダンスを踊り続ける間も、俺は会場内でデザートを頬張る彼女から目が離せずにいた。
 俺のダンスの相手は今で何人目だろうか? 終わったら休憩室に逃げ込むか……
 カミーユや侯爵ではないけれど、俺もこういった煌びやかな場は嫌いだ。仕事に関係がないのなら、参加する意味はないと思っている。カミーユ以外の令嬢とのダンスなんて、時間の無駄だ。

 うんざりしている俺の目の端に、男に言い寄られているカミーユの姿が見えた。

「……!? いつの間に?」

 相変わらず刺青まみれの体のカミーユに言い寄るなんて、とんだ猛者がいたものだ。

「あ、あの……アシル様?」

 俺の呟きに、共にダンスを踊っている令嬢が首を傾げる。

「すみません、何でもありませんよ」

 笑顔でそう返事を返しつつもカミーユのことが気になった俺は、ダンスの相手をリードしながら彼女達に近づく。
 男に言い寄られているカミーユの顔は、何故か困惑したように固まっていた。会話の内容が聞こえるように、更に近づく。

「だから、あなたのような魔法刺青まみれの女の相手をしてやると言っているのです」
「……はあ」
「どうせ許婚の一人もいないのだし、侯爵の座を俺に寄越すなら、嫁にもらってやっても良いですよ?」
「……んーと」
「何とか言ったらどうなのですか?」
「……えーと」

 カミーユは未知の生物を見るような目で男を見ている。こういった事に疎い彼女には、彼の言動がひたすら不可解に思えるのだろう。
 彼女に絡んでいる男の顔には見覚えがあった。最近男爵位を買ったばかりのウジェ家の成金男……の不良次男——ブリス・ウジェだ。彼に関して、良い噂は聞かない。
 ギラギラと輝く悪趣味な服に脂ぎったニキビ面、年は十六か十七くらいだろうか。
 先程からニヤニヤとカミーユを値踏みしていて、とても不愉快だ。

「お断りしまーす。上から目線のエラソーな男性は、好きではありませんので」

 カミーユは、ここでも相変わらずだった。
 何気に酷い返答をしているが、彼女が断ってくれたことに、俺は心の内で快哉を叫ぶ。

「……刺青まみれの変人令嬢と名高いあなたのことです。俺を断れば、一生男性からの声は掛かりませんよ!? それでも良いのですか!?」

 激昂したブリスが、カミーユの腕を掴んだ。

 ああ見えても、カミーユはれっきとした侯爵家のお姫様だ……
 そんな乱暴なことをして……男爵家の次男は、意外と怖いもの知らずである。
 後で話を耳にした侯爵か、カミーユ本人か、または俺のような彼女に近しい人間に報復されるなんて考えは、微塵も浮かばないらしい。
 デボラとデジレは近くで一部始終を観察しているが、横から口を挟む気はないようだ。
 他人の修羅場が好きな姉妹は、高みの見物を決め込んだらしい……友達甲斐のない奴らだな。
 けれど、カミーユの実力を知っているからこその、あの傍観ぶりなのだろう。

「舐めやがって!」

 真っ赤な顔をした男が、カミーユの腕をひねり上げようとする。
 しかし、彼女はびくともしない。
 それもそのはず。カミーユの魔法刺青の中には、自身に防御魔法を掛ける機能を備えた模様があるのだ。
 自動防御、自動回復、速度攻撃強化、魔法反射——などなど、今や全身魔法刺青まみれの彼女は無敵に近い。
 毎回新種の魔法刺青を見せられている俺だけが、それを知っている。

「アシル様……?」

 ダンス相手の令嬢が不思議そうに俺を見上げる。ちょうど、ダンスの曲も終わって一段落したところだ。
 俺は安心させる様に笑顔を返したが……
 カミーユのことが、気になって仕方がない。もう、我慢の限界だった。

「曲も終わった事ですし、僕はこれで……」

 令嬢に別れを告げて、早足でダンスの輪の中を抜ける。
 そのまま俺は、正面からカミーユ達に近づいた。

「クソ! 下手に出たら調子に乗りやがって!」

 あれで下手に出ていたとは、恐れ入る。
 俺が到着したのと、男がカミーユに掴み掛かったのは、ほぼ同時だった。
 とうとう男爵家次男の短い堪忍袋の緒が切れてしまったようである。一人でドラゴンを倒す女相手にとても勇敢な行為だ。
 だが、次男の拳は、自動防御の力の所為でカミーユに擦りもしない。見えない壁に全ての攻撃が阻まれていた。

 先程から、騒がしさに気付いた貴族達が、だんだんと周囲に集まって来ている。格好の噂のネタだもんな。
 そろそろ、やめさせた方が良いだろう……
 頃合いを見計らって、俺はカミーユに声をかける。

「カミーユ、こんな所で何をしているの?」

 人々の中から、知り合いである俺を発見したカミーユは、嬉しそうに微笑んだ。自分が彼女の気を許した相手なのだと分かり、無条件に嬉しくなる。

「聞いてよ、アシル。この人、私の婚約者になりたいみたいなんだよ。断ったら怒り出しちゃって……」
「それはそれは……」

 男爵家の次男は、近くで見ると益々悪趣味な男だった。
 金ぴかの指輪が、全ての指に嵌まってギラついている。センス悪すぎ……

「申し訳ありません、ブリス様。彼女は既に売約済みなのです」

 俺は男に近づいて、静かにそう告げた。

「「えっ?」」

 ブリスとカミーユが、ぎょっとした顔で声を揃える。
 突然のカミングアウトに、周囲の人間もザワついていた。

「カミーユ=ロードライト侯爵令嬢は、僕の許嫁です」
「ええっ?」

 カミーユは、大きな目をパチパチと瞬かせている。
 ……うん。彼女には「状況に応じて、俺に合わせた芝居をする」なんて芸当は期待していない。

「そういう事ですので、失礼しますね」

 俺はカミーユの腕を引いて、そそくさとその場を後にした。
 彼女の白い腕は、簡単に折れそうな程に細い。カミーユが強いことはよく分かっているが、彼女の無謀な行動には、いつもハラハラさせられる。
 ブリスはまだ騒いでいたが、すぐに警備の人間に目をつけられてどこかへ連行されていった。明らかに他の客の迷惑だものな……
 人目につくのを避け、カミーユを連れて、今日の為に解放されている休憩室の一室に向かう。
 俺とカミーユは小さめの部屋に入った。部屋の隅に、猫足の白いソファーとテーブルが用意されている。ソファーには、毛足の長い、肌触りの良さそうな敷物が掛けられていた。
 取りあえず、カミーユをそこに座らせて、俺もその隣に陣取る。

「アシル……何がどうしてどうなっているの?」

 訳が分からない状態のままで俺についてきたカミーユが、キョトンと首を傾げながら質問してきた。
 彼女の疑問も尤もだ。俺は、カミーユに自分の気持ちを告げてはいないのだから。
 けれど、あの場でそう言わずにはいられなかった。
 今日のブリスの行動に、俺は少なからず動揺していたのだ。この期に及んで、カミーユに目を付ける男が、まだ存在していたなんて……
 この先、誰にも彼女を奪われたくはなかったので思わず手を打ってしまったが、我ながら呆れ返る程の余裕のなさだ。

「あれは、相手を黙らせる為の口実だよ。でも、大勢の前で言っちゃったから、どうなるかは分からない」

 もちろん、大勢の前で公言したのはワザとである。
 俺の言葉を信じて疑わないカミーユは、ラズベリー色の目を大きく見開いて絶句した。なんだか、顔色も青い……
 わなわなと震える彼女は、握り締めた拳で隣に座る俺の胸を叩いた。

「アシル……あんた、このままじゃ私と婚約させられるかもしれないよ!? のほほんとしている場合じゃないんだよ!?」

 カミーユは、本気で俺の事を心配してくれている。
 だが、それは見当違いなものだ。

「別に。俺は、このままでも構わないよ」

 寧ろ、今すぐそうなって欲しい。将来の相手は、カミーユしか考えられないのだから。
 俺の気持ちを知っている父親も、カミーユの将来を心配している侯爵も、その方向で動いていることを俺は知っている。
 だが、肝心のカミーユ自身は、勢いよく首を横に振った。

「駄目だよ、私は構う! アシルなら、もっと良い女の子を狙い放題なんだから。私なんかで妥協しないでよ」
「えっ……?」

 外堀は完璧に埋まっている筈だ。それなのに……
 なんだか、当の本人の雲行きが怪しい。

「私、お父様に婚約の件を相談してみるよ! 心配しなくても大丈夫だからね?」

 なにやら重大な決意をした表情を見せるカミーユは、俺の手を安心させるように力強く握り締めたのだった。
 ……まずい、おかしな流れになってきている。

 せっかく、ここまで漕ぎ着けたのに。絶対に、カミーユを手放したくはないのに。
 たとえ、彼女が相変わらず殿下に熱視線を送っていたとしても。俺のことを、ただの幼馴染以上には考えていなくとも——

 だから——カミーユが動き出す前に、俺は先手を打つことにした。

************************************************
やっと、舞踏会まで漕ぎ着けました(’▽’;)
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