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型破りな初心者
退かぬ
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「キョウスケ~
昨日のあの子らおもろい子らやったな。」
「そうだな。
ちゃんとボケとツッコミが別れてるしな。」
「俺らと似てるな。
お前のボケと俺のツッコミでいいコンビやん。」
「嘘だろ?
お前、自分の事ツッコミって思ってるのか?
どう考えても生粋のボケだろ。」
「そうなん?」
「俺らツッコミがいないからいつもロクなことにならないんだろ。」
「なるほど…
んで、今日は何すんの?」
「お前考案の狂気の自爆ゲームで失ったカネを稼ぎに行くんだよ!」
「そっか~
方法は?」
「それなんだよな~
なんかいいクエストあるかな…」
「雑魚狩りは?」
「それもいいけど、あまり効率的でないからな~」
「なんか適当にデコイ見つければ解決やん。
なんならキョウスケがデコイやればいいやん。」
「嫌だわ。
他の誰かなら一考の余地があってもお前なら即答で嫌だわ。」
「うーん、マイクラみたいにトラップタワーとか作れたらいいのにな。」
「あまり地形いじったら運営に怒られるからな~」
「そうや、アリサに相談してみる?
あの子やったら普通にカネ稼ぐ方法とか知ってそうやし。」
「それもありだな~
ちょっとチャット送ってみる。」
「と、いうわけなんだけど。」
「それならさ、素材集め手伝ってよ。
今ちょうど生産スキルを上げながら作った物売って金策してるとこなの。
売上の山分けでどう?」
「よし乗った!
それで、なんの素材が欲しいの?」
「えっとね…」
[ウエスト・ナポリタン付近の荒野]
「てことはあのイシツブテみたいな奴ブッ飛ばせばいいんやな?」
「ストーンスライムな。
俺はいろんな草を採集してるから、そっちはよろしく。」
「わかった。
ちなみに何体くらい倒すん?」
「多ければ多い程良いって言ってた。」
「了解。」
「ちょ、キョウスケ!なんか変なんおる!」
「早速なに?」
「ほら、イシツブテがあちこちで跳ねたり転がったりしてるやろ?」
「ストーンスライムな。
で?」
「ほら、あそこ!
なんか1匹変な奴がおるねん!
真ん中でお茶飲んでるイシツブテおるねん!」
「そんなわけ…
うわ、ほんとだ!
ってアレ…もしかしたら…」
「おーい!ミサキちゃーん!」
お茶を飲んでいたストーンスライムは声に反応し、転がりながらこっちへ来る。
「おっす!ボクはスライムだぁ!
食べちゃうぞ~」
「な、なにやってんの?ミサキちゃん。」
「いやぁ、アリサのお手伝いしてたんだけど…
途中で喉乾いちゃった。」
「キミって単体でラノベ1本書けそうな性質してるね…」
「おーっ!閃いたぞキョウスケ!」
「うわ、嫌な予感…」
「ミサキちゃんって魔物の中に混ざっても攻撃されへんやん?」
「うん。」
「んじゃ、ミサキちゃんが魔物を集合させて…
ドカーン!って作成どう?」
「お、お前にしてはマトモな作戦だな…
どう?ミサキちゃん、この作戦。」
「いいよ~」
「ミサキちゃん無理はしないでね。」
「おう、任せろ~♪」
「あれ…
なんだろ、超胸騒ぎが…」
と、いうわけでアリサパーティーと合同で金策をする事になった。
やる気満々のマサトとミサキに対して不安が脳裏8割を占めているキョウスケ。
さて、少し様子を覗いてみよう。
「ちょっとちょっとちょっと…
悪いようにはしないからさ~」
雑なナンパ師のようにミサキが魔物達を集めている。
魔物達はわけがわからないまま1ヵ所に集められ…
乾いた風が吹く荒野。
獣達は元気に駆け回り、乾いた大地にも力強く根付く植物。
そんな力強さが垣間見得る荒野に鳴り響く爆発音…
十数匹のストーンスライムが爆散し、多数のアイテムがドロップした。
「うぃー!!」
歓喜の声をあげるマサトとミサキ。
しかし傍らで見ていたキョウスケは思った…
(普通に倒すより効率悪いじゃん…)
だがキョウスケは思いを口にしなかった。
なぜなら奴らがスネたら現状の数倍面倒になることが容易に想像できるからだ。
「は~い、皆さんこちらですよ~
集まってくださ~い♪」
ドカーン!!
「ほら、早く早く!
もう授業始まっちゃうよぉ~」
ドカーン!!
「YouはSHOCK!!」
ドカーン!!
「サクラ~吹雪の~
サライ~の空へ~♪」
ドカーン!!
様々なシチュエーションを演じて満足感たっぷりのミサキとマサト。
半日程やり、今は帰り道なのだが…
「やっぱり北斗の拳パートはもっと熟練度をあげないと…」
「そうやな、どうしても聖帝編くらいから動きが堅くなるからな…」
「だね。
次までにもっと南斗極十字聖拳を練習しておくね。」
「うん。
俺も次までにギャリック砲の練習しとくわ。」
「お前ら何の反省会なんだよ…
どこ目指してんだよ…
逆に俺が浮いてるじゃん…
今度から俺はコイツらじゃなくアリサの方を手伝おう…」
"最新情報!アノ爆弾男、ベジータだぞ!
"エリートきたー!!
"で、あいつら今度は何やらかしたの?
"なんかな、サウザーみたいなスライムにギャリック砲撃ってた。
"ごめん、状況が読めんww
"どんな世界線ならサウザーとベジータが合流すんだよww
"マジ世紀末…
昨日のあの子らおもろい子らやったな。」
「そうだな。
ちゃんとボケとツッコミが別れてるしな。」
「俺らと似てるな。
お前のボケと俺のツッコミでいいコンビやん。」
「嘘だろ?
お前、自分の事ツッコミって思ってるのか?
どう考えても生粋のボケだろ。」
「そうなん?」
「俺らツッコミがいないからいつもロクなことにならないんだろ。」
「なるほど…
んで、今日は何すんの?」
「お前考案の狂気の自爆ゲームで失ったカネを稼ぎに行くんだよ!」
「そっか~
方法は?」
「それなんだよな~
なんかいいクエストあるかな…」
「雑魚狩りは?」
「それもいいけど、あまり効率的でないからな~」
「なんか適当にデコイ見つければ解決やん。
なんならキョウスケがデコイやればいいやん。」
「嫌だわ。
他の誰かなら一考の余地があってもお前なら即答で嫌だわ。」
「うーん、マイクラみたいにトラップタワーとか作れたらいいのにな。」
「あまり地形いじったら運営に怒られるからな~」
「そうや、アリサに相談してみる?
あの子やったら普通にカネ稼ぐ方法とか知ってそうやし。」
「それもありだな~
ちょっとチャット送ってみる。」
「と、いうわけなんだけど。」
「それならさ、素材集め手伝ってよ。
今ちょうど生産スキルを上げながら作った物売って金策してるとこなの。
売上の山分けでどう?」
「よし乗った!
それで、なんの素材が欲しいの?」
「えっとね…」
[ウエスト・ナポリタン付近の荒野]
「てことはあのイシツブテみたいな奴ブッ飛ばせばいいんやな?」
「ストーンスライムな。
俺はいろんな草を採集してるから、そっちはよろしく。」
「わかった。
ちなみに何体くらい倒すん?」
「多ければ多い程良いって言ってた。」
「了解。」
「ちょ、キョウスケ!なんか変なんおる!」
「早速なに?」
「ほら、イシツブテがあちこちで跳ねたり転がったりしてるやろ?」
「ストーンスライムな。
で?」
「ほら、あそこ!
なんか1匹変な奴がおるねん!
真ん中でお茶飲んでるイシツブテおるねん!」
「そんなわけ…
うわ、ほんとだ!
ってアレ…もしかしたら…」
「おーい!ミサキちゃーん!」
お茶を飲んでいたストーンスライムは声に反応し、転がりながらこっちへ来る。
「おっす!ボクはスライムだぁ!
食べちゃうぞ~」
「な、なにやってんの?ミサキちゃん。」
「いやぁ、アリサのお手伝いしてたんだけど…
途中で喉乾いちゃった。」
「キミって単体でラノベ1本書けそうな性質してるね…」
「おーっ!閃いたぞキョウスケ!」
「うわ、嫌な予感…」
「ミサキちゃんって魔物の中に混ざっても攻撃されへんやん?」
「うん。」
「んじゃ、ミサキちゃんが魔物を集合させて…
ドカーン!って作成どう?」
「お、お前にしてはマトモな作戦だな…
どう?ミサキちゃん、この作戦。」
「いいよ~」
「ミサキちゃん無理はしないでね。」
「おう、任せろ~♪」
「あれ…
なんだろ、超胸騒ぎが…」
と、いうわけでアリサパーティーと合同で金策をする事になった。
やる気満々のマサトとミサキに対して不安が脳裏8割を占めているキョウスケ。
さて、少し様子を覗いてみよう。
「ちょっとちょっとちょっと…
悪いようにはしないからさ~」
雑なナンパ師のようにミサキが魔物達を集めている。
魔物達はわけがわからないまま1ヵ所に集められ…
乾いた風が吹く荒野。
獣達は元気に駆け回り、乾いた大地にも力強く根付く植物。
そんな力強さが垣間見得る荒野に鳴り響く爆発音…
十数匹のストーンスライムが爆散し、多数のアイテムがドロップした。
「うぃー!!」
歓喜の声をあげるマサトとミサキ。
しかし傍らで見ていたキョウスケは思った…
(普通に倒すより効率悪いじゃん…)
だがキョウスケは思いを口にしなかった。
なぜなら奴らがスネたら現状の数倍面倒になることが容易に想像できるからだ。
「は~い、皆さんこちらですよ~
集まってくださ~い♪」
ドカーン!!
「ほら、早く早く!
もう授業始まっちゃうよぉ~」
ドカーン!!
「YouはSHOCK!!」
ドカーン!!
「サクラ~吹雪の~
サライ~の空へ~♪」
ドカーン!!
様々なシチュエーションを演じて満足感たっぷりのミサキとマサト。
半日程やり、今は帰り道なのだが…
「やっぱり北斗の拳パートはもっと熟練度をあげないと…」
「そうやな、どうしても聖帝編くらいから動きが堅くなるからな…」
「だね。
次までにもっと南斗極十字聖拳を練習しておくね。」
「うん。
俺も次までにギャリック砲の練習しとくわ。」
「お前ら何の反省会なんだよ…
どこ目指してんだよ…
逆に俺が浮いてるじゃん…
今度から俺はコイツらじゃなくアリサの方を手伝おう…」
"最新情報!アノ爆弾男、ベジータだぞ!
"エリートきたー!!
"で、あいつら今度は何やらかしたの?
"なんかな、サウザーみたいなスライムにギャリック砲撃ってた。
"ごめん、状況が読めんww
"どんな世界線ならサウザーとベジータが合流すんだよww
"マジ世紀末…
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