…恐れるのは正しいか?

レキ

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2巻

第8章・苦い甘さ

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夜風に吹かれながら、エツザの歌を口ずさみ、ジューシーなチェリーを摘み取りていた。
桜の白い花が反射して、その列を照らすのは、その月のおかげであった。
4つ手に取るごとに、次の1つが食べた。2つの籠をいっぱいにして家に帰った、金色の花を咲かせた熟れた桜の木、その上にあるオープントップで、あっしの珍味に果敢に挑戦する人々を見守った。
地上にかすかな影が見えたので、あっしの土地の上を飛んでいたカラスを目で追いかけた。
「カコミ、家族を獲物として見るのはやめろ」手のひらで後頭部を水平に叩かれた。「オモチャの斧以外に他の罰で与えて欲しいか?」
彼女の髪が床を撫でいた。左目は変な癖で眼帯で隠し、いつものゆったりとした黒いポンチョに、袖に何本もの羽が落ちていた、右側が青、反対側が金色でした。そして、黒のラバーブーツ。
「痛いよ、ペロット…」うめきながら頭をかばい、目尻に痛みの涙をにじませた。
怒った彼女は、あっしの小さな頭を叩いてきた:
「もしまた彼らを傷つけたら、貴様の農園を切り倒すぞ」マフィアのような顔で無神経さを表現していた。
「ごめんなさい!許してください!」彼女に振り返り、涙目でチェリーを差し出しました。「ご慈悲を」
イライラしながらも、あっしを鞭打ち続けた:
「一粒の小さな果実のために、貴様の罪が消えるとでも思っているのか!?」断ったお供え物をあっしが食いながら、こう付け加えた:「フィリアは我々をメッセージを送ったが、君ならそれを見たかどうか、疑問だった。使わないなら、なぜいつも持ち歩いているの?」
背中を向けて目を伏せたまま、ポケットの中の端末を見ると、顔がほころんだ。
彼女は目を閉じてため息をつき、一休みした後、あっしの頭を撫でた:
「軟弱になりすぎたね」

「怖い…」ポケットを握りしめてばらした。
「誰にでもさ」
「他に選択肢はないかな?…」
「フィリアに信じよう、わらわたちを支えてくれたように、われわたちも彼女を支えましょう。きっと誰よりも頑張ってくれる」と胸に手を当てながら宣言した。
「彼女を慕っているね」と微笑みました。
「当たり前だ、どれだけわらわたちのために尽くしてくれているかがわかる、すごいなんだ。彼女に信じよう」
「そうだな…」ポケットをなでた。
「それだけだった、来るのはお忘れなく。じゃ」
お別れの後、満杯のバスケットを持ってエツザのバレエルームを訪ねた。目隠しをしたままトランス状態で踊っていた。ストラップレスのトップスと、スカートの下に白いフリルのついた短いトラックスーツを着てた。
終わると、目隠しを外し、鏡越しにあっしを見た。
「コミちゃん!来るのが遅かったね、何かあった?」と、エイマが聞いた。
「まだ寝ているかと思った」エツザは疲れ切った顔で、近づいてきた。「なんて新鮮!たくさん持ってきてくれた!」
「体重が増えるから、トレーニング量を増やさないといけない」
「コミのサクランボを楽しむためには、必要な犠牲でしょう」と甘く笑った。
「平気なの?」エイマはあっしのことを心配してくれた。
エツザはカゴに居たあっしの手を掴んだ:
「他の皆は復讐の音を発するが、君はさくらんぼのように甘い。何があったかは知らないが、彼らの交響曲をサーフィンする義務はないことを覚えておいてほしい、苦しむ理由はない。いつでもわみとデュエットしてください、ドレスはたくさんあるから」
「歌の中では受け入れるけど、わみの貧しいコミちゃんに変なフレーズを使うな!」
「ありがとう、大丈夫、平気」と、誤魔化した。彼女らを過去に巻き込むことを拒否した。戦う勇気を持ったように、彼女も道を踏み外す勇気を持った。
あっしの名前の最初の2音節は「過去」を意味し、愛情を込めて省略していた。
「まず、彼女の毎晩の日課を合わせるか?」と、エイマがゲラゲラ笑っていた。
「誰だと思ってるんだ? もちろんだ!やってみないと…」と、緊張した面持ちで言った。「踊ろう、コミちゃん」バスケットを置くと、興奮気味に手のひらを差し出してきた。
笑顔で受け止め、あっしの足取りは彼女の足跡を追った。ダンスは狩りのようなもので、獲物はもろくて、でも機敏で美しいものでした。


「他に何かお持ちしてほしいか?」とメガから聞かれた。
「チェリーをください」あっしは、藁を敷いた木製の棺桶の中で、胎児の姿勢で休むことで対応した。
あっしたちは、装飾や箱でいっぱいの劇場のオープンエアーのワークショップにいた。
「ね…」ペロットは困ったようにあっしの頬を突いた。「わらわたちがここにいる理由を思い出させて…」
「元女神を守るために。忘れちゃいけない、大事なことだから」眠そうにあくびをした。
「貴様のために聞いたんだよ!」あっしの頬を掴み、いじめた。
「ごめん、痛いよ。助けて、メガ」
「休ませてあげましょう。昼間に来るのはもう十分に偉いから」
「貴様のメイドだからこの服を着てないよ、したがって、餌はやらない」ペロットは文句を言った。「よく聞けよ、何かあったらがあがあするんだ、わかったか?それと、彼を攻撃しようなんて思わないでね、わかったか!?」
棺の下縁には、黒いカラスが一羽乗った。
「はい、サクランボを食べること、わかった…うん、食べる」あっしは夢の中に入って飢えたで繰り返した。
「落ち着こう、ペロット。身元がわからないのだから、心配する必要がないさ」
「そうだね…したがって、フィリアは間違えないことがない。物語を語りなさい、彼の反応を見てやる」
気づいたときには、があがあの音で瞬時に目が覚めていた。目は、さっきまであっしのおもちゃの斧に脅かされていた、側にいるカラスを追っていた。
自分の任務を思い出し、葛藤に導いてくれたカラスを追いました。
メガの近くにいる紫の髪の少女、スラウとフェルズが前にいて、そして真っ二つになった人間という、予想外の状況だった。
フェルズの槍は一本が地面に刺さっており、もう一本は手に持っていた。ルビーキュービックのペンダントからは、あと1つだけ取り外せるようになっていた。
「カコミ、協力しろ」スラウは命じた。「あんたも終わってほしいと思っているだろう?時間がない、ペロットは彼女を連れて逃げた、今しかない!カコミ、目を覚ませ!」
ポケットからあっしのお菓子の種を落とし、尻尾でスラウに向けて放った。フェルズが踏み込み、槍から発せられる熱で彼らを焼いた。
「何やってんだ!?バカ者、急がないと!」スラウは剣を何度も地面に叩きつけた。
メガは彼の攻撃を無力化し、対抗するだけでなく、彼の力の上にいた:
「ごめん、カコミ、でも彼らに許せない…」と、メガホンを押しながら囁いた。
彼女の無力さ、怒り、悲しみを感じ、彼らを守る義務を負っていた。
動けない人間を目の前で見るのは許せないと共感した。
復讐は、他のすべての感情のように、花開き、そして枯れていく。が、彼らの花は腐るばかりだった。
ペロットの気持ちを想像したくなかったんだ。
「ちょっとだけフェルツを頼めるか?」彼女らに尋ねた。あっしの目はスラウにつきた:
「カコミ!君の罪を聞いている、罪で満ちている!一緒に戦って、解放していこう!」と説教した。
「あっしは批判するのではなく、大切にしている。贖罪は、罪悪感を甘受するための邪悪な幻想です。あなたの魂を切り取るときが来た、スラウ」
誰かがこの永遠の復讐を止めなければならなかった、メガの手を汚すわけにはいかなかった。
「復讐は、罪のない人の命を奪う言い訳にはならない!」とメガが抗議した。
「へらへら、俺たちの命がかかっている。フィリアはいつでももう一人の人間を作られる」と、困ったように訴えた。「心配するな、メガ、お前は特別だ、死なせるわけにはいけない」
「フェルズ!!お前らに絶対に決して許さない!!」赤いメガホンで怒鳴り、彼は膝をつき、耳から血を流して頭をかかえることになった。
彼の蛮行には、あっしたち二人の血が騒いだ。魂はかけがえのないものだった。
メガと同様、スラウはメガホンの音を打撃で難なく無力化した。
あっしは、わずかなスピードで5メートルをミリ秒単位で移動し、スラウの前に立ち、剣を持った彼の右腕をおもちゃの斧で下から上に切り裂いた。
昔、小動物を狩った時のような恍惚感が蘇り、興奮して笑顔になった。
鼓動は時間よりも速く鼓動した。彼の腕が浮いたまま、エツザとのステップを思い出したかのように、もう片方の腕を上下にひっかけた。そして右から左へ彼の左足、右足は切れなかったが、粉々になるくらいした。
斧の柄の継ぎ目が解けて、蓄えていた種が放出された。
紫色の髪の少女は、何の感情も表さず、じっとあっしを見ていた。
生まれる前の気持ちを思い出す:人間への憎悪、そしてあっしの種の苦悩。何度も何度も人の腕を切るは、癒された、なぜなら、あると悪事を働いたから。
手足が地面に着く前に、いや、それ以前に、スラウは静かに亡くなった。どんな人生もチェリーの果汁より薄っぺらく、生存は幻想だった。
フェルズはその光景に反応し、かろうじてメガの音に抵抗すると、槍を後ろに強く突き出し、彼女に向かって推進し、頭突きをして気絶させた。
その後、彼はあっしを殺害するつもりで武器を投げつける準備をしましたが、少女は彼が地面に刺していた槍を浮かせて、その棒で彼の首を打ち、遠くの壁に追いやって気絶させた。
血まみれになりながら、鼓動を落ち着かせようとした。あっしたちは共通の利益のために戦っていたが、民間人を巻き込むことは望んでいたこととはかけ離れていた。
フェルツが槍にもたれかかりながら咳き込んで目を覚ましたのは、数分後のことであった。
「ちくしょう!」と、あきらめたように声をあげ、武器を強く握りしめた。「どうしてそんなに強いんだ!?」
「…なんで、強くなりたいか?」とテレパシー少女が尋ねた。
「知ってどうするの?」
「…もう長くはない気がするし、なぜ隠くの?…たぶん愛のためにやっている。でも、理解できない!何でムゴンを殺したの!?」と、無表情で悔しそうに聞いてきた。
「愛?自由?本当に俺たちを悪者として見ているのか?…自分たちは神だと思っているが、そいつに対して何ができるんだ?お前らが殺せないなら、誰がやるの!!?」
「…だから殺人を犯すのか?好きな人がやらないように?自分が勇者だと思えるように?」
「女子も倒せない人がなれると思うか?」
「…もっと別の方法があったと思わないか?」
「そうだったら、戦っていなかっただろう!!」
女神のコリーが警戒するような雰囲気で戻ってくると、静寂が訪れた。
フェルズに近づき、無遠慮に拷問する様子を、あっしは夢中で見ていた。
少女が去り、コリーがいなくなったところで、フィリアに報告した。
ペロットは彼を消そうと決意したが、誰一人として消すことができなかった。彼女は何かおかしかった。出来事で落ち込んでいるのは普通だと思って、放っておきた。
コリーは、彼を殺される人を探してさまよった。

事件から数ヵ月後、あまり姿が見せないペロットを訪ねた。
入り口周辺にカラスがいないのは珍しかった。
廃墟と化した家の中を通ると、彼女の姿はなかった。しかし、右側の部屋で、唯一部屋があり、ちゃんと二重扉になっている部屋から、すぐに強烈な悪臭がした。
あっしが近づくと、中のも外にも多くのカラスが鳴き交わしていた。あっしはその音に怯え、頭を守るように身をかがめた。
中から、ペロットは急いで、そして丁寧に姿を現した。
「カコミ、なぜここに?…」と、妙に気の抜けた口調になった。
「どうしてるかなと思って。あそこは臭うぞ、何してるの?」興味本位で立ち上がり、尋ねた。
あっしを聞いた彼女は、目を皿のように膨らませた:
「料理していた」と、あっしの胸に見ながら、死んだような視線で答えた。
「嘘ォ?」死臭がするので、よほど料理が下手だったのだろうと驚きた。でも、料理していたことの方が妙だった。「手伝ってほしいの?」彼女の側のハンドルに手をかけた。
彼女はすぐにあっしの手を押し退け、体で守った。
「助けはいらない!」と緊張した面持ちで叫んだ。
「大丈夫?目の下にクマがある、寝てないのか?」
「大丈夫だから…突然の来訪はご勘弁よ。また別の日に来て、メッセージを送って…」
彼女の態度はいつもより違って、いつもあっしを殴ったり、罰を与えたりしていた。
「うん、わかった、やってみる。またお会いできて嬉しかった」
彼女を従って、怪訝で帰った。彼女をしばらく休ませてあげたかった。
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