夢の言葉と陽だまりの天使（上）【続編②】

あらすじ

１-２

【前２作品のあらすじ】

ただの町娘として育ったアカリの亡き父親は実は名家の跡取り息子だった。
母親も亡くなり一人になったアカリは自分の祖父に引き取られるが、そこで待っていたのは後継ぎを作る為の政略結婚！
一年後、18歳に行われる婚儀の為にアカリは祖父の持つ別荘で花嫁修業を強いられる。

今までの自分を否定される毎日から逃げようと試みるアカリは、その時に1人の男性と出会う。
記憶をなくしたと言うその不思議な男性は、アカリの召し使いにしてほしいと志願。
”バロン”という名を与えられる。
文武両道で優しいバロンに、アカリは次第に心惹かれていくが身分違いの恋から二人はすれ違いに……。

そして迎えた運命の日。
バロンは自らの本当の正体が有名な”何でも屋”だと明かす。
それはアカリが幼い頃から憧れ続けていた、”夢の配達人”という伝説の何でも屋。
アカリを子供の時にも孤独から救ってくれた、夢の配達人の”ヴァロン”だった。

”お前の夢は、俺が絶対叶えてやる。”
ヴァロンの言葉を信じアカリは彼の手を取り、二人は駆け落ち。

その後はヴァロンが伝説の何でも屋の力を発揮し、アカリの祖父や周囲を説得。
数々の苦難を乗り越え、二人は無事に結婚。
ようやく結ばれた二人は幸せな新婚生活を送り始めた。