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第1章 (1)ヴァロンside
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しおりを挟む「モニカ、残念がってたよ?
ヴァロンにも会いたかったみたい」
「……勘弁。
俺はもう”バロン”じゃねぇし、モニカ様見たら幻滅すんじゃね?」
モニカ様とは、アカリの召使いをしている”バロン”の時に別荘で会った事があった。
最初はとにかく我が儘で、手を焼いた。
けど、任務中だった俺は堪えて堪えて……。優しく、礼儀正しく仕えていた。
今はモニカ様もアカリの親友と呼べる位になったのだから、きっと幾分マシになってはいるんだろうが……。俺には当時のイメージが強すぎて苦手だ。
「そんな事ないよ!
ッ……ヴァロンは、今でも格好良い」
俺が何気なく言った一言に、アカリが頬を赤らめながら否定する。
ッ~~、んだよ。
朝から、可愛い事言うなよ……。
思わず。
俺は朝食を刺していたフォークを落としそうになった。
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