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第11章 (2)アカリside
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しおりを挟むそしたら、ヴァロンは優しく微笑んで……。手を伸ばして私の頬に触れると、再び口付けを強請るように親指で唇をなぞってきた。
「……アカリ。大好きだよ」
「っ……私も、大好き」
唇を重ね合って、どんどん熱くなる身体。
ヴァロンに抱き締められて、彼はくるっと反転すると今度は上から私を見下ろして……。額や頬に優しくキスしてくれながら、私の上半身の服とブラを脱がせていった。
「……アカリさ。
結構、胸大きかったんだね。驚いた」
露わになった私の胸を見て、ヴァロンがフッと笑う。
「っ……や、やだっ。
そ、そんなじっくり見ないでよッ……」
さすがに間近で見つめられるのは恥ずかしくて、私が隠そうとすると……。ヴァロンはその手を掴んで、私を見つめた。
「やだよ。
アカリの全部、じっくり見たい。
たくさん、触れたい……」
「っ……う、ん」
……ずるい。
そんな優しい声と表情で言われたら……。
抵抗する気も失せてしまう。
前回組み敷かれた強引なヴァロンにもドキッとしたけど、今日の優しく大切に触れてくれる彼にもときめいてしまう。
私が身を委ねるように力を抜くと、ヴァロンはそっと私の片胸に触れながら鎖骨や胸元に唇を落としてきた。
「んっ……!」
彼の大きな手が、私の胸を包んでゆっくりと揉み上げてくる。
その度にゾクゾクして、身体が揺れる。
ヴァロンの唇が舌が素肌をなぞって時折、チュッと優しく吸われた。
っ……や、やだッ。
私、変……なのかなっ……?
ヴァロンのゆっくりな優しい愛撫がもどかしい。
なかなか敏感な部分に触れてもらえない。
もっと触れてほしい、と湧き上がる想い。
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