スノウ2

☆リサーナ☆

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第1章(1)紫夕side

1-1-1

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六年前、紫夕しゆう30歳。
守護神ガーディアン本部、保護施設の一室ーー。

「何でだよっ!
何で俺じゃゆきを引き取れねぇんだッ……?!」

任務先で保護した白髪の少年ーゆきーを連れて本部に戻った俺は、シャワーを浴びて着替えると報告書を提出した後に保護施設へ向かった。
最初は冷静に話していたものの、机を挟んで対面に座っている保護施設の責任者に向かって俺は大きな声を上げる。

部屋に居るのは俺と、保護施設を担当する院長先生。ゆきはこの時、医療施設に居た。
任務先で保護された子供は、怪我の治療や現状の健康状態を調べる為にまず医療施設に運ばれ、その後、何の異常もなければ保護施設に移動。そして、親を亡くした身寄りのない孤児達は新しい親元を探される事になる。
……の、筈なのだが。「ゆきが回復して、医療施設から出たら引き取りたい」と言う俺の希望は、院長先生によって認められなかった。

その返答に納得のいかなかった俺がつい怒鳴ってしまうと、院長先生はなだめるように落ち着いた口調で資料を見せながら説明を始める。

「何で、って……。紫夕しゆうさん、貴方は独り身で、しかも職業が守護神ガーディアンの隊員であり特殊部隊の第1隊長。収入面は問題ありませんが、任務で各地に赴くから家を空ける時間が長いですよね?
里親になれる方の条件の一つである、"子供を長時間1人にしない"と言う規約に反しているんです。
孤児になった子供に1番必要なのは、何よりも安心と愛情。一緒に居てあげられる時間が少ない貴方に、傷付いている子供を託す訳にはいかないんです」

「!っ、……」

「現在この保護施設にはたくさんの孤児達が居て、年々増える一方です。なので、「引き取りたい」と申し出て下さるお気持ちは大変嬉しいんですが……」

理由の後にそう付け加えて、申し訳なさそうに苦笑いする院長先生。その様子と、ど正論な事を穏やかな諭すような言葉と口調で言われた俺には、返す言葉が見付からなかった。
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