スノウ2

☆リサーナ☆

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第3章(3)紫夕side

3-3-4

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「今はこんな事してる場合じゃねぇだろッ?!!
一刻も早く本部に戻るッ!!来ないなら置いて行くぞッ……!!」

そう言ったアントニーは海斗かいとから離れ、杏華きょうかの元に戻ると抱き上げてすぐさま駆け出した。茶々ちゃちゃもすぐにその後を追って駆け出す。

そして、海斗かいとはーー……。

「……許さない、っ。
ボクは絶対に、あんた達を許さないッ……!」

瞬海しゅんかいを握り締めながら、涙目で俺達を睨み付けて……。その場を駆け出して行った。

……
…………信じられない事が短時間に。
一度に起こり過ぎて、整理がつかない。
そんな俺をよそに、響夜きょうや風磨ふうまが会話を始める。

「激しかったッスね。いいんですか?妹さん」

「大丈夫だよ。アントニーも茶々ちゃちゃもいざと言う時の処置や対処は分かっている。
それで間に合わないなら杏華きょうかの生命力がなかったか、奴等の頑張りが足りなかった。それだけの事さ」

ーー……それだけの、事?
さっきまでの一連の事件が、それだけの事?

信じられない言葉に、俺は思わず風磨ふうまを見た。すると、俺と目の合った風磨ふうまはまた笑いながら言う。

「フッ、なんて表情カオしてるんだ?紫夕しゆう
まだまだ仕事は終わってないぞ?むしろ、これからじゃないか」

これからーー……?

この時点で、もう俺はいっぱいいっぱいだった。斬月ざんげつを握り締めて、この場に立っている事でさえ、今にも脚が震えて倒れそうな位だった。
でも、風磨ふうまは俺に歩み寄って来たと思ったら横を通り過ぎて背後に行き、言葉を続ける。

「龍の涙を手に入れなきゃいけないんだろう?。"その為に役立ちそうなモノ"を拾ってきたんだ」

それは、笑いを含んだ、誰が聞いても何か悪巧みしている声。悪い予感がしながらも、俺はゆっくりと振り返った。
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