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第10章(1)雪side
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しおりを挟む「何だよ、ちゃんと分かってるんじゃねぇか」
「!……え?」
「お前な、もっと自信持て。謙虚なのは悪くねぇけど、あんまビクビクオドオドしてるのも良くねぇぞ?」
「っ、……」
響夜の言動に目をぱちくりさせると、彼はそう言葉を続けた。
そして、オレの背後に回ると……。オレが髪を結んでいたリボンを解いて、何やら髪をいじり始める。
「紫夕さんはな、お前が倒れてからホントに必死だったんだ。一途にずっと、お前だけを見て、想ってたんだ。
それなのに、お前がそれを否定したら……そりゃショックだわな」
「っ……」
「お前は、何でそんなに自分に自信がないんだよ」
「え?」
「魔物だからか?それとも、自分が紫夕さんに似合ってない、って思ってんのか?」
「……っ、……ど、どっちも」
「ふーん……」
「……」
「……」
質問にオレが答えると、響夜の「ふーん」の後に暫しの沈黙が流れた。
その間響夜は何やら、黙々とオレの髪を触ってる。
「……、……ねぇ?」
「ん?」
「なに、してるの?」
「もうちょい待て」
意を決して尋ねるが、響夜は手を止めない。
仕方なくじっとしていると、「よし!」って彼の言葉と同時に手が止まった。
その声に振り返ろうとすると、そんな間も与えてもらえず、響夜はオレを抱き上げると屋根の上から飛び降りた。
そして、オレを地面に降すと手を繋いで歩き出す。響夜が向かうその先は、たくさん人がいる通り。
「!……っ、ま、待って!」
隠さなきゃーー。
このままではまた目立ってしまうと思ったオレは、咄嗟に髪と瞳を隠そうとパーカーのフードを被り直そうとした。……けど。
「ダメだ」
「!っ、……響夜?」
「隠すな。そのままでいい」
響夜に両手を掴まれて、動きを完全に封じられてしまう。
力を込めても、押しても、引いてもビクともしない。
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