スノウ2

☆リサーナ☆

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第11章(3)雪side

11-3-5

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今なら、まだ隙間にうずくまって生きているかも知れないーー!!

諦めたくなくて。紫雪しせつの事を見捨てるなんて出来なくて、オレは何とか紫夕しゆうを振り解こうともう一度力を込めようとした。
でもその時、オレの耳に微かに聞こえた「みゃ」って短い鳴き声。それは一瞬だが、間違える筈のない、紫雪しせつの鳴き声だった。

「っ、……紫雪しせつ

「え?」

「今、鳴き声が聞こえたんだ!」

オレは紫夕しゆうにそう言うと、鳴き声が聞こえた方向に目を向けた。そこは、家が崩れた瓦礫ではなく、家の外にあった茂み。
オレは一瞬の隙をついて紫夕しゆうの腕から抜け出すと、鳴き声の聞こえた茂みに駆け寄った。
そして、地面に這いつくばりそっと茂みを手で退けると……。目に映る白と黒の毛並み。紫雪しせつはその中で、身を縮めていた。
パッと見だが、怪我をしている感じではない。

良かったーー……。

紫雪しせつ、良かったぁ……。
ほら、こっちにおいで?もう大丈夫だよ?」

心の底から安堵して、オレは紫雪しせつに手を伸ばして胸に抱こうとした。
けど、手で触れた俺が抱き寄せようとするとーー……。

「!っーー……いたッ」

「シャーッ!」って威嚇して暴れた紫雪しせつに、思いっきり頬を引っ掻かれた。
余程怖かったのだろう。すっかりパニックになっている紫雪しせつは、オレの腕の中で暴れ続けて、手や腕をバリ掻いたり、噛み付いたりしてくる。

「!っ、ゆき!大丈夫かっ?!」

放して逃してしまったら、もう絶対に捕まらないと思って必死に抱き締めていると、自分の上着を脱いだ紫夕しゆうがそれで紫雪しせつを包み込んでくれて……。何とか、紫雪しせつは落ち着いた。

その後。
「必要な物だけ見付けてくるから車ん中で待ってろ」って、紫夕しゆうは危険な瓦礫の中を探索してくれて……。オレはその間、紫雪しせつと車の中で待っている事しか出来なかった。
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