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第14章(1)紫夕side
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***
車の中に積んであった食料が底をつきそうだった事から、俺は町に買い出しに向かった。
ずっとペットホテルに預けたままだった紫雪の様子も気になったし、一度顔を出してもう少し預かってもらう事をお願いすると、日持ちがしそうな物や保存がきく食べ物を中心に買い物をした。
その時、ふと、以前雪と前まで来た精肉店が目に移る。
「お肉、楽しみだなぁ~!」
そしたら……。一緒に買い出しに行く車内で、嬉しそうにしていた雪が思い浮かんで、俺は思わず精肉店の中に足を踏み入れた。
目が覚めたら、思いっきり食わせてやりたいーー。
そう思って、俺は骨付き肉を中心に、気付いたら色々な種類の肉を買っていた。
まだ雪は目覚めていないのに、雪の嬉しそうな笑顔を思い出したら……。つい、買ってしまっていたんだ。
……こんなに買っちまって、日持ちしねぇのにどうすんだよ。俺は、……。
町を出て帰り道。
俺は手荷物いっぱいの肉を見ながら、自分の後先考えられなかった行動を後悔していた。
でも。
この俺のつい、な衝動買いが、この後。まさか、役に立つなんて……。
この時の俺は、まだ知るよしもなかったんだ。
車まで戻って来た俺は、食料を保管庫や保冷バッグにしまおうと荷台へと向かった。
荷台を開け、中に入り、保管庫を開けて荷物をしまい始めた時。俺はふと、違和感に気付いた。
……雪、っ?
バッと、後ろを振り返る。
しかし、そこには誰もいない。
そう、その場に寝かせていた筈の雪がいないのだ。
被せていた毛布をめくるが、その中はもぬけの殻。
雪が、消えたーー……?
そう、思った俺がすぐ様捜しに行こうと思った。その時だった。
「っ、雪!……ッ、おわっ!?」
駆け出そうとした瞬間に、何かがバッとしがみつくように飛び掛かってきて、俺は仰向けに倒される。
車の中に積んであった食料が底をつきそうだった事から、俺は町に買い出しに向かった。
ずっとペットホテルに預けたままだった紫雪の様子も気になったし、一度顔を出してもう少し預かってもらう事をお願いすると、日持ちがしそうな物や保存がきく食べ物を中心に買い物をした。
その時、ふと、以前雪と前まで来た精肉店が目に移る。
「お肉、楽しみだなぁ~!」
そしたら……。一緒に買い出しに行く車内で、嬉しそうにしていた雪が思い浮かんで、俺は思わず精肉店の中に足を踏み入れた。
目が覚めたら、思いっきり食わせてやりたいーー。
そう思って、俺は骨付き肉を中心に、気付いたら色々な種類の肉を買っていた。
まだ雪は目覚めていないのに、雪の嬉しそうな笑顔を思い出したら……。つい、買ってしまっていたんだ。
……こんなに買っちまって、日持ちしねぇのにどうすんだよ。俺は、……。
町を出て帰り道。
俺は手荷物いっぱいの肉を見ながら、自分の後先考えられなかった行動を後悔していた。
でも。
この俺のつい、な衝動買いが、この後。まさか、役に立つなんて……。
この時の俺は、まだ知るよしもなかったんだ。
車まで戻って来た俺は、食料を保管庫や保冷バッグにしまおうと荷台へと向かった。
荷台を開け、中に入り、保管庫を開けて荷物をしまい始めた時。俺はふと、違和感に気付いた。
……雪、っ?
バッと、後ろを振り返る。
しかし、そこには誰もいない。
そう、その場に寝かせていた筈の雪がいないのだ。
被せていた毛布をめくるが、その中はもぬけの殻。
雪が、消えたーー……?
そう、思った俺がすぐ様捜しに行こうと思った。その時だった。
「っ、雪!……ッ、おわっ!?」
駆け出そうとした瞬間に、何かがバッとしがみつくように飛び掛かってきて、俺は仰向けに倒される。
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