スノウ2

☆リサーナ☆

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第15章(2)紫夕side

15-2-4

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***

杉本すぎもとが悪い訳じゃない。
あれが、普通の人間の反応だ。

じゃあ、俺の考えや想いが、やっぱりおかしいのかーー……?

いや、違う。
俺だって、悪い訳じゃねぇんだ。

みんなそれぞれ思う事や、自分が大切にしているもの。育ってきた環境や自分の目で見てきたもので考える事が違って、みんながみんな……自分の今を、生きてるだけなんだ。

そう、分かってる。
でも、受け入れてもらえないのはやっぱり悲しくて……。それが、自分が少しでも仲間だ、って想ってた奴なら尚更で、寂しくて……。
情けないけど、俺は心にポッカリと穴が空いていた。

帰宅してから、どれくらい時間が過ぎただろう?

「……クゥ?」

手ぶらで帰って来てからずっと無言で荷台の片隅に座り込む俺に、ゆきは歩み寄ってくると首を傾げて見つめてきた。

あ、いけね……。
飯、やらねぇとな……。

そう思って、食料が入れてある保冷バッグに手を伸ばした。中から肉の塊を出すと、ゆきに差し出す。
その瞬間。今までは何とも思っていなかった自分の行動が、何だか少し虚しく感じた。

今のゆきにとって、俺はただの……ご飯をくれるだけの、存在なんだよな?

自分はゆきが大好きで、誰よりも何よりも愛おしい存在だが、ゆきにとっては違い……。そう、悪く言ってしまえば、飼い主のような、飼育員のような存在なのでは?と思って……。
その、あまりにも違う気持ちの温度差が、心を痛く締めつけた。

「っ、……やっぱ、俺が……おかしいのか?」

思わず、口からそんな言葉が漏れた。
差し出された肉に口を近付けていたゆきが止まって、再び俺を見つめる。
無垢な瞳に見つめられて、俺の心の汚い部分が押し出されるみたいだった。

無償の愛。
見返りなんて求めないのが愛。

そんなの、綺麗事だ。俺はーー……。

「なぁ、ゆきっ?俺の事、好きか?」

溢れ出す涙と一緒に、俺は本音を絞り出した。
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