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第15章(3)紫夕side
15-3-1
しおりを挟む「……よし、到着!
雪、紫雪。暫くはこの河原付近でキャンプしよう!」
何日か車を走らせ、新しく良さそうな河原を発見した俺は後ろの荷台に居る雪達に声をかけた。
車を停めて運転席から降り、荷台の扉を開けてやると雪は嬉しそうにピョンッと降りて、まるで犬か猫のように伸びをする。
車を走らせている間はずっと外に出してやれなかったからな。身体が鈍ってしまっているのだろう。
「ごめんな~何日も荷台生活で。今日は後で散歩でもしような?」
そう言いながらそっと頭を撫でてやると、雪は俺の手に顔を擦り寄せて返事してくれた。
守護神から……。杉本達が居る町の付近から離れたかった俺は、以前キャンプしていた場所から旅立ち、新しいこの場所に来た。
元々長く同じ場所に滞在するつもりはなかったし、中途半端な別れ方をしたせいで杉本は他の守護神に声を掛けて俺を捜す事だろう。
探し当てられて、その時に雪の存在を知られたらひとたまりもない。
やっぱり、俺と雪と紫雪。
三人家族でひっそりと暮らす方がいいよなーー……?
それが、自分にとって1番良くて、1番幸せだと思った。
雪の体調管理にもなるから、毎日体温を計ったりの健康状態や日々の生活記録は続けているけど……。少し前に自分が抱いた、魔物との共存生活の夢については、また振り出しだ。
雪とこれからも一緒に居る未来を創る為にも、その夢を諦める訳にはいかない。
でも。
今は暫く、雪と穏やかに過ごしたいーー。
そう思った俺は、暫しの休息の時間を取ろうと考えていた。
……
…………けど。
この河原に来て数日後、雪に色々な変化が表れ始める。
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