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第22章(5)紫夕side
22-5-5
しおりを挟む話せば分かってくれそうな大人のアントニーや、雪と仲が良かった茶々ならば、もしかしたら力になってくれるかーー……?
そんな考えを頭に過らせた時だった。
「ーー味方なんて必要ないッスよ」
!!ッーー……?!
ここに居るはずのない奴の、声が聞こえた。ハッとして、まさか、と思う。
けど、声の方に向けた俺の視界に映るのは間違いなく……。
「っ、響夜……?!」
「以前に言ったでしょう?
アンタに、サクヤは渡しませんから」
何故かマリィの家の奥から出て来た響夜は、テーブルに置いてあったクッキーを投げてパクリッと食べると、俺に意地悪そうに微笑んでそう言った。
……
…………。
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