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最終章(2)紫夕side
24-2-5
しおりを挟むこんな時、響夜なら雪の心にもっと寄り添えたんだろうかーー……?
そう思わずには、いられない。
俺は雪に、何をしてやれるのだろうーー……?
人間と魔物が共存出来る世界を創りたい、なんて言いながら、実際はまだまだ。
ようやく、人間と魔物がなるべく争わないよう、互いの生息区域に関与しない。人間に危害を加えない魔物を無闇に殺生しない、と言う事が少しずつ実行に移されてきただけだ。
それに、互いの生息地域に関与しない、と言っても、相手は魔物。こちらの言葉や想いが伝わる筈もなく、守るのはあくまで人間側のみ。
襲ってきた魔物相手に何もしない人間などいる筈もなく、「正当防衛でやった」と言われてしまえば……俺は何も言えない。
おまけに、守護神の最高位である総司令官は、まだ俺の意向を認めてはくれず、「魔物は敵であり、また対抗すべき魔器の材料」と言う考えの持ち主。
俺は結局、現場で直接指示を出す総指揮官に過ぎなくて、全てにおいての決定権を持つ総司令官の言葉には敵わないのだ。
それでも……。
今すぐにでは無理でも、俺は絶対にこの世の中を変えていきたいと思っていた。
まだ間に合う、って。
雪が傍に居てくれる限り、俺が弱音を吐いちゃいけない、って……。歩み続けてたんだ。
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