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第2章
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しおりを挟む自分の問い掛けに返ってきたクー兄様の答え。
自分で聞いておきながら、”聞きたくなかった”、”嫌だ”という気持ちでいっぱいになる。
「っ……ヤダッ」
「?……ガーネット?」
「イヤだっ!クー兄様が結婚しちゃうなんて!絶対に、イヤだッ!!」
見たくない。
クー兄様の隣に、女の人がいるなんて……。
どんなに綺麗な人でも、お似合いな人でも……。
クー兄様の隣に、自分以外の女性がいるのは嫌だーー!!
そう感じたこの気持ちの名前を、私はまだ知らなかったけど……。この時、咄嗟にそう思った。
「っ……ここにお嫁さんが来るなんて、イヤだよぅ……っ」
止まらない。
気持ちを言ったら涙がどんどん溢れてきて、私は「わぁああ~っ!」と声を上げて泣きじゃくった。
こんなに大泣きしたのは初めてで、訳の分からない感情にすごく戸惑った。
私は一体どうしてしまったの?
何故こんなに悲しくて気に入らないのか分からなくて、ひっくひっくと肩を震わせて泣いていると、暫く黙っていたクー兄様が強く私を抱き寄せて頭を大きな手で撫でてくれた。
トクンッと静かに暖かい鼓動が私の中で響いて、時が止まったように涙が止まる。
「……しないよ、結婚なんて。
俺の隣に居ていいのは、お前だけだ」
ーーえっ、?
耳元で囁かれたその声が、いつもと少し違って聞こえた。
優しいのは勿論だけど、強くて、男らしい低い声で……。私には少しくすぐったく、聞こえた。
「っ……本当?」
少し身体を離して鼻をすすりながら見上げると、そこにあるのはとても真剣な眼差しで私を見つめてくれてるクー兄様の姿。
「……本当だよ。約束する。
だから、早く大人になれ……馬鹿」
肩まで伸びた私の白髪に触れて、クー兄様がその髪の裾にそっと唇を寄せた。
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