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第7章(1)ジャナフside
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しおりを挟む9月が終わって、10月も半ばになった。
僕とツバサは今馬車に乗って"ある場所"へと向かっている。
そのある場所とはーー……。
……
…………あ、でもまずは。
何故そのある場所とやらに行く事になったのか、を話そうと思う。
2週間程前、「休養が欲しい」と言ってずっと音信不通で姿を晦ましていたツバサが、約10日振りに夢の配達人隠れ家に帰ってきた。
僕は嬉しくって嬉しくって、その姿を見つけた時は思わず駆け寄って抱き着いた。
でも、その時なんだか違和感を感じたんだ。
ツバサは「ただいま、心配かけてごめん」って、謝りながら微笑ってくれたけど……。その表情は、なんだか寂しそうで、悲しそうだった。
まだ落ち込んでるのかな?って思った。
けど、すぐにツバサは訓練を再開した。最高責任者に頼んで、格闘や武器の扱い方の勉強を始めた。
その表情はとても真剣で、真っ直ぐで……。決して、やる気を失くしている様子ではなかったんだ。むしろ、前向きと言うか……。
でも、訓練終了後や休憩中に見せる、ふとした時の表情を見ていると、何だか僕は苦しくなる気がした。
……そして。
ツバサが帰って来て、また1週間位過ぎたある日。
突然、瞬空さんがツバサに会いに来て言ったんだ。
「以前よりは、マシな面構えになりましたな。けれどまだまだです。
ツバサ様、あなたに下剋上の一環として任務を与えましょう。私の祖国へ行き、我が主の護衛を務めて頂きたい。
それを完璧に成し遂げられた後、もう一度再戦致しましょう」
……
…………そんな訳で。
ツバサは瞬空さんの祖国である、蓮華国へ行く事になった。
蓮華国には"アメフラシ"と呼ばれ天候を操る事が出来る不思議な巫女が居て、その巫女は毎年雨不足やらの天候に困る地方を訪れて、水不足を解消したりするそうだ。
つまり、ツバサの今回の任務はそのアメフラシの巫女に付いて、彼女の身を護ったり世話をしたりする事。
国の大切な主を護るその仕事は、本来は瞬空さんの役目らしい。
それをツバサに任せると言う事は……。瞬空さんも色んな意味で本気だと言う事だ。
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