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第37話、番外編1
しおりを挟む早いもので私とトムの結婚してから3年の月日が立ち私は王太子妃として王宮で暮らしています。
私たちは1人の女の子に恵まれて2歳になる女の子の名前はシルビアで。
最近は言葉を話すようになり、私の事を「おかあしゃま」と呼んで後を就いて回りとても可愛いのです。
侍女のサヨはそんなシルビアが可愛くて仕方がないのか、最近は私を放っといてシルビアにつきっきりですが、トムが優しく私の相手をしてくれるのでサヨを許している。
陛下夫妻は国王の座をトムに譲って隠居したいと言いますがトムと私が。
「まだ若いのに今から引退したらボケルから駄目だ」
と言い反対しているのですが、孫のシルビアを甘やかしてばかりなので、トムが余り甘やかすなら合わせないと言うと少しはましになったのですが、陰では相変わらず甘やかしていた。
私は、魔法具を研究して魔石をエネルギーにして、馬が引かなくても動く馬車を作り上げたのですが、ジイチャンが魔石で動く馬車を見て。
「サヤカ様は意外な才能をお持ちですな。
今度は わしの様に空を飛ぶ船を作っては如何ですか」
「ジイチャン、私は風魔法で自分は飛べるけれど船を飛ばすのは流石に無理よ。もしかして又、私を揶揄っているのかしら」
「フォッフォ・・ばれましたか」
「もうジイチャンは いつも そうなんだから今度仕返しをするからね」
そんな風に私は穏やかで、優しい人達に囲まれて幸せな毎日を送った居るのですが最近悩み事が二つあるのです。
一つは私が有名過ぎて、平民の様に街に出て買い物や食べ歩きしたいのですが少しくらい変装しても直ぐにバレテ街に出れなく。
ですから今は、魔法で姿を変えれないか研究中なのです。
二つ目は私の護衛騎士団の団員が次々に結婚しているのに、騎士団長のシャネット・スワローズがそろそろ25歳になるのに独身を通している事なのです。
ジャネットは顔も綺麗でスタイルも良く15歳の頃から婚約希望者が殺到したのですが、何故か断り続けて。
この世界では16歳から19歳までが適齢期で20歳を過ぎると年増と言われて行き遅れで欠陥があると思われて婚約希望者が居なくなるのです。
今では、奥さんをなくして年の離れた男性からの結婚の申し込みしかないのですが、それも断り続け彼女の両親が困っている状態なので、陛下夫妻や私のお母さまが心配しているが。
私はジャネットには好きで想っている男性がいるのではないかと思っていて、注意して見ていると。
近衛騎士団長のライルィ・バレンタイに合う時は顔を赤らめてモジモジしているのでもしかしたらライルィを好きなのでは無いかと思い。
近衛騎士団長のライルィを調べるとイケメンで女性の人気もあるのに30歳になる今も、一度も結婚していなくて男色の噂がある位なのでした。
近衛騎士団長のライルィも婚約希望者があるのにも関わらず、結婚しないのはジャネットを好きなのではないかと思い。
トムに相談すると。
「サヤカの言う通りかも知れないな。私も2人は好きあっているがライルィは男爵家の男でジャネットは伯爵家の1人娘だから問題があるのかも知れないな」
「そうなのかしら それなら2人が可哀そうね。何とかならないかしら」
「う~ん、 良し! 2人の為に動いてみるか」
トムが作戦を立てて、2人を私たちの夕食に招いたのです。
勿論、2人には招いた相手は知らせずに当日に2人を合わせて様子を見る事にした。
その当日、私たちの応接室に先に来たのはジャネットで、騎士服では無く、清楚な感じのドレス姿で来て、私が。
「ジャネット久しぶりね。元気だった」
「えっ? サヤカ様 一昨日にお会いしたばかりですが」
私がライルィと間違えてしまい、誤魔化して。
「そ、そうだったわね。最近娘のシルビアの相手が忙しくて・・・」
「シルビアちゃんは可愛いですものね。ウッフフ」
「そうなのよ、最近、言葉を覚えて相手が大変なのよ」
「こんばんわ。今日はお招きに預かりありがとうございます」
そう言って部屋に入って来た近衛騎士団長のライルィを見てジャネットが驚いて、顔を真っ赤にして。
「あのぅ、ライルィ様お久しぶりです」
いつもと違う、ドレス姿のジャネットを見てライルィが固まり私が。
「ライルィようこそ。ジャネットも招いたのよ。同じ騎士だから話が合うと思ったからよ」
「は、はい。ジャネット様にお会いできて光栄です」
私とトムは顔を見合わせて、目で頷き合い2人に聞こえない小さな声で。
「やっぱりね。うん そうだね」
サヨの給仕で食前酒から始まるコース料理を食べながら話をしたのですが、ジャネットとライルィがお互いに緊張して話が弾まないので、私はイライラして爆発してしまい。
「あのね、貴方たち! 本当は好きあっているんでしょう。何で堂々と付き合わないの」
トムが慌てて。
「サヤカ、落ち着きなさい」
「いえ 私は落ち着いておりますが2人を見ているとイライラするのです。ライルィ貴方、男なら自分の気持ちをハッキリと伝えなさいよ。それとも私が2人に催眠魔法を掛けて本音を言わせましょうか」
「アッチャー! 私の奥さんが切れたみたいだ。2人とも本音を吐いてしまわないと本当に催眠魔法で全部言わせられるぞ」
ライルィが慌てて食事を中断して立ち上がり。
「俺は もとい 私はジャネットを大好きで結婚したいと思っておりますが身分に差があるので無理だと思い想いを告げずにいました。でもジャネットを諦め切れないのでジャネットが私を受け入れてくれるのなら勇気を出してジャネットの両親に結婚を許して貰う為にスワローズ伯爵家に婚約を申し込むつもりです」
ジャネットが泣き崩れて。
「ワァー! ウッウ・・・ライルィありがとうー・・・嬉しいー・・私もライルィが大好きです。ライルィ以外の男性と結婚する気がありませんでした。ウゥ・・・」
トムが拍手をして。
「サヤカ 良くやったね。大成功だ アッハハ」
ライルィとジャネットがサヤカに。
「サヤカ王妃さま。ありがとうございました。お陰様でジャネットの気持ちも分かりました」
「ウッウッ。サヤカ聖女様本当にありがとうございました。ウッウッ」
私は嬉し泣きをするジャネットを抱き寄せて。
「もう本当にじれったい2人なんだから。此れからは自分に正直に生きてね。でも2人が結ばれて私も嬉しいわ。2人ともおめでとう」
「サヤカ様のお陰です。本当にありがとうございます」
トムが苦笑いをしながら。
「えっ? 私も協力したのだが・・」
2人はトムに最敬礼をして同時に。
「皇太子殿下 ありがとうございました」
「何か 無理に言わせたみたいだな。アッハハ」
その後に、ライルィがジャネットの両親に会い結婚の許しを貰いに行くとスワローズ伯が。
「娘はこの家の1人娘なので嫁には出せんが、ライルィがスワローズ伯爵家の養子に来るのなら喜んで結婚を許そう」
そう言われて2人は喜び、ライルィは三男なので養子に出すことをライルィの両親も喜んで許したので、異例な事に2か月後には二人は結婚したのです。
勿論、私たち夫妻も結婚式に招かれて、お祝いをしたのでした。
さぁー、今度は変身魔法を研究して街に遊びに行くつもりの私なのです。
もし街で私の正体が分かっても知らないふりをして下さいね。ウッフフ。
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