転生者は無属性魔法で世界を救う

黒ハット

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第2話、少年期1

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魔法使いのリンゲ婆さんの所から帰ってからも又新しい記憶が少し増えたが、余り細かいことは思い出さないので変わりはなかった。

ただ考え方が30歳なので両親や村人と話をする時に困るくらいで、それも慣れてきて以前のように自然に5歳児として話すことが出来るようになった。

そんなある日リンゲ婆さんの使い魔の猫が現れ一緒にリンゲ婆さんの処に来るようにとの伝言なので使い魔と一緒に行き部屋に入ると、リンゲ婆さんが

「その後、変わったことはないかのう? 早速だがそこにある水晶に手を触れてくれるか」

見るとテーブルの上の箱の中に薄い紫色の水晶があり、僕は言われるまま水晶に手を触れると、最初は赤く輝きそれが収まると、今度は黄金色に輝きだして部屋中が光に満たされてそれを見て、リンゲ婆さんが。

「アヮアヮ、なんじゃ~、これは、ありえない、ありえない。ちょっと待って、ちょっと待って、信じられない、ハァ~ ハァ、ハァ~」

僕もリンゲ婆さんが吃驚して、倒れるかと思いオロオロしてしまい。

「だ、だ、大丈夫ですか? 」

リンゲ婆さんは落ち着くとこれは、どうしたらいいのか思いあぐねているみたいで考えていたが。

「アランや婆は長いこと生きているがこんな事は初めてじゃ。こんな辺鄙な処に住んでいるが、婆はこれでもこのイリーナ王国の魔法協会の副会長をして、王国の魔法団の団長をしておるのじゃぞ。移転魔法を使って首都のアロナとここを行き来しておる。この水晶は個人の魔法力と気法力のどちらを使えるか調べる水晶じゃ。赤色が魔法で黄金色が気法力じゃ。お主は両方の属性を持っているみたいじゃ。これは大変な事なのじゃ。もしも王族に知られたら王宮に閉じ込められて才能が開く前に従属の魔法を掛けられるか、殺されるかもしれない」

僕はただ驚いてしまい。
「リンゲ婆さんはそんな偉い方だったのですね。それで僕はどうしたらいいのか分からないのですが」

「婆が思うには、7歳の加護の儀までは大丈夫だが、加護の儀を受けないわけにはいかないので、それまでにお主が隠蔽の魔法を覚え、気法力を隠せれるようになれば良いのじゃがのぅ~、子供じゃからの体力が心配じゃ」

僕は目を輝やして。

「リンゲ婆さん僕は精神年齢は30歳です。以前話したけれど前世では特殊部隊の軍人でした。だからこれからはリンゲ婆さんの事はお師匠様と呼び、辛くても死にもの狂いで頑張りますので魔法を教えてください。お願いします」

リンゲ婆さんは少し考えていたが。

「師匠は嫌じゃから今までみたいにリンゲ婆さんで良いぞ。早速じゃがもう一度この水晶に手を触れてくれるかのぅ」

そう言ってリンゲ婆さんは水晶に手を触れて何やら呟いた。

僕は言われて水晶に手を触れてみると赤く輝き始め部屋の中が真っ赤になり、慌ててリンゲ婆さんが大声で。

「やめえええええ~~」

と怒鳴った、僕が手を離すと光は収まりリンゲ婆さんが。

「なんちゅう魔力だ。子供というのに、心臓が止まるかと思ったわい。やはりお主が生まれた時の赤い光が特別な加護を与えたかも知れないのぅ。これなら隠蔽の魔法も成功するかもしれんな」

僕は何が何やら解らず阿保みたいにしていたが
リンゲ婆さんは。

「ホォッホォッ、これは面白い楽しみじゃのう。う~ん、まずは体の中にある魔力を感じる事が出来るように成らないとな、身体の中心に意識を向けて、ボァーと温かい物を感じれらるかのぅ」

言われたように身体の中に意識を向け神経を集中すると臍の下あたりに何やら温かい塊があるのが感じられ。

「師匠、何か温かい塊があるのが感じられます。それとやはり此れからは甘えを無くすためにも師匠と呼ばせて下さい」

リンゲ婆さんは驚いて。

「お主には、驚かされる事ばかりじゃ。分かった師匠と呼ぶが良い。それにしても、すぐに魔力を感じとれるとわのぅ~。普通は魔力を感じられるのに半年位はかかるのじゃが。では、今晩から寝る前に、その魔力の塊を意識して全身に行き渡る訓練をしてご覧、普通はそれが出来るのに1年は掛かるはずだが、お主なら半年で出来るかものぅ~、ワッハッハー! いや楽しみじゃ、あと3日おきに婆の所に来なさい。魔法だけでなく大陸の歴史や此の世界の事を教えておかないといけないからね」

僕は師匠にお礼を言いその日は両親に何と報告すれば良いか考えながら自宅に戻った。


自宅に帰ると両親が居間にいて、母親が。

「遅かったね、リンゲ婆さんに何を言われたの?」

帰り道に両親にはどんなふうに報告するか考えていたが、正直に話すと迷惑をかけると思い。

「ただいま~、 魔法の事を教えてもらっていたよ。子供だから難しい事じゃなかった。此れからは少しずつ魔法の知識と簡単な魔法と読み書きに世界の歴史を教えてくれると言っていたよ」

母親は吃驚して。

「えっ、本当にかい、読み書きは私も教えられるけれど、リンゲ婆さんはアランの事を本当に気に入っているみたいだね。でもね、まだ子供なんだから無理しないでね。お母さんはあなたが元気で普通に育ったらそれでいいからね」

僕は此の優しい両親の子供に生まれて良かったと感謝した、今度は父親が僕に。

「もうお前も5歳になったし少し早いけど明日から剣術の稽古を始めるぞ、明日からこれを使え」

そう言って、子供用に父親が作ったと思われる木剣を渡されて。

「えっ? 7歳からだと思っていたから嬉しいです。明日から頑張ります」

それから両親と夕飯を食べて、自分の部屋に入り、リンゲ婆さんに言われた魔力を全身に行き渡らせる訓練をし始めた。

初めはまず魔力の塊を感じて、それを全身に行き渡らせるために、色々試したがうまくいかず、その日は諦めて寝てしまった。

次の日、日の出とともに父親に叩き起こされて村の中を走ったが、僕は息切れして父親についていけずやっとの思いで家に戻ってきて父親の前で庭に大の字に倒れ込み、ハァハァハァしていると父親が笑い。

「ハッハッハッハー! こんなのは序の口だぞ、まずは体力をつけないとな。明日からは今日走った所を毎朝、走り、走った後に動ける様になったなら言ってきなさい」

そう言って、父親は笑いながら家に入ってしまった。

しばらくしてフラフラしながら起き上がり居間に行くと朝食の用意が出来ていて、親子三人で朝食をすませると、父親は今日は農作業を休んで村の外れにある森に動物を狩りに行き、母親は村の役場にある冒険者ギルド支部で受付をしているので僕を連れて行った。

いつもはギルドに母親と来て裏庭など母親の目の届くところで遊んでいたが、今日からは魔力を全身に行き渡らせる訓練と、前世の記憶にある木剣の打ち込みを裏庭でして過ごすようになっていた。

その2日後、師匠であるリンゲ婆さんの所に来ていた。

師匠はこの大陸の常識お教えてくれたが、前世の地球と同じようで僕は非常に助かった。

1年は365日で1日は24時間で,時間も地球と同じで計算の仕方も同じだった。
 
貨幣は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、大金貨、白金貨で単位はカン。言葉は国によって違うが大陸共通語あり、上流階級は共通語を学び話せるらしい。

幸いこの村は師匠が最初に住み着いて出来たので僕たちが話しているのは訛りがあるが共通語らしい。

大陸はユーラス大陸と言い、他に大陸は無いらしい。僕の住んでいるのはイリーナ王国で他にベロニカ聖国、ダビデ帝国があり時々、領地を巡って戦争しているが、今は落ち着いているとのことだった。

幸い細かいところは思い出せないが、前世の30歳の記憶があるので常識に関しては今でも問題ないみたいだが、階級制度があり、王族、貴族は公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、とあり奴隷制度も国によって違うがある。

人種は人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族の他に少数民族がいるとのこと、この村には人族しかいない。師匠が最近は僕に対して。

「お主は見た目は5歳なのに中身はオッサンみたいだのぅ~、アッハハ! 」

僕はチョット頬っぺたを膨らまして。

「仕方ないでしょう。中身は30歳なんだから、もぅ~」

師匠は爆笑して。

「ワッハッハッハー それでも婆の孫くらいでアランは可愛いのぅ~」

そう言って僕をからかって遊ぶので困ってしまった。
その日は常識を教わって帰宅した。
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