10 / 14
10.封印を解除する俺
しおりを挟む
森を抜けて一時間ほど歩くと、木々の間から石造りの構造物が見えてきた。
古代遺跡だ。
苔と蔦に覆われた巨大な石門が、口を開けた獣のように暗い入口を晒している。石門の左右には朽ちかけた柱が立ち並び、柱の表面には見覚えのある文様が刻まれていた。──あの祠と、同じ種類の文様だ。
嫌な予感がした。いや、嫌というよりは、なにか引き寄せられるような不思議な感覚だ。胸の奥で、微かに何かが脈打っている。
「結構大きい遺跡だな。古代魔術文明のものか」
アルたんが石門を見上げて呟いた。
「ええ。この文様は古代ルーン体系のものね。少なくとも千年以上前の遺跡だわ」
リーゼが近づいて柱の文様を指でなぞった。感心する。俺にはただの幾何学模様にしか見えないのに、彼女にはちゃんと読めるらしい。三年間の学院での研鑽は伊達じゃないということだ。
「入口に封印がかかってるわ。見て、この門の上部に魔法陣があるでしょう? 侵入者を拒む防衛術式よ。力ずくで入ろうとすると、術式が発動して攻撃が飛んでくる」
言われて見上げると、確かに石門のアーチ部分に淡く光る紋様がある。俺には見えている──いや、見えていると言うよりは、感じ取れている。魔力の流れが、まるで血管のように石門全体に行き渡っているのが、この体にはわかるのだ。
「あたしが解除するわ。ちょっと時間がかかるけど」
リーゼが杖を構えて、詠唱を始めた。低く早い呪文が紡がれ、杖の先端から翡翠色の光が伸びて封印の魔法陣に触れる。
魔法陣が反発するように赤く点滅した。リーゼの眉間に皺が寄る。
「くっ……かなり強固ね。でも、ここの解除パターンは学院で習った古代ルーン式に近い。あと少し……」
汗が額を伝い、リーゼの呼吸が荒くなっていく。杖を握る手が震えている。それでも諦めずに魔力を注ぎ続ける姿は、素直にかっこいいと思った。
けれど、封印は頑固だった。五分、十分と時間が経っても、赤い点滅は治まらない。
「リーゼ、無理をするな。休め」
アルたんが声をかけた。
「うるさい、もう少しなの!」
リーゼは聞く耳を持たない。意地だろう。ここで引き下がったら、自分がパーティーにいる意味を証明できないと思っているのだ。その気持ちは痛いほどわかる。
だけど──このままじゃ、リーゼが魔力切れで倒れてしまう。
「あの」
気がつくと、俺は前に出ていた。
「……なによ。邪魔しないでって言ったでしょ」
息も絶え絶えのリーゼが、それでも睨んでくる。
「邪魔するんじゃないよ。ただ……ここ、こうしたらどうかなって」
自分でもなぜそう思ったのかわからない。ただ、封印の魔法陣を見ていたら──いや、感じていたら、なんとなくわかったのだ。魔力の流れの中に、一箇所だけ〝結び目〟のような部分がある。そこを解けば、全体がほどけるような気がした。
理屈じゃない。理論でもない。体が覚えている、としか言いようのない感覚だった。
俺は右手を挙げて、石門に向けた。
指先から金色の光が溢れた。自分でも驚くほど自然に──まるで息をするように──魔力が体の奥から湧き上がって、指先に集中する。
光は一筋の線となって封印の魔法陣に触れ、あの〝結び目〟をするりとほどいた。
静かに、あっけなく。
赤く点滅していた魔法陣が、音もなく消滅した。石門がゆっくりと開いていく。
「…………」
沈黙が落ちた。
全員が俺を見ていた。
「あ……えと」
何か言わなきゃと思ったけど、言葉が見つからなかった。だって自分でもなにをしたのかよくわからないのだ。体が勝手に動いて、できてしまった。
「エミ……今、なにをしたんだ?」
アルたんが慎重な声で尋ねた。
「え、えーと……封印を解いた、のかな……?」
「それは見ればわかる。どうやって、だ」
「……なんとなく?」
アルたんの表情が引きつった。なんとなくで古代遺跡の封印を解かれたら、そりゃそういう顔にもなるか。
「あたしが、十五分かけて解けなかった封印を……なんとなくで……?」
リーゼの声は、震えていた。怒りなのか悔しさなのか、あるいはその両方か。杖を握る手が白くなるほど力が籠もっている。
しまった。リーゼのことを考えるべきだった。彼女が必死で取り組んでいたものを、横から来てあっさり片付けてしまったのだ。それがどれほどプライドを傷つけるか、少し想像すればわかったはずなのに。
「ご、ごめん。出しゃばるつもりはなかったんだけど……」
「謝らないで」
リーゼが遮った。唇を硬く結んで、一度だけ目を閉じて、それから開いた時にはもう泣きそうな顔は消えていた。
「結果を出したのはあんたでしょ。謝るのは、あたしに対する侮辱よ」
その言葉に、俺は息を呑んだ。強い子だ。本当に強い。
リーゼは背筋を伸ばして、先に遺跡の中へ歩き出した。その後ろ姿は小さいけれど、挫けてはいなかった。
「なかなかの気骨ですな」
ゲオルクが珍しく下心なしに感心している。
「ははっ、あの嬢ちゃん根性あるな。ははっ」
カールも素直に感心していた。
「……行くぞ」
クルトが、ぼそりと促した。なにも言わないのがクルトらしい。でも、遺跡に入る前にほんの一瞬だけ、俺に視線を向けたのを感じた。いつもの無関心な目じゃなくて、なにかを計るような目。
「あぁ。行こう」
アルたんの号令で、俺たちは遺跡の中へ足を踏み入れた。
古代遺跡だ。
苔と蔦に覆われた巨大な石門が、口を開けた獣のように暗い入口を晒している。石門の左右には朽ちかけた柱が立ち並び、柱の表面には見覚えのある文様が刻まれていた。──あの祠と、同じ種類の文様だ。
嫌な予感がした。いや、嫌というよりは、なにか引き寄せられるような不思議な感覚だ。胸の奥で、微かに何かが脈打っている。
「結構大きい遺跡だな。古代魔術文明のものか」
アルたんが石門を見上げて呟いた。
「ええ。この文様は古代ルーン体系のものね。少なくとも千年以上前の遺跡だわ」
リーゼが近づいて柱の文様を指でなぞった。感心する。俺にはただの幾何学模様にしか見えないのに、彼女にはちゃんと読めるらしい。三年間の学院での研鑽は伊達じゃないということだ。
「入口に封印がかかってるわ。見て、この門の上部に魔法陣があるでしょう? 侵入者を拒む防衛術式よ。力ずくで入ろうとすると、術式が発動して攻撃が飛んでくる」
言われて見上げると、確かに石門のアーチ部分に淡く光る紋様がある。俺には見えている──いや、見えていると言うよりは、感じ取れている。魔力の流れが、まるで血管のように石門全体に行き渡っているのが、この体にはわかるのだ。
「あたしが解除するわ。ちょっと時間がかかるけど」
リーゼが杖を構えて、詠唱を始めた。低く早い呪文が紡がれ、杖の先端から翡翠色の光が伸びて封印の魔法陣に触れる。
魔法陣が反発するように赤く点滅した。リーゼの眉間に皺が寄る。
「くっ……かなり強固ね。でも、ここの解除パターンは学院で習った古代ルーン式に近い。あと少し……」
汗が額を伝い、リーゼの呼吸が荒くなっていく。杖を握る手が震えている。それでも諦めずに魔力を注ぎ続ける姿は、素直にかっこいいと思った。
けれど、封印は頑固だった。五分、十分と時間が経っても、赤い点滅は治まらない。
「リーゼ、無理をするな。休め」
アルたんが声をかけた。
「うるさい、もう少しなの!」
リーゼは聞く耳を持たない。意地だろう。ここで引き下がったら、自分がパーティーにいる意味を証明できないと思っているのだ。その気持ちは痛いほどわかる。
だけど──このままじゃ、リーゼが魔力切れで倒れてしまう。
「あの」
気がつくと、俺は前に出ていた。
「……なによ。邪魔しないでって言ったでしょ」
息も絶え絶えのリーゼが、それでも睨んでくる。
「邪魔するんじゃないよ。ただ……ここ、こうしたらどうかなって」
自分でもなぜそう思ったのかわからない。ただ、封印の魔法陣を見ていたら──いや、感じていたら、なんとなくわかったのだ。魔力の流れの中に、一箇所だけ〝結び目〟のような部分がある。そこを解けば、全体がほどけるような気がした。
理屈じゃない。理論でもない。体が覚えている、としか言いようのない感覚だった。
俺は右手を挙げて、石門に向けた。
指先から金色の光が溢れた。自分でも驚くほど自然に──まるで息をするように──魔力が体の奥から湧き上がって、指先に集中する。
光は一筋の線となって封印の魔法陣に触れ、あの〝結び目〟をするりとほどいた。
静かに、あっけなく。
赤く点滅していた魔法陣が、音もなく消滅した。石門がゆっくりと開いていく。
「…………」
沈黙が落ちた。
全員が俺を見ていた。
「あ……えと」
何か言わなきゃと思ったけど、言葉が見つからなかった。だって自分でもなにをしたのかよくわからないのだ。体が勝手に動いて、できてしまった。
「エミ……今、なにをしたんだ?」
アルたんが慎重な声で尋ねた。
「え、えーと……封印を解いた、のかな……?」
「それは見ればわかる。どうやって、だ」
「……なんとなく?」
アルたんの表情が引きつった。なんとなくで古代遺跡の封印を解かれたら、そりゃそういう顔にもなるか。
「あたしが、十五分かけて解けなかった封印を……なんとなくで……?」
リーゼの声は、震えていた。怒りなのか悔しさなのか、あるいはその両方か。杖を握る手が白くなるほど力が籠もっている。
しまった。リーゼのことを考えるべきだった。彼女が必死で取り組んでいたものを、横から来てあっさり片付けてしまったのだ。それがどれほどプライドを傷つけるか、少し想像すればわかったはずなのに。
「ご、ごめん。出しゃばるつもりはなかったんだけど……」
「謝らないで」
リーゼが遮った。唇を硬く結んで、一度だけ目を閉じて、それから開いた時にはもう泣きそうな顔は消えていた。
「結果を出したのはあんたでしょ。謝るのは、あたしに対する侮辱よ」
その言葉に、俺は息を呑んだ。強い子だ。本当に強い。
リーゼは背筋を伸ばして、先に遺跡の中へ歩き出した。その後ろ姿は小さいけれど、挫けてはいなかった。
「なかなかの気骨ですな」
ゲオルクが珍しく下心なしに感心している。
「ははっ、あの嬢ちゃん根性あるな。ははっ」
カールも素直に感心していた。
「……行くぞ」
クルトが、ぼそりと促した。なにも言わないのがクルトらしい。でも、遺跡に入る前にほんの一瞬だけ、俺に視線を向けたのを感じた。いつもの無関心な目じゃなくて、なにかを計るような目。
「あぁ。行こう」
アルたんの号令で、俺たちは遺跡の中へ足を踏み入れた。
0
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる