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終
2.2人で初めての旅行に行きました。
しおりを挟む旅行に行くのは修学旅行以来、久しぶりと言える…
嬉しそうにこちらを見上げてくるのは当たり前だが、リンである…
耳が『ピコピコ』と動き尻尾も振っている様子から楽しんでいる事が見てとれた。
ゆっくり温泉に浸かろうという事で温泉で有名な温泉街へ旅行に来ていた。
「ウィル様!この温泉卵おいしいよ」
と言いながら小さいお口をモグモグとさせている様は食べてしまいたくなるくらいに可愛かった。
「はい!ウィル様!あ~ん」
そう言って俺にその温泉卵を差し出してきた。もうそれだけでお腹一杯になれそうだった。
『ニッコリ』と笑みかけるとリンの手首を包むように掴むと差し出している物に齧り付いた。
リンは掴まれていない方の手で口元を覆うと顔を真っ赤に染め上げて『プルプル』と震えていた。
もういっそのこと、このまま喰ってしまおうかと邪な考えが脳内を過るが―…
それは押さえ込んだ。なけなしの理性で押さえ込んだ。やればできる子!!頑張れ俺っ!せめて夜まで!と自分を鼓舞する事も忘れない。
その後も俺の理性が試される事の方が多かったが―…何とか旅館まで辿り着いた。
「ウィル様!見て!凄く広いよ!」
なんて『キャッキャ』しながら部屋を物色している。思春期の少年並みにムラムラしている俺には気づいていないらしい…
どうかこのまま気づかれませんように…と強く願うしかない。
★
夕飯の前に風呂に入ろうとの事で部屋に備え付けられている露天風呂へ2人で浸かった。
広いはずなのにリンはピッタリと俺に寄り添う…もう、誘っているとしか思えないんだが…
今日、何度目かの邪な気持ちと戦う事になった…
「ウィル様っ…ヤバい…ちょー可愛いんだけど」
なんて言う小さい呟きを耳が拾ったので、リンに視線を戻すと何か残念な顔をされた。何で?
「何だ?」
「ううん…何でもないよ!気にしないで!」
と言いながら慌てたように首を横に『ブンブン』と振っている姿に、訳が分からず首を傾げると鼻を押さえて『プルプル』と震え始めたのでソッとタオルで優しく押さえてやった。すると、タオルが赤く染まり始めた。
返り血を浴びるだけだった俺の成長を感じた瞬間だった。
これは逆上せて大変な事になるなと思った俺はタオルをリン自身に持っているように言って、しっかりと押さえたのを確認すると抱き上げて露天風呂から上がった。
タオルで身体を拭き、キレイに水分を取ると、旅館ならではの浴衣を着せてから俺も適当に身体を拭いて浴衣を着る。
そして、再びリンを抱き上げて座布団の上に寝かせて団扇で扇ぐと…暫くして普段通りのリンに戻った。
正直、俺の理性がここまで耐えてくれるとは思わなかった。やはり少し逆上せているのか上気した頬で、若干の涙目なリンは凄く色気を放っていた。
桃色に色づいている肌が呼吸に合わせて浴衣の合わせ目からチラチラと覗く扇情的な姿に何度、理性を飛ばしかけたか…
アレで浴衣の隙間からリンの可愛らしい胸の頂きが見えていたら終わっていたと自信を持って断言できた。
*
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