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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜
28*
しおりを挟むリビングの大きい液晶テレビで僕が見たいと言った映画を見ていたら身体の疼きを感じ始めた。
コレが今回最後の発情になるって何となく分かった。
僕を足の間に座らせ、背後からお腹に手を回し密着した状態で見ていたため背後にいる崇陽さんの身体の温もりがダイレクトに伝わってきて落ち着かなくなる。
時間が経つごとに強くなる身体の疼きに我慢できずに身動ぐと崇陽さんの鼻先が項へと近づきスンスンと匂いを嗅がれた。
微弱な刺激でさえ今の僕には快楽にしかならない。
その証拠に後ろの奥がズクンと疼き、足を擦り合わせると微かにクチュリと音がした。
「フッ」と笑う声が微かに聞こえたが、今はそんな事を気にしている場合ではない。
触られる度に身体がヒクンヒクンと跳ねる。そして、片手が移動したかと思ったら…背後から内股をやらしく撫でられる。
その刺激に声が出そうになって慌てて手の甲で口を押さえた。
口を押さえていた手をもう片方の手で外された。先程よりも鮮明になった声に気を良くしたのか…耳朶を喰むように口に含みやらしい水音を直接聴覚へ叩き込んでくる。
太腿を撫でていた手がスルリと服の中に入ってきて胸の頂を摘んだり軽く引っ掻いたりし始める。
「ふぅんんっ…」
思わず漏れた声に顔が熱くなる。崇陽さんは服をたくし上げると僕の腕辺りの中途半端な位置で脱がすのを止めた。
僕の手を掴み腕を上げると、その腕と服の間ー…輪っかになった部分に首を通し、僕の顔の真横に崇陽さんの顔がある状態になった。
中途半端な位置で止まった服はうまく脱げそうにない…拘束具の代わりにして僕が勝手に口とかを塞いだり、抵抗しないようにしたのだと理解した。
現状に満足したのか崇陽さんは僕の頬を赤い舌で舐め自由に使えるようになった手を動かし始めた。
「た、たかあきさんっ…それ、やだぁっ…ン!」
片方の手で胸を執拗に愛撫しもう片方の手は内股の際どい部分を上下に撫でている。
塞ぎたいのに塞げない口にどうする事もできずに、身体をくねらせ崇陽さんの顔に自分の頭を擦り付けることしかできなかった。
崇陽さんが両足を広げると知らぬ間に跨っていた僕の足も広がる。軽く膝を立て完全に僕の足を閉じられないようにすると内股を撫でていた手をやらしい力加減で動かす。
「ンんんっ!ぁ…たかあきっ…やっ!」
ビクビクと跳ねる身体をどうする事もできず、縋る様に名前を呼んだ直後、その手が下着の隙間からスルリと中に入ってきた。
*
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