僕の可愛いアルファ君。/俺のイケてるオメガ様。

スメラギ

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僕の可愛いアルファ君。

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 とまぁ、こんな感じでいろいろと・・・・・あったが、千歳を浴槽に浸けるところまではいけた。

 少し意地悪く触りすぎたせいか…、腰が完全に抜けてしまっており、僕の指先が少し触れてしまっただけでも身体を揺らすほど感じ易くなっていた…。

 千歳を抱き上げた時に僕もお湯で濡れてしまったけれどー…こんなのは許容範囲内だから問題はなかった…。

 が、千歳はそうではなかったらしい…。濡れたせいで衣服が肌に張り付き気持ち悪い。しかも少し透けている。
 『うげぇ』っと服の裾を摘み肌に触れないように衣類を浮かせている、露わになった僕の腹筋を凝視している千歳と目が合った。

 ハッとしたような表情を浮かべた直後、顔を真っ赤にして僕の視線から逃れるように、視線を反らしてしまった。

 「温まったら出ておいで…、とは言ってみたけどー…寝てしまいそうだね。後で入ろうと思ったけど、今、入っちゃおうかな。」

 そう言った僕にまた視線を戻した千歳の目は泳ぎまくっている。分かってやっている僕は性格が悪いのだろうか?

 「え?いや、は?」
 「何?問題ないよね?」
 「も、問題?」

 若干、パニックになっている千歳を横目に僕は張り付いていた服を脱ぎ、浴室の扉を開くと洗濯機の中に放り込んだ。
 その流れでズボンも脱ぐと、履いていたボクサーパンツも脱いで洗濯機に放り込む。
 投げた物はキレイに洗濯機の中に吸い込まれるように入っていった。

 着替えは千歳の分しか用意していなかったけど…乾燥機の中に僕の衣類も入っているので、適当に着れば問題ないだろう…。

 「ま、雅輝!本気か?俺、アルファだぞ!!」
 「は?いや、別に本番セックスするわけじゃないんだしー…問題ないと思うけど?」
 「本番セックスって…」

 なんて言いながら絶句してしまっている。

 「僕のフェロモンに当てられる事もないし…別に僕の身体に興奮するわけでもないでしょ?」

 と言うとザバンと水飛沫をあげて、立ち上がると、ちょっと怒ったような顔をして僕の方に詰め寄って来る…いや、正確には詰め寄って来ようとした。
 床が濡れている事が仇となり、滑って僕の方へすっ飛んで来た。

 千歳の勢いが良すぎたのか、気を抜き過ぎていた僕が悪かったのか…仲良く床へ転んだ。
 千歳らしからぬ声を出して僕の腹筋の上へ跨っていた。少しでもズレれば僕のモノへ千歳のアソコが当たるだろう際どい場所に跨がってしまっている。

 「ご、ごめん!雅輝!怪我とかないか?」

 そう言って僕を覗き込んでくる千歳が可愛くて思わず僕の愚息が反応しそうになった。

 オメガなのに…挿れたい…というのは、おかしいのかもしれない。ソレと同じくらいオメガの子宮も疼く…。
 挿れたいけれどー…挿れてほしい…という矛盾した気持ちが生まれた瞬間だった…。

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