終末日本

めんま

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2021/3/4

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2021年3月4日
今日は久美子さんと柿崎さんともう一人の生存者の鴨井さんとこの町を出て自衛隊のいるところに避難する計画を立てた。昨日避難することを決めてそのことを鴨井さんに伝えに行き、一緒に行かないかと誘ったら最初は断られた。どこにも安全なところなんかないと言いだし、世界の終わりだとか言い始めた。不安になる気持ちはわかるが、まだ生きている人を放ってはおけないので、心苦しくはあるが嘘をついて「避難所に行けばワクチンを打ってもらうことが出来て、ゾンビになって死ぬことはなくなる」と言って説得した。それでも、部屋の外に出た時はとても怖がっていた。鴨井さんの部屋はカップ麺やお菓子のゴミが散乱しており、鴨井さんは前会った時よりだいぶ太っていた。もともと体の大きい人で、体重は100キロぐらいはあっただろう。部屋から出て俺の住む部屋まで来るだけで息が上がっていた。柿崎さんによるとゾンビは光が苦手らしく、朝はあまり行動が活発ではないのだそう。明日の朝にワンボックスカーで長野県に向かうことにした。
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