12 / 15
11.優秀な侍女と新生活のスタート
しおりを挟む
私はすぐにでも学びを始めたかったのだが、この新生活に慣れるまではまずはゆっくりして欲しいというアラン様の意向もあって、1週間くらいはゆっくりさせていただいた。
私につけられた侍女は3名でアンナ、ソフィア、エレノアで3名とも私専属の優秀な方々のようだ。アンナは40代くらいでこの宮殿全体の侍女長をしていた人で品格も備えたおっとりした雰囲気のマダムという感じ。穏やかだが仕事はてきぱき、さすが侍女のリーダーだ。ソフィアとエレノアは20代くらいでソフィアはいつもにこにこ、エレノアは基本無表情のクールビューティだ。そして二人は表情以外はそっくりの双子だ。アラン様直々に選抜した外部からの採用のようだ。
『本当は全部私がお世話をしたいんだが・・・公務があるのにとさすがに周りに過度に反対されてね。我慢してまともな3人を君につけることにした。気に入らないことがあればいつでも言うんだよ。すぐに取り換えよう。』
とアラン様は侍女をモノのように紹介されたのには驚きはしたが、3名は顔色一つ変えずにそれを聞いていた。
「いえいえ!むしろ侍女の方についていただかなくても、自分のことは自分でやりますのに!皆さん私のためにすいません・・・よろしくお願いします。」
私はほぼ病院生活だったので、自分のことは自分でやるということに実はあこがれていたりするのだ!
「あらあら、まあまあ。ミシェル様。私共はこの役目を光栄に思っているのです。陛下の運命のお相手ともなると腕が鳴ります。」
アラン様の前で気さくにお話ができるということはおそらくとても信頼されている方なのだろう。
「アンナさん、申し訳ないという気持ちを伝えるよりも、これから私が主人として恥ずかしくないように成長するのをぜひ見守ってください。時にご指導もお願いします!」と私は元気よく頭を下げた。
アンナさんは、驚いた様子だったが、笑顔でアンナとお呼びください、ゆっくりやっていきましょうと言ってくれた。
そんなこんなで、私はこの1週間ゆっくりさせていただき、新しい環境に慣れていった。
食事は基本すべてアラン様と一緒だ。公務で外出される際などお昼は一緒にできないこともあるが、こんなに一緒にいて大丈夫なんだろうか・・?というくらい私にかまってくれている。
何度か一人でも大丈夫ですと申し出たが、『私が大丈夫じゃないんだよ』とさらっと流されてしまった。
私が一人の時は、読書をしたり、このエリア内のお庭の散歩は許可が出たので(アラン様はすごーくしぶっていたけど)花を見て癒されてと本当にゆっくりとさせてもらった。異世界転生、婚約破棄など色々立て続けにあり、心身ともにストレスを受けていたようで、この1週間でかなり回復した感覚だ。
ちなみに寝室はアラン様の横の部屋で、これも『一緒の寝室がよかったんだが・・・婚姻するまではとこれも周りに過度に反対されてね。さみしい思いをさせてすまないね』というアラン様に
「私も別々のほうがいいと思います!心臓が持ちません!」
という一言を返して『ふふふ。そんなことで心臓が持たないなら、これから大変だよ。』と愛おしそうに頬を撫でるのであった。
---------------------------------------------------------------------------
(アランと侍女たちのやりとり)
『お前たちを私の宝につける意味が分かるな』
「もちろんでございます。陛下の妻の座を狙う者、女たちにも派閥がございます。そういった一切のいざこざから全て私がお守りいたします。」
アンナは実は王家の血に関係する侯爵夫人である。淑女としての鏡とも言われており、子供も一人前になったこともあり、誰もが認める女性として宮殿の侍女長を務めることになった女性だ。宮殿の侍女は貴族出身のものが多く、侍女長は実力だけでは務まらない。
「もちろん、私たちも、あらゆる災難から姫様をお守り申し上げます。排除はお任せくださいませ。」
双子の二人は、代々影として王家を支える伯爵家のもの。幼いころから影として鍛えられ、暗殺なんかお手の物の二人なのだ。暗殺者としての腕前は家系の中でも天才的と言われており、もちろん侍女としての振る舞いも、スパイとして入りこむこともあるので余裕で対応できる。
『ミシェルの1日を全て私に知らせるように。ミシェルは私の妻になることは揺るがない。肝に銘じろ。』
「「「御意」」」
『もし彼女に不適切な態度を取るものがいたら即時対応していい。いや、私が早く死にたいと思えるほどの苦痛を直々に与えてもいいかもしれないな。』
「・・・陛下、奥方様が運動不足になるからと、お外に散歩に行きたがってらっしゃいます。私どもが傍におりますので、よろしいでしょうか?」
『ミシェルの願いは極力叶えたい。塀を作らせろ。そしてそこに私が防御の力を付与する。私のミシェルの愛らしい姿をその他大勢の目に触れさせるなどあり得ないのだから。』
「「「・・・御意」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※気づけば140名近くの皆さまのお気に入りのご登録・・・本当
に嬉しいです!!
初めてエールもいただいて・・・心よりありがたいです。。。
恋愛小説大賞も応募しております。投票などしてくださったら・・・とてもとてもとても励みになります!><
期間中に完結目指します!
私につけられた侍女は3名でアンナ、ソフィア、エレノアで3名とも私専属の優秀な方々のようだ。アンナは40代くらいでこの宮殿全体の侍女長をしていた人で品格も備えたおっとりした雰囲気のマダムという感じ。穏やかだが仕事はてきぱき、さすが侍女のリーダーだ。ソフィアとエレノアは20代くらいでソフィアはいつもにこにこ、エレノアは基本無表情のクールビューティだ。そして二人は表情以外はそっくりの双子だ。アラン様直々に選抜した外部からの採用のようだ。
『本当は全部私がお世話をしたいんだが・・・公務があるのにとさすがに周りに過度に反対されてね。我慢してまともな3人を君につけることにした。気に入らないことがあればいつでも言うんだよ。すぐに取り換えよう。』
とアラン様は侍女をモノのように紹介されたのには驚きはしたが、3名は顔色一つ変えずにそれを聞いていた。
「いえいえ!むしろ侍女の方についていただかなくても、自分のことは自分でやりますのに!皆さん私のためにすいません・・・よろしくお願いします。」
私はほぼ病院生活だったので、自分のことは自分でやるということに実はあこがれていたりするのだ!
「あらあら、まあまあ。ミシェル様。私共はこの役目を光栄に思っているのです。陛下の運命のお相手ともなると腕が鳴ります。」
アラン様の前で気さくにお話ができるということはおそらくとても信頼されている方なのだろう。
「アンナさん、申し訳ないという気持ちを伝えるよりも、これから私が主人として恥ずかしくないように成長するのをぜひ見守ってください。時にご指導もお願いします!」と私は元気よく頭を下げた。
アンナさんは、驚いた様子だったが、笑顔でアンナとお呼びください、ゆっくりやっていきましょうと言ってくれた。
そんなこんなで、私はこの1週間ゆっくりさせていただき、新しい環境に慣れていった。
食事は基本すべてアラン様と一緒だ。公務で外出される際などお昼は一緒にできないこともあるが、こんなに一緒にいて大丈夫なんだろうか・・?というくらい私にかまってくれている。
何度か一人でも大丈夫ですと申し出たが、『私が大丈夫じゃないんだよ』とさらっと流されてしまった。
私が一人の時は、読書をしたり、このエリア内のお庭の散歩は許可が出たので(アラン様はすごーくしぶっていたけど)花を見て癒されてと本当にゆっくりとさせてもらった。異世界転生、婚約破棄など色々立て続けにあり、心身ともにストレスを受けていたようで、この1週間でかなり回復した感覚だ。
ちなみに寝室はアラン様の横の部屋で、これも『一緒の寝室がよかったんだが・・・婚姻するまではとこれも周りに過度に反対されてね。さみしい思いをさせてすまないね』というアラン様に
「私も別々のほうがいいと思います!心臓が持ちません!」
という一言を返して『ふふふ。そんなことで心臓が持たないなら、これから大変だよ。』と愛おしそうに頬を撫でるのであった。
---------------------------------------------------------------------------
(アランと侍女たちのやりとり)
『お前たちを私の宝につける意味が分かるな』
「もちろんでございます。陛下の妻の座を狙う者、女たちにも派閥がございます。そういった一切のいざこざから全て私がお守りいたします。」
アンナは実は王家の血に関係する侯爵夫人である。淑女としての鏡とも言われており、子供も一人前になったこともあり、誰もが認める女性として宮殿の侍女長を務めることになった女性だ。宮殿の侍女は貴族出身のものが多く、侍女長は実力だけでは務まらない。
「もちろん、私たちも、あらゆる災難から姫様をお守り申し上げます。排除はお任せくださいませ。」
双子の二人は、代々影として王家を支える伯爵家のもの。幼いころから影として鍛えられ、暗殺なんかお手の物の二人なのだ。暗殺者としての腕前は家系の中でも天才的と言われており、もちろん侍女としての振る舞いも、スパイとして入りこむこともあるので余裕で対応できる。
『ミシェルの1日を全て私に知らせるように。ミシェルは私の妻になることは揺るがない。肝に銘じろ。』
「「「御意」」」
『もし彼女に不適切な態度を取るものがいたら即時対応していい。いや、私が早く死にたいと思えるほどの苦痛を直々に与えてもいいかもしれないな。』
「・・・陛下、奥方様が運動不足になるからと、お外に散歩に行きたがってらっしゃいます。私どもが傍におりますので、よろしいでしょうか?」
『ミシェルの願いは極力叶えたい。塀を作らせろ。そしてそこに私が防御の力を付与する。私のミシェルの愛らしい姿をその他大勢の目に触れさせるなどあり得ないのだから。』
「「「・・・御意」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※気づけば140名近くの皆さまのお気に入りのご登録・・・本当
に嬉しいです!!
初めてエールもいただいて・・・心よりありがたいです。。。
恋愛小説大賞も応募しております。投票などしてくださったら・・・とてもとてもとても励みになります!><
期間中に完結目指します!
64
あなたにおすすめの小説
3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい
エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。
だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい
一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。
5年経っても軽率に故郷に戻っては駄目!
158
恋愛
伯爵令嬢であるオリビアは、この世界が前世でやった乙女ゲームの世界であることに気づく。このまま学園に入学してしまうと、死亡エンドの可能性があるため学園に入学する前に家出することにした。婚約者もさらっとスルーして、早や5年。結局誰ルートを主人公は選んだのかしらと軽率にも故郷に舞い戻ってしまい・・・
2話完結を目指してます!
私は貴方を許さない
白湯子
恋愛
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。
前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる