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10月
10月4日『世界動物の日』
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クロード「はぁ、はぁ、はあっ! くっ、早く逃げなければ!」
※だがそこは行き止まりだ!
クロード「なっ! く、くそっ!」
ヒビキ「クロード、みーつけた♪」
クロード「ぐうっ、もう見つかってしまった。こ、来ないでください!」
ヒビキ「……クロード、何も恐れる必要はないんだよ?」
クロード「ひっ! なんて黒い笑顔!? に、逃げ道は……」
ヒビキ「諦めなよ。もう、逃げられない」
クロード「あ、ぁぁぁああああ……た、助けてええええええええ!」
ヒビキ「はっはっはっはっはっはあああああああああああああ!」
※何してんの、この人たち……?
クロード「はうあうあうあ~♪」
ヒビキ「ほーら、気持ちいいでしょう? 始まったらそんなに腰砕けになるのになんで嫌がるかなぁ? ブラッシング」
クロード「……ですから、醜態をさらすのが嫌だと何度も言っているではあふぅ♪」
ヒビキ「おっ? ここか? ここがいいのかな?」
クロード「はひゅうっ! ちょ、ま、手加減してくださいいいいい!」
ヒビキ「ごめんごめん。よし、余分な毛も除けたし、毛並みも綺麗になったっと」
クロード「うう……一応お礼を申し上げておきます。しかし、なぜこんなことを? 私、何かヒビキ様を怒らせるようなことをしたのでしょうか?」
ヒビキ「違う違う。今日10月4日は『世界動物の日』といって、動物愛護・動物保護のための世界的な記念日なんだよ。だから、今日はクロードにたっぷり奉仕してあげようと思ってね」
クロード「お気遣いは大変嬉しいのですが、方法については再考を要求します。何より、私は獣人であって動物ではありません。そういうのこそヴェネ様などにして差し上げればよいではないですか。きっと快く受け入れてくださいますよ」
ヒビキ「えー、だってヴェネくんじゃ反応が面白くないしぃ」
クロード「動物愛護が聞いてあきれるお言葉ですね。というか、似たようなことはこの前やったではありませんか。確か、9月の……」
ヒビキ「9月20日から一週間の『動物愛護週間』のこと? まあ、目的は同じかもしれないけど成り立ちが違うからね。あっちは法的に定められた愛護週間で、こっちはイタリアで開かれた『国際動物保護会議』で制定された啓発記念日だから。ちなみに10月4日の由来は、この日が『アッシジのフランチェスコ』というカトリック修道士の聖名祝日だからだよ。彼は、神の前では人も動物も、あらゆる神の被造物は神を父とする兄弟姉妹であり、平等だと説いていたらしい。それにちなんで、彼の祝日を『世界動物の日』にしたんだって」
クロード「由来から考えるに、若干宗教的な印象のある記念日なのですね。とはいえ、ただ動物を守ろうと口にするだけよりも共感しやすい面はあるのかもしれませんね」
ヒビキ「実際、世界の多くの教会では、10月4日に近い日曜日に動物のための祝福を行っているらしい。というわけで、クロードにも姉さんこと理神様から祝福を与えようじゃないか。といっても、姉さんは本編設定に従いお休み中なので俺が代行で」
クロード「神から祝福をいただけるとは嬉しいですね。よろしくお願いします」
ヒビキ「うむ、では跪きなさい」
クロード「きゅ、急に偉そうに……かしこまりました」
ヒビキ「迷える子羊に『理法の識者』理神の祝福を~」
クロード「私はオオカミなのですが……」
ヒビキ「定型句! …………さあ、祝福はなされた。理神様は慈悲深くあなたを見守ってくれることでしょう。グーグー眠りながら」
クロード「……そう言われるとあまり祝福された気がしませんね」
ヒビキ「そして、理神様よりクロードに尊きお言葉が……」
クロード「お言葉? 一体何でしょうか?」
ヒビキ「聞こえます、聞こえます……『ブラッシングは一日三回ヒビキにやらせなさい』と。さすれば毛並みつやつやの加護があなたに……て、あれ? クロードがいない。クロード? どこ行ったのさ、クロードー?」
クロード「……私の世界の神様って本当にろくな方がいませんね」
★★★★★
その他の記念日『森永・天使の日』
※エンゼルマークでおなじみの森永製菓が制定。
※日本中の子供達に天使のような純真無垢な笑顔になってもらいたいという願い。
※『天使』=『てん10し4』の語呂合わせ。
ヒビキ「ちなみに、クロードをブラッシング中の俺の自撮り写真です」
クロード「……なんて無垢な笑顔」
ヒビキ「ね? あの時俺の心は驚くほど清められていたんだ。だからさ、俺のためだと思って定期的にブラッシングをさせてほし――」
クロード「ダメです。私の心が荒みます」
ヒビキ「お、おかしいな。ブラッシング、あんなに気持ちよさそうだったのに、なんて黒い笑顔……」
※だがそこは行き止まりだ!
クロード「なっ! く、くそっ!」
ヒビキ「クロード、みーつけた♪」
クロード「ぐうっ、もう見つかってしまった。こ、来ないでください!」
ヒビキ「……クロード、何も恐れる必要はないんだよ?」
クロード「ひっ! なんて黒い笑顔!? に、逃げ道は……」
ヒビキ「諦めなよ。もう、逃げられない」
クロード「あ、ぁぁぁああああ……た、助けてええええええええ!」
ヒビキ「はっはっはっはっはっはあああああああああああああ!」
※何してんの、この人たち……?
クロード「はうあうあうあ~♪」
ヒビキ「ほーら、気持ちいいでしょう? 始まったらそんなに腰砕けになるのになんで嫌がるかなぁ? ブラッシング」
クロード「……ですから、醜態をさらすのが嫌だと何度も言っているではあふぅ♪」
ヒビキ「おっ? ここか? ここがいいのかな?」
クロード「はひゅうっ! ちょ、ま、手加減してくださいいいいい!」
ヒビキ「ごめんごめん。よし、余分な毛も除けたし、毛並みも綺麗になったっと」
クロード「うう……一応お礼を申し上げておきます。しかし、なぜこんなことを? 私、何かヒビキ様を怒らせるようなことをしたのでしょうか?」
ヒビキ「違う違う。今日10月4日は『世界動物の日』といって、動物愛護・動物保護のための世界的な記念日なんだよ。だから、今日はクロードにたっぷり奉仕してあげようと思ってね」
クロード「お気遣いは大変嬉しいのですが、方法については再考を要求します。何より、私は獣人であって動物ではありません。そういうのこそヴェネ様などにして差し上げればよいではないですか。きっと快く受け入れてくださいますよ」
ヒビキ「えー、だってヴェネくんじゃ反応が面白くないしぃ」
クロード「動物愛護が聞いてあきれるお言葉ですね。というか、似たようなことはこの前やったではありませんか。確か、9月の……」
ヒビキ「9月20日から一週間の『動物愛護週間』のこと? まあ、目的は同じかもしれないけど成り立ちが違うからね。あっちは法的に定められた愛護週間で、こっちはイタリアで開かれた『国際動物保護会議』で制定された啓発記念日だから。ちなみに10月4日の由来は、この日が『アッシジのフランチェスコ』というカトリック修道士の聖名祝日だからだよ。彼は、神の前では人も動物も、あらゆる神の被造物は神を父とする兄弟姉妹であり、平等だと説いていたらしい。それにちなんで、彼の祝日を『世界動物の日』にしたんだって」
クロード「由来から考えるに、若干宗教的な印象のある記念日なのですね。とはいえ、ただ動物を守ろうと口にするだけよりも共感しやすい面はあるのかもしれませんね」
ヒビキ「実際、世界の多くの教会では、10月4日に近い日曜日に動物のための祝福を行っているらしい。というわけで、クロードにも姉さんこと理神様から祝福を与えようじゃないか。といっても、姉さんは本編設定に従いお休み中なので俺が代行で」
クロード「神から祝福をいただけるとは嬉しいですね。よろしくお願いします」
ヒビキ「うむ、では跪きなさい」
クロード「きゅ、急に偉そうに……かしこまりました」
ヒビキ「迷える子羊に『理法の識者』理神の祝福を~」
クロード「私はオオカミなのですが……」
ヒビキ「定型句! …………さあ、祝福はなされた。理神様は慈悲深くあなたを見守ってくれることでしょう。グーグー眠りながら」
クロード「……そう言われるとあまり祝福された気がしませんね」
ヒビキ「そして、理神様よりクロードに尊きお言葉が……」
クロード「お言葉? 一体何でしょうか?」
ヒビキ「聞こえます、聞こえます……『ブラッシングは一日三回ヒビキにやらせなさい』と。さすれば毛並みつやつやの加護があなたに……て、あれ? クロードがいない。クロード? どこ行ったのさ、クロードー?」
クロード「……私の世界の神様って本当にろくな方がいませんね」
★★★★★
その他の記念日『森永・天使の日』
※エンゼルマークでおなじみの森永製菓が制定。
※日本中の子供達に天使のような純真無垢な笑顔になってもらいたいという願い。
※『天使』=『てん10し4』の語呂合わせ。
ヒビキ「ちなみに、クロードをブラッシング中の俺の自撮り写真です」
クロード「……なんて無垢な笑顔」
ヒビキ「ね? あの時俺の心は驚くほど清められていたんだ。だからさ、俺のためだと思って定期的にブラッシングをさせてほし――」
クロード「ダメです。私の心が荒みます」
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