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26 スレアⅥ
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ナーセリアの存命を知り、攻略対象が離れていった理由を理解した私は怒り狂った。
あれだけの罰を犯し、それでものうのうと生きていたばかりか、またもや私の邪魔をしたナーセリア。
彼女がどうして生き残ったのかはしらない。
けれどもそんなことは関係無い。
その時、私はナーセリアを今度こそこの貴族社会から抹殺することを決意した。
◇◆◇
ナーセリアの抹殺を決意し、まず私がとった行動はナーセリアの婚約者である王子もどきマークを誘惑することだった。
彼にナーセリアを婚約破棄してもらいナーセリアの名誉を地におとし、もう二度と攻略対象に干渉できなくするために。
そのために私は沸き上がる嫌悪感を押し殺し、乙女ゲームでも嫌われものだった悪役、王子マークを誘惑した。
………けれどもその王子でさえ私に心を奪われることはなかった。
乙女ゲーム一の嫌われ者に私がすりよってあげたにも関わらずに。
ヒロインを追いかけ回してストーカーと化するはずの人間でありながら断ったのだ!
………最終的にナーセリアを婚約破棄すれば自分にナーセリアが恋をする、という王子の微塵も理解出来ない理由のお陰で無事、ナーセリアを婚約破棄する目処はたったが、私の心には大きな傷が残ることになった。
しかしそれでも私はめげることなくナーセリアを貶めようとした。
確かに想定とは違うが、それでもなりふり構ってなど要られなかったのだ。
それに、最後の攻略対象であった氷の貴公子はじかに目にしてみると、今まで攻略しようとしなかったことを後悔してしまうほどの美形だった。
だから私はナーセリアを排除すればこの人が自分のものになると浮かれながらナーセリアを断罪し。
……… 投獄されることとなった。
あれだけの罰を犯し、それでものうのうと生きていたばかりか、またもや私の邪魔をしたナーセリア。
彼女がどうして生き残ったのかはしらない。
けれどもそんなことは関係無い。
その時、私はナーセリアを今度こそこの貴族社会から抹殺することを決意した。
◇◆◇
ナーセリアの抹殺を決意し、まず私がとった行動はナーセリアの婚約者である王子もどきマークを誘惑することだった。
彼にナーセリアを婚約破棄してもらいナーセリアの名誉を地におとし、もう二度と攻略対象に干渉できなくするために。
そのために私は沸き上がる嫌悪感を押し殺し、乙女ゲームでも嫌われものだった悪役、王子マークを誘惑した。
………けれどもその王子でさえ私に心を奪われることはなかった。
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………最終的にナーセリアを婚約破棄すれば自分にナーセリアが恋をする、という王子の微塵も理解出来ない理由のお陰で無事、ナーセリアを婚約破棄する目処はたったが、私の心には大きな傷が残ることになった。
しかしそれでも私はめげることなくナーセリアを貶めようとした。
確かに想定とは違うが、それでもなりふり構ってなど要られなかったのだ。
それに、最後の攻略対象であった氷の貴公子はじかに目にしてみると、今まで攻略しようとしなかったことを後悔してしまうほどの美形だった。
だから私はナーセリアを排除すればこの人が自分のものになると浮かれながらナーセリアを断罪し。
……… 投獄されることとなった。
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