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プロローグ
死から始まる物語
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拝啓 父さん母さんへ
先に旅立つことをお許しください。私、帯川襷はもうこの世界に生きる希望を持てません。私は…
そこで俺はペンを止めた。上手く自分の気持ちを表せる言葉が見つからなかったからだ。
「…何から書いていこうか。勉強?スポーツ?それとも人間関係か?」
俺は学校では何もかも上手くいっていなかった。まぁ今まで一度でも上手くいったことは無いのだが。勉強でもスポーツでも人間関係でもだ。
俺は勉強を頑張った。授業の予習復習をして他のみんなよりもはるかに多く勉強した。だがどれだけ頑張っても成績は中の下だった。俺には勉強の才能が無いのだと思い、勉強を諦めた。
俺はスポーツを頑張った。俺は人一倍努力したが実力は伸びず一ヶ月と経たないうちにみんなにすぐ抜かれていった。サッカーでも野球でもバスケでも野球でも陸上でもテニスでも、思いつく限りのスポーツに手を出したが全て上手くいかなかった。俺はスポーツの才能が無いのだと思い、スポーツを諦めた。
…俺は音楽を頑張った。……後は察しの通りだ。
頑張って頑張って頑張り抜いた先に待っていたのは…ただの絶望だけだった。どんなジャンルのことをやっても上手く行かない。必ず中の下で止まる。みんなが頑張らずとも普通に出来ることが俺は頑張っても普通にすら届かなかった。
そんなダメ人間は学校でどのように扱われるかみんな当然分かるだろう?
そう、イジメの格好の的となるんだ。
学校では体を殴られ、床に落とされた弁当を食べさせられ、果ては服を剥ぎ取られて動画を撮られた。
俺は周りからも要らないものとして見なされ、俺が死ぬには十分すぎるほどの理由が出来てしまった。
俺はそんな吐き気のするような過去を思い出しながら遺書に短く一言だけ付け足した。
『世界に嫌われすぎている』と。
俺は遺書を封筒に入れて机に入れ、マンションの最上階へとエレベーターで上がっていく。そして屋上へ向かうハシゴを登る。
ここは10階建のマンション。10階から飛び降りて生き残る確率は極めて低いとネットに書いてあったから多分死ねるだろう。
「あぁ…やっとこの世界から解放されるのか…俺」
まだ15歳だが本当に長い人生だった。悔いはない。
俺は屋上の塀の上に立ち、一歩前へ踏み出して地上へと落下していった。
そしてプツンと急に視界が途切れ、暗闇へと沈んでいった。
そこは右も左も、上も下もないような不思議な場所だったが、そこでは今までの苦悩など忘れてしまえそうで、とても心地よかった。
あぁ、俺はどうしてあんなことでずっと苦しんでいたのだろう。思い返せばとてもどうでもいい事に思えてくる。
…なんだか瞼が重くなってきた。そういえばゆっくり休むことなんてほとんどなかったかもしれない。不眠症にもなっていたぐらいだ。
そう考えると、余計に眠い。
いや、もうゆっくり休んでいいのだ。ここには苦しいことも何もない。何も考える必要がない。…ゆっくり休もう。
そして俺は瞼を閉じて眠りについた。
『……さん!…てくだ…い!』
眠りについて間もなく、どこからか声が聞こえてきた。こんなに気持ちよく寝ているのに邪魔をするのは誰だろうか。だが俺はそれを無視して眠る。
『タスキさん!タスキさんってば!』
だがそれは俺を呼んでいるものだった。
…誰だよこんな時に。
そう呟きながらゆっくりと目を開けると…
…そこには湖とそれを取り囲む木々が生い茂った場所が広がっていた。
「…なんだ…これ」
先ほどの真っ暗な空間とは真逆の、光り輝くようや景色に困惑が止まらない。
というかなんだろうこの景色は。漫画とかでしか見たことないような美しい景色で……美しい景色?
「そうか、天国かここ」
合点がいった。天国でもなければこんな景色存在しないからな。
「天国じゃないですよ。何寝ぼけてるんですか、タスキさん!」
すると後ろの方から声が聞こえてきて、俺は後ろを振り向いたがそこには誰も居ない。何か聞こえた気がするが気のせいなのだろうか?
俺は前に向き直って眠りにつこうとした。
「上ですよ!う・え!」
大きな声で叫ばれ、上を向いてみるとそこには小さな何かが居り、例えるならどこぞのネズミの国で出てきそうな妖精のような姿をした少女がいた。
「誰だお前?」
妖精はプリプリと怒っていたが俺は気にせずに話す。
「あれ、おどろいたりしないんですね」
妖精は意外そうな顔をしていた。
まぁ天国に妖精的な生き物がいても驚きはしないだろう。
「まぁ天国だったらそういうこともあるんじゃないか?」
「だから天国じゃないですって。何度言わせるんですか」
…妖精が変なことを抜かしてきた。
「何ですかその『何を言ってるんだこの羽虫は』見たい顔は!」
「…いやすまん。お前があまりにも突拍子も無いことを言うから」
うっかり顔に出ていたらしい。以後気をつけよう。
「…でここが天国じゃないってんなら一体どこなんだよ」
「まぁ簡単に言うなら異世界ですね」
また羽虫が変なことを言い出した。異世界とかあるわけ…
「あっ、また!何なんですかその顔腹立ちます!」
おっとまた顔に出ていたようだ。以後気を付けよう。
「じゃあ何だ?俺は死んだ後、異世界に転生したとでも言いたいのか?」
「まぁそういうことです」
「はぁぁぁぁ……」
「何ですかその信じられないくらい大きなため息は。何か不満でも?」
「不満って、まず異世界転生とかあるわけない。人間が魔法を使える訳がないだろ。もうちょい現実見ようぜ?」
「何であなたに現実見ろとかいわれなきゃいけないんですか!分かりましたよ、どうすれば信じてくれますか!」
そう言って妖精は怒り出す。俺に説教喰らったのがそんなに嫌だったのだろうか。
それにどうすれば異世界だと信じるか、か。うん、どうしよう。…まぁ異世界と言ったら魔法だからな。
「じゃあ俺を宙に浮かしてみてくれよ」
「お安い御用です」
妖精がそう言うと俺の体が浮き出し、どんどん高く上がっていった。
「うぉお!?なん、だこれ!?」
それは俺にとってあまりにも突然のことで驚きを隠せなかった。
「どうです、信じてくれました?」
数秒の浮遊の後俺は地面にゆっくり降ろされ、そこには笑顔の妖精がいた。
「………」
「沈黙はYESと取りますね」
悔しいが魔法だと信じざるを得なかった。
「……ここは異世界なのか?」
それと同時にここが異世界だと思うとすこぶる気分が落ち込んできた。もう生きていくのが嫌になったから死んだのに、まだ人生が終わってないなんて苦行にもほどがある。
「そこでですね…」
「断る」
「まだ何も言ってませんけど!?」
俺は条件反射的に『断る』と言っていた。
…もう何もしたくなかったんだ。
「…ずっと苦しんで生きてきたんだよ。……もう休ませてくれよ」
俺は地面に座って、吐き出すようにそう呟いた。
「ではタスキさんが死の直前に言っていた言葉は嘘だったんですか?」
…死の…直前?何か言っただろうか?
「『漫画の主人公のようなヒーローになりたい』と言ってましたよ」
…言われてみればそんなことを言った気がする。でもそれは…
「…走馬灯から起きた気の迷いみたいなもんだ。忘れてくれ」
「そうなんですか。あなたに特別な力をあげようと思ったんですが…残念です」
どうやら妖精も諦めてくれたようだ。良かっt………ん?
「お前今なんて言った!?」
「特別な力をあげると言ったんですけど…いらないんですよね?」
「いやいるいるいる!!是非ください!!」
力をくれると言った瞬間、手のひら返しのように態度が変わっている。我ながら情けない。だが妖精はそんなに甘くない。
「でも異世界転生のことで自殺して一番現実から逃げてる癖に『現実見ろ』とか言ってたぐらいなんですから、こんなもの要らないですよね?いや別にお前が言うな!!みたいなことは思ってないですよ?私は全然…」
「調子乗ってすいませんでしたぁぁぁ!!!全くもって仰る通りですハイ!!とても反省してます!なので僕に力を!!」
俺は見事な土下座を決めて、誠心誠意、力を懇願した。
「ふふん、全くしょうがないですね!特別にタスキさんには特殊スキル『主人公』を与えてあげます!」
俺はここからスキル『主人公』と共に冒険が始まっていくのだった。
先に旅立つことをお許しください。私、帯川襷はもうこの世界に生きる希望を持てません。私は…
そこで俺はペンを止めた。上手く自分の気持ちを表せる言葉が見つからなかったからだ。
「…何から書いていこうか。勉強?スポーツ?それとも人間関係か?」
俺は学校では何もかも上手くいっていなかった。まぁ今まで一度でも上手くいったことは無いのだが。勉強でもスポーツでも人間関係でもだ。
俺は勉強を頑張った。授業の予習復習をして他のみんなよりもはるかに多く勉強した。だがどれだけ頑張っても成績は中の下だった。俺には勉強の才能が無いのだと思い、勉強を諦めた。
俺はスポーツを頑張った。俺は人一倍努力したが実力は伸びず一ヶ月と経たないうちにみんなにすぐ抜かれていった。サッカーでも野球でもバスケでも野球でも陸上でもテニスでも、思いつく限りのスポーツに手を出したが全て上手くいかなかった。俺はスポーツの才能が無いのだと思い、スポーツを諦めた。
…俺は音楽を頑張った。……後は察しの通りだ。
頑張って頑張って頑張り抜いた先に待っていたのは…ただの絶望だけだった。どんなジャンルのことをやっても上手く行かない。必ず中の下で止まる。みんなが頑張らずとも普通に出来ることが俺は頑張っても普通にすら届かなかった。
そんなダメ人間は学校でどのように扱われるかみんな当然分かるだろう?
そう、イジメの格好の的となるんだ。
学校では体を殴られ、床に落とされた弁当を食べさせられ、果ては服を剥ぎ取られて動画を撮られた。
俺は周りからも要らないものとして見なされ、俺が死ぬには十分すぎるほどの理由が出来てしまった。
俺はそんな吐き気のするような過去を思い出しながら遺書に短く一言だけ付け足した。
『世界に嫌われすぎている』と。
俺は遺書を封筒に入れて机に入れ、マンションの最上階へとエレベーターで上がっていく。そして屋上へ向かうハシゴを登る。
ここは10階建のマンション。10階から飛び降りて生き残る確率は極めて低いとネットに書いてあったから多分死ねるだろう。
「あぁ…やっとこの世界から解放されるのか…俺」
まだ15歳だが本当に長い人生だった。悔いはない。
俺は屋上の塀の上に立ち、一歩前へ踏み出して地上へと落下していった。
そしてプツンと急に視界が途切れ、暗闇へと沈んでいった。
そこは右も左も、上も下もないような不思議な場所だったが、そこでは今までの苦悩など忘れてしまえそうで、とても心地よかった。
あぁ、俺はどうしてあんなことでずっと苦しんでいたのだろう。思い返せばとてもどうでもいい事に思えてくる。
…なんだか瞼が重くなってきた。そういえばゆっくり休むことなんてほとんどなかったかもしれない。不眠症にもなっていたぐらいだ。
そう考えると、余計に眠い。
いや、もうゆっくり休んでいいのだ。ここには苦しいことも何もない。何も考える必要がない。…ゆっくり休もう。
そして俺は瞼を閉じて眠りについた。
『……さん!…てくだ…い!』
眠りについて間もなく、どこからか声が聞こえてきた。こんなに気持ちよく寝ているのに邪魔をするのは誰だろうか。だが俺はそれを無視して眠る。
『タスキさん!タスキさんってば!』
だがそれは俺を呼んでいるものだった。
…誰だよこんな時に。
そう呟きながらゆっくりと目を開けると…
…そこには湖とそれを取り囲む木々が生い茂った場所が広がっていた。
「…なんだ…これ」
先ほどの真っ暗な空間とは真逆の、光り輝くようや景色に困惑が止まらない。
というかなんだろうこの景色は。漫画とかでしか見たことないような美しい景色で……美しい景色?
「そうか、天国かここ」
合点がいった。天国でもなければこんな景色存在しないからな。
「天国じゃないですよ。何寝ぼけてるんですか、タスキさん!」
すると後ろの方から声が聞こえてきて、俺は後ろを振り向いたがそこには誰も居ない。何か聞こえた気がするが気のせいなのだろうか?
俺は前に向き直って眠りにつこうとした。
「上ですよ!う・え!」
大きな声で叫ばれ、上を向いてみるとそこには小さな何かが居り、例えるならどこぞのネズミの国で出てきそうな妖精のような姿をした少女がいた。
「誰だお前?」
妖精はプリプリと怒っていたが俺は気にせずに話す。
「あれ、おどろいたりしないんですね」
妖精は意外そうな顔をしていた。
まぁ天国に妖精的な生き物がいても驚きはしないだろう。
「まぁ天国だったらそういうこともあるんじゃないか?」
「だから天国じゃないですって。何度言わせるんですか」
…妖精が変なことを抜かしてきた。
「何ですかその『何を言ってるんだこの羽虫は』見たい顔は!」
「…いやすまん。お前があまりにも突拍子も無いことを言うから」
うっかり顔に出ていたらしい。以後気をつけよう。
「…でここが天国じゃないってんなら一体どこなんだよ」
「まぁ簡単に言うなら異世界ですね」
また羽虫が変なことを言い出した。異世界とかあるわけ…
「あっ、また!何なんですかその顔腹立ちます!」
おっとまた顔に出ていたようだ。以後気を付けよう。
「じゃあ何だ?俺は死んだ後、異世界に転生したとでも言いたいのか?」
「まぁそういうことです」
「はぁぁぁぁ……」
「何ですかその信じられないくらい大きなため息は。何か不満でも?」
「不満って、まず異世界転生とかあるわけない。人間が魔法を使える訳がないだろ。もうちょい現実見ようぜ?」
「何であなたに現実見ろとかいわれなきゃいけないんですか!分かりましたよ、どうすれば信じてくれますか!」
そう言って妖精は怒り出す。俺に説教喰らったのがそんなに嫌だったのだろうか。
それにどうすれば異世界だと信じるか、か。うん、どうしよう。…まぁ異世界と言ったら魔法だからな。
「じゃあ俺を宙に浮かしてみてくれよ」
「お安い御用です」
妖精がそう言うと俺の体が浮き出し、どんどん高く上がっていった。
「うぉお!?なん、だこれ!?」
それは俺にとってあまりにも突然のことで驚きを隠せなかった。
「どうです、信じてくれました?」
数秒の浮遊の後俺は地面にゆっくり降ろされ、そこには笑顔の妖精がいた。
「………」
「沈黙はYESと取りますね」
悔しいが魔法だと信じざるを得なかった。
「……ここは異世界なのか?」
それと同時にここが異世界だと思うとすこぶる気分が落ち込んできた。もう生きていくのが嫌になったから死んだのに、まだ人生が終わってないなんて苦行にもほどがある。
「そこでですね…」
「断る」
「まだ何も言ってませんけど!?」
俺は条件反射的に『断る』と言っていた。
…もう何もしたくなかったんだ。
「…ずっと苦しんで生きてきたんだよ。……もう休ませてくれよ」
俺は地面に座って、吐き出すようにそう呟いた。
「ではタスキさんが死の直前に言っていた言葉は嘘だったんですか?」
…死の…直前?何か言っただろうか?
「『漫画の主人公のようなヒーローになりたい』と言ってましたよ」
…言われてみればそんなことを言った気がする。でもそれは…
「…走馬灯から起きた気の迷いみたいなもんだ。忘れてくれ」
「そうなんですか。あなたに特別な力をあげようと思ったんですが…残念です」
どうやら妖精も諦めてくれたようだ。良かっt………ん?
「お前今なんて言った!?」
「特別な力をあげると言ったんですけど…いらないんですよね?」
「いやいるいるいる!!是非ください!!」
力をくれると言った瞬間、手のひら返しのように態度が変わっている。我ながら情けない。だが妖精はそんなに甘くない。
「でも異世界転生のことで自殺して一番現実から逃げてる癖に『現実見ろ』とか言ってたぐらいなんですから、こんなもの要らないですよね?いや別にお前が言うな!!みたいなことは思ってないですよ?私は全然…」
「調子乗ってすいませんでしたぁぁぁ!!!全くもって仰る通りですハイ!!とても反省してます!なので僕に力を!!」
俺は見事な土下座を決めて、誠心誠意、力を懇願した。
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