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第十九章
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「ビアトリス様、おはようございます」
「おはようございます、シャルロッテ様」
朝の教室で、ビアトリスはクラスメイトの令嬢に話し掛けられた。
「ビアトリス様、少しよろしくて?」
ビアトリスは席に着いて昨夜の夢のことを考えていた。隣の席のハロルドも既に登校していたが、ぼんやりするビアトリスをそっとしようと気遣ってか、話しかけてはこなかった。
そんなところをシャルロッテから声が掛かった。話の内容になんとなく察しがついて、ビアトリスは立ち上がった。
シャルロッテは教室の後ろ、窓際の隅に向かう。教室の角は、令嬢たちが内緒話をする格好の場だった。
シャルロッテはハントリー侯爵家の令嬢である。そして、エリックの側近候補であるブライアンの婚約者である。
「ウォレス様とのこと。失礼ながら耳に挟みましたの」
ウォレスとの婚約を解くための話し合いは内々のことであったが、耳の早いシャルロッテは既に知っていたらしい。もしかしたらウォレス本人がブライアンに明かしたのかもしれない。
そう考えるだけでウォレスのやさ顔が思い浮かんで、ビアトリスは眉を寄せた。
「貴女もご苦労なさっていらしたから、お気持ちなら理解できます」
シャルロッテは高位貴族の令嬢らしく、柔らかな金の髪に青い瞳をしている。同じ金髪青眼のブライアンとは、ビアトリスと同様に学園に入学する少し前に婚約している。
侯爵家の長子ではあるが二歳下に弟がおり、公爵家嫡男のブライアンに嫁ぐ身である。
「エレン様のこともありましたし、貴女も、その、破談を願っているのだと聞いて、私も心が動きましたの」
シャルロッテは「破談」というところで声を潜めた。
ビアトリスは、シャルロッテの不安がわかる気がした。シャルロッテに限らず、エリックに侍る側近候補の婚約者たちは、少なからず不安を抱いていただろう。
彼らは押しなべてアメリアに心を寄せていた。
ウォレスは、はじめからアメリアへの気持ちを公言していたから間違いない。ティムズも同じようなものだった。
ブライアンは、流石にあからさまなことはは控えていた。彼は宰相の子息であり、エリックの側近に就くのは間違いない。そんな彼であるから振る舞いは慎重だった。
だが、彼がアメリアに友情以上の気遣いをしていることはビアトリスもわかっていた。
ブライアン様、貴方もなのね。そんな微かな失望を感じていたのは確かである。
シャルロッテは、同じエリックに侍る令息の婚約者として、エレンやビアトリスに親近感を抱いている。二人が同時期に婚約を解くことに心を揺さぶられたようだった。
こんな教室の隅っこで口にすることではないのをわかりながら、改めて茶会などと場を設けるのももどかしく、こうして話し掛けてきたのだろう。
「そろそろ相談したほうが良いのかと、そう思いまして」
「それは、どなたに?」
ビアトリスはシャルロッテの言葉に問いかけた。
シャルロッテは、誰に相談しようと思うのだろう。彼女が相談するとなれば、それは身分の高い人物となる。
「ロゼリア様ですわ」
シャルロッテの声音には、当然だろうという響きがあった。
「お二人が仲がよろしいことは存じております。ですが、ご自分がたの友情と側近候補たちの不純とはお話が違いますでしょう?」
二人、とはロゼリアとアメリアのことだろう。シャルロッテは、そんな彼女たちの友情の側で、婚約者を持つ令息たちが心を動かすことを「不純」と言い表した。
正直なところ、ビアトリスはロゼリアにもアメリアにも関わるつもりはなかった。
ウォレスがアメリアに懸想するのはウォレスの感情で、アメリアになにかを言っても仕方のないことだと思っていた。
彼女が魅力的なのは確かであるし、人の心はままならない。仮にアメリアに令息たちとの関係に配慮を願ったとしても、まるでそれは自分の不足をアメリアの所為ばかりに押し付けるように思えた。
「シャルロッテ様。私にはロゼリア様にお願いすることはなにもないのです」
シャルロッテはそこで訝しむような顔をした。
「ウォレス様とのことは、私の中ではもう決まっております。父もそのことは一旦は認めてくれましたし、今からどうにかしたいとは考えておりません」
「諦めてしまうの?」
諦めるというなら最初から諦めていた。ウォレスは婚約を結んだその日に、ビアトリスに対して不誠実を突きつけている。
ビアトリスにあった誠実は、あの日に既に失われて、後に残ったのは貴族の約束として関係を継続するだけの努力であった。
「諦めなら最初からですわ」
そう言うと、シャルロッテもまたその言葉の意味を理解したようだった。彼女はビアトリスの心のうちが見えるように、労るような憐れむような哀しみの滲んだ眼差しになった。
「そう」
シャルロッテはそこで俯いた。それは彼女には珍しい姿だった。
侯爵家の長子であり、宰相を父に持つ公爵令息の婚約者であるシャルロッテは誇りを忘れない。
こんなふうに教室の隅にビアトリスを呼んだのは、その誇りを脇に置くほど彼女もまた悩んでいるということだろう。
エレンに続いてビアトリスがウォレスとの婚約を破談にすることは、十年前の騒動を彷彿とさせるのは間違いない。
十年前、可憐なる子爵令嬢に数多の令息たちが心を奪われ王家を巻き込んだ騒動から、叔母は抜け出し自身の恋を成就させた。
ビアトリスは、象牙の小箱を思い浮かべた。人知れず小箱に向かって囁いた言葉を、胸の中でもう一度繰り返した。
「おはようございます、シャルロッテ様」
朝の教室で、ビアトリスはクラスメイトの令嬢に話し掛けられた。
「ビアトリス様、少しよろしくて?」
ビアトリスは席に着いて昨夜の夢のことを考えていた。隣の席のハロルドも既に登校していたが、ぼんやりするビアトリスをそっとしようと気遣ってか、話しかけてはこなかった。
そんなところをシャルロッテから声が掛かった。話の内容になんとなく察しがついて、ビアトリスは立ち上がった。
シャルロッテは教室の後ろ、窓際の隅に向かう。教室の角は、令嬢たちが内緒話をする格好の場だった。
シャルロッテはハントリー侯爵家の令嬢である。そして、エリックの側近候補であるブライアンの婚約者である。
「ウォレス様とのこと。失礼ながら耳に挟みましたの」
ウォレスとの婚約を解くための話し合いは内々のことであったが、耳の早いシャルロッテは既に知っていたらしい。もしかしたらウォレス本人がブライアンに明かしたのかもしれない。
そう考えるだけでウォレスのやさ顔が思い浮かんで、ビアトリスは眉を寄せた。
「貴女もご苦労なさっていらしたから、お気持ちなら理解できます」
シャルロッテは高位貴族の令嬢らしく、柔らかな金の髪に青い瞳をしている。同じ金髪青眼のブライアンとは、ビアトリスと同様に学園に入学する少し前に婚約している。
侯爵家の長子ではあるが二歳下に弟がおり、公爵家嫡男のブライアンに嫁ぐ身である。
「エレン様のこともありましたし、貴女も、その、破談を願っているのだと聞いて、私も心が動きましたの」
シャルロッテは「破談」というところで声を潜めた。
ビアトリスは、シャルロッテの不安がわかる気がした。シャルロッテに限らず、エリックに侍る側近候補の婚約者たちは、少なからず不安を抱いていただろう。
彼らは押しなべてアメリアに心を寄せていた。
ウォレスは、はじめからアメリアへの気持ちを公言していたから間違いない。ティムズも同じようなものだった。
ブライアンは、流石にあからさまなことはは控えていた。彼は宰相の子息であり、エリックの側近に就くのは間違いない。そんな彼であるから振る舞いは慎重だった。
だが、彼がアメリアに友情以上の気遣いをしていることはビアトリスもわかっていた。
ブライアン様、貴方もなのね。そんな微かな失望を感じていたのは確かである。
シャルロッテは、同じエリックに侍る令息の婚約者として、エレンやビアトリスに親近感を抱いている。二人が同時期に婚約を解くことに心を揺さぶられたようだった。
こんな教室の隅っこで口にすることではないのをわかりながら、改めて茶会などと場を設けるのももどかしく、こうして話し掛けてきたのだろう。
「そろそろ相談したほうが良いのかと、そう思いまして」
「それは、どなたに?」
ビアトリスはシャルロッテの言葉に問いかけた。
シャルロッテは、誰に相談しようと思うのだろう。彼女が相談するとなれば、それは身分の高い人物となる。
「ロゼリア様ですわ」
シャルロッテの声音には、当然だろうという響きがあった。
「お二人が仲がよろしいことは存じております。ですが、ご自分がたの友情と側近候補たちの不純とはお話が違いますでしょう?」
二人、とはロゼリアとアメリアのことだろう。シャルロッテは、そんな彼女たちの友情の側で、婚約者を持つ令息たちが心を動かすことを「不純」と言い表した。
正直なところ、ビアトリスはロゼリアにもアメリアにも関わるつもりはなかった。
ウォレスがアメリアに懸想するのはウォレスの感情で、アメリアになにかを言っても仕方のないことだと思っていた。
彼女が魅力的なのは確かであるし、人の心はままならない。仮にアメリアに令息たちとの関係に配慮を願ったとしても、まるでそれは自分の不足をアメリアの所為ばかりに押し付けるように思えた。
「シャルロッテ様。私にはロゼリア様にお願いすることはなにもないのです」
シャルロッテはそこで訝しむような顔をした。
「ウォレス様とのことは、私の中ではもう決まっております。父もそのことは一旦は認めてくれましたし、今からどうにかしたいとは考えておりません」
「諦めてしまうの?」
諦めるというなら最初から諦めていた。ウォレスは婚約を結んだその日に、ビアトリスに対して不誠実を突きつけている。
ビアトリスにあった誠実は、あの日に既に失われて、後に残ったのは貴族の約束として関係を継続するだけの努力であった。
「諦めなら最初からですわ」
そう言うと、シャルロッテもまたその言葉の意味を理解したようだった。彼女はビアトリスの心のうちが見えるように、労るような憐れむような哀しみの滲んだ眼差しになった。
「そう」
シャルロッテはそこで俯いた。それは彼女には珍しい姿だった。
侯爵家の長子であり、宰相を父に持つ公爵令息の婚約者であるシャルロッテは誇りを忘れない。
こんなふうに教室の隅にビアトリスを呼んだのは、その誇りを脇に置くほど彼女もまた悩んでいるということだろう。
エレンに続いてビアトリスがウォレスとの婚約を破談にすることは、十年前の騒動を彷彿とさせるのは間違いない。
十年前、可憐なる子爵令嬢に数多の令息たちが心を奪われ王家を巻き込んだ騒動から、叔母は抜け出し自身の恋を成就させた。
ビアトリスは、象牙の小箱を思い浮かべた。人知れず小箱に向かって囁いた言葉を、胸の中でもう一度繰り返した。
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