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アイリスは、幼い頃から長兄へ抱く気持ちが次兄への気持ちと異なっている事に気が付いていた。
幼い頃からアンソニーの側だけが安心で、アンソニーの側にいられることがアイリスの幸福だった。
自分の抱く感情が、世に通用するものではないと解りながら、自分の心を変えようとは思わなかった。
アンソニーがいつか妃を娶ったとしても、妃と交わり子を得ても、夫になり父になる兄を側で見ていたいと願っていた。それがアイリスの思う幸福だった。
末子のアイリスに婚約者が据えられない事で、侯爵家に嫁ぐ双子の姉は下に見るような事を言っていたが、アイリスはそんな事も気にならなかった。
アンソニーが父王に働きかけている。
アイリスを城に残す為に、四方に手を回している。
お兄様に守られている。
そう思うだけで満たされる。
生涯お兄様以外は愛さない。
お兄様以外は愛せない。
何処にも嫁がずこの王城にいて、お兄様の影に自分の影を重ね合わせて、生涯お兄様だけを愛し続ける。
たまたま兄に生まれただけ。
たまたま妹に生まれただけ。
寄り添い離れることのない、二人で一つの魂だと、そう思っている。
王城には隠し部屋が幾つもある。
有事の際の隠れ場所や秘密裏な会合に使われて来たその部屋は、有事ではない平和な世であれば、愛し合う恋人達の逢瀬の場となる。
部屋の中にはアンソニーとアイリスがいた。
明り取りの窓から見える空を見上げたアイリスを、後ろからアンソニーがそっと抱き寄せた。
ソファーに座るアンソニーの脚の間にアイリスがすっぽり収まって、二人は少しずつ色を変えていく空を眺めていた。夏の日は長く、夕暮れにはまだ間がある。
両足の間にアイリスを囲ったまま、アンソニーが白い項に口付けた。アイリスが俯いて細い首筋に浮き上がる関節の一つ一つを確かめるように、アンソニーは柔らかな肌に口付けを落としていく。
後ろからアンソニーに抱き締められて、ドレスの胸元が持ち上がる。アイリスは瞼を閉じて、最愛が与えてくれる刺激の全てを全身で感じる事に専念した。
「アイリス。私は次に産まれる時には、お前の身から産まれて来るよ」
そう言って、アンソニーはアイリスの下腹部にそっと手をあてた。ドレスの布越しにアンソニーの体温を感じる。アイリスはただそれだけの接触なのに身体が熱を持ち、アイリスのことなら何一つ見落とさないアンソニーは、更にきつくアイリスを抱き締めた。
アンソニーへ振り返ろうとアイリスが身を捩れば、腕の拘束が緩められて半身が自由になった。
腰から下は相変わらず兄の脚の間に挟まれて、そのまま半身を精一杯捻ってアンソニーへと振り返った。
靭やかな筋肉に覆われた上腕に縋り付けばアンソニーも身を寄せて、二人は口付けを交わす。
口付けしか交わせない、禁じられた愛である。
どうして兄に生まれたのか。どうして妹に生まれたのか。
口付けが深まれば、弾む呼吸は重なり合う互いの口内に溶けて消える。
僅かに開けた窓から階下の見回りに吐息が漏れ聞こえない様にと、そう思うのに悪戯な兄の口付けは更に深くなる。
王城でも高い位置にあるこの部屋は、窓の中を覗き見るのは空を飛ぶ鳥だけだ。
抱き締め合い口付けを交わしたら、そこから先へは進めない恋である。
半分だけ通う同じ血を、アイリスは呪わしく思った事もある。なのにアンソニーは、同じ血が流れていて良かったと言った。この身にお前と同じ血が通っているのだと、そう言った。
それからアイリスは、兄と同じ血が流れている事を喜びと感じるようになった。
心はぴたりと結合して、見つめ合う瞳の色はどちらも同じロイヤルブルーである。
「お兄様」
アイリスに名を呼ばれて、アンソニーが乱れ髪を優しく梳いた。
「なんだい?アイリス」
「私、生涯お兄様から離れずに、この城で死ぬわ。お兄様の下で」
アイリスは、アンソニーが六歳の時に生まれた。双子と聞いてその珍しさに、アンソニーは王妃に無理を言って異母妹達に会いに行った。確か弟のフィリップも一緒だったと思う。
リリーとアイリス。香り高い花の名を与えられた双子の異母妹。
初めて会ったその日から、アイリスだけがアンソニーの心を捕らえた。どうしてなんて解からない。けれども毎日会いたくなった。生まれたばかりの乳飲み子は、この日からアンソニーの最愛で、彼にはその頃も今もアイリス以外は目に入らない。
前世で欠けてしまったピースがあって、今世で漸く見つけた欠片。足りない物など一つも無い。心も魂も全てがぴたりと嵌る。
兄妹であり異性であり最愛である存在に、それ以上がある筈も無い。
「お前が先に逝くんだ。先に生まれ変わって待っていてくれ。必ずお前を探し出して、お前の身から産まれるよ」
アイリスはアンソニーが張り巡らせた柔らかな檻に囲われて、檻の中で老いて檻の中で死んでゆく。それが彼女の願いである。
アンソニーは血で縛られた今生を憂いた事は一度も無い。来世もそのまた来世でも、決して離れない強い血の繋がりで結ばれたい。
それがアンソニーの願いだった。
白亜の王城の奥深く、二人が身を寄せ抱き締め合うこの部屋だけが、世界から二人を隠してくれる。禁書棚の裏にある隠し扉のその奥で、愛し合う恋人達を囲う甘やかな檻となっていた。
アンソニーは考えている。
フィリップが間もなく臣籍降下する。早々に子を為してもらおう。男児でも女児でもどちらでも構わない。王国は女王が立つことが出来る。
それが駄目なら王弟の嫡男に頼めば良い。彼も婚姻を控えているから、何れ子を授かるだろう。
血族の子を迎え入れて、アイリスと二人で育てよう。政はアンソニーが教え、愛情はアイリスが注ぐ。
アンソニーが即位するまでまだ間がある。アンソニーを妻帯させようと、王も重鎮達も密かに妃候補を挙げているが、アンソニーはそんな気配に気付いた端から跳ね除けて、のらりくらりと躱している。
アンソニーの賢明さに加えて、補佐をするアイリスが有能である為に、政に滞りが無いことから周囲は強く進言出来ずにいる。
この頃では、アンソニーは末姫ばかりを大切にして、他に女人には興味を抱けない体質なのだと噂が立って、無理やりに妃を娶らせても名ばかりの妃として放置されるのではと危惧されている。お蔭で暫く煩く言われずに済みそうだ。
暮れなずむ夏の夕暮れを眺めながら、二人はもう一度抱き締めあった。
アンソニーはその後、王国の歴史で初めての独身王となる。臣籍降下した第二王子には子が多く恵まれて、その長子を立太子させることで王家は直系の存続を守った。
妃を持たないアンソニーには、異母妹のアイリスが妃の公務を担うために城に残った。公式の場でもアンソニーは異母妹を伴って、一目で兄妹と解る良く似た見目の二人は、城で密かに囁かれる噂を他所に、国民からの人気は高かった。
政に一心に情熱を傾ける国王アンソニーと、女の幸福を望まずに直向きに彼を支える妹王女。
王国を愛し民草を愛して安寧な治世の為に身を投じた二人が、清いまま身を焦がす情愛で結ばれている真実を、城の外で知る者はいなかった。
幼い頃からアンソニーの側だけが安心で、アンソニーの側にいられることがアイリスの幸福だった。
自分の抱く感情が、世に通用するものではないと解りながら、自分の心を変えようとは思わなかった。
アンソニーがいつか妃を娶ったとしても、妃と交わり子を得ても、夫になり父になる兄を側で見ていたいと願っていた。それがアイリスの思う幸福だった。
末子のアイリスに婚約者が据えられない事で、侯爵家に嫁ぐ双子の姉は下に見るような事を言っていたが、アイリスはそんな事も気にならなかった。
アンソニーが父王に働きかけている。
アイリスを城に残す為に、四方に手を回している。
お兄様に守られている。
そう思うだけで満たされる。
生涯お兄様以外は愛さない。
お兄様以外は愛せない。
何処にも嫁がずこの王城にいて、お兄様の影に自分の影を重ね合わせて、生涯お兄様だけを愛し続ける。
たまたま兄に生まれただけ。
たまたま妹に生まれただけ。
寄り添い離れることのない、二人で一つの魂だと、そう思っている。
王城には隠し部屋が幾つもある。
有事の際の隠れ場所や秘密裏な会合に使われて来たその部屋は、有事ではない平和な世であれば、愛し合う恋人達の逢瀬の場となる。
部屋の中にはアンソニーとアイリスがいた。
明り取りの窓から見える空を見上げたアイリスを、後ろからアンソニーがそっと抱き寄せた。
ソファーに座るアンソニーの脚の間にアイリスがすっぽり収まって、二人は少しずつ色を変えていく空を眺めていた。夏の日は長く、夕暮れにはまだ間がある。
両足の間にアイリスを囲ったまま、アンソニーが白い項に口付けた。アイリスが俯いて細い首筋に浮き上がる関節の一つ一つを確かめるように、アンソニーは柔らかな肌に口付けを落としていく。
後ろからアンソニーに抱き締められて、ドレスの胸元が持ち上がる。アイリスは瞼を閉じて、最愛が与えてくれる刺激の全てを全身で感じる事に専念した。
「アイリス。私は次に産まれる時には、お前の身から産まれて来るよ」
そう言って、アンソニーはアイリスの下腹部にそっと手をあてた。ドレスの布越しにアンソニーの体温を感じる。アイリスはただそれだけの接触なのに身体が熱を持ち、アイリスのことなら何一つ見落とさないアンソニーは、更にきつくアイリスを抱き締めた。
アンソニーへ振り返ろうとアイリスが身を捩れば、腕の拘束が緩められて半身が自由になった。
腰から下は相変わらず兄の脚の間に挟まれて、そのまま半身を精一杯捻ってアンソニーへと振り返った。
靭やかな筋肉に覆われた上腕に縋り付けばアンソニーも身を寄せて、二人は口付けを交わす。
口付けしか交わせない、禁じられた愛である。
どうして兄に生まれたのか。どうして妹に生まれたのか。
口付けが深まれば、弾む呼吸は重なり合う互いの口内に溶けて消える。
僅かに開けた窓から階下の見回りに吐息が漏れ聞こえない様にと、そう思うのに悪戯な兄の口付けは更に深くなる。
王城でも高い位置にあるこの部屋は、窓の中を覗き見るのは空を飛ぶ鳥だけだ。
抱き締め合い口付けを交わしたら、そこから先へは進めない恋である。
半分だけ通う同じ血を、アイリスは呪わしく思った事もある。なのにアンソニーは、同じ血が流れていて良かったと言った。この身にお前と同じ血が通っているのだと、そう言った。
それからアイリスは、兄と同じ血が流れている事を喜びと感じるようになった。
心はぴたりと結合して、見つめ合う瞳の色はどちらも同じロイヤルブルーである。
「お兄様」
アイリスに名を呼ばれて、アンソニーが乱れ髪を優しく梳いた。
「なんだい?アイリス」
「私、生涯お兄様から離れずに、この城で死ぬわ。お兄様の下で」
アイリスは、アンソニーが六歳の時に生まれた。双子と聞いてその珍しさに、アンソニーは王妃に無理を言って異母妹達に会いに行った。確か弟のフィリップも一緒だったと思う。
リリーとアイリス。香り高い花の名を与えられた双子の異母妹。
初めて会ったその日から、アイリスだけがアンソニーの心を捕らえた。どうしてなんて解からない。けれども毎日会いたくなった。生まれたばかりの乳飲み子は、この日からアンソニーの最愛で、彼にはその頃も今もアイリス以外は目に入らない。
前世で欠けてしまったピースがあって、今世で漸く見つけた欠片。足りない物など一つも無い。心も魂も全てがぴたりと嵌る。
兄妹であり異性であり最愛である存在に、それ以上がある筈も無い。
「お前が先に逝くんだ。先に生まれ変わって待っていてくれ。必ずお前を探し出して、お前の身から産まれるよ」
アイリスはアンソニーが張り巡らせた柔らかな檻に囲われて、檻の中で老いて檻の中で死んでゆく。それが彼女の願いである。
アンソニーは血で縛られた今生を憂いた事は一度も無い。来世もそのまた来世でも、決して離れない強い血の繋がりで結ばれたい。
それがアンソニーの願いだった。
白亜の王城の奥深く、二人が身を寄せ抱き締め合うこの部屋だけが、世界から二人を隠してくれる。禁書棚の裏にある隠し扉のその奥で、愛し合う恋人達を囲う甘やかな檻となっていた。
アンソニーは考えている。
フィリップが間もなく臣籍降下する。早々に子を為してもらおう。男児でも女児でもどちらでも構わない。王国は女王が立つことが出来る。
それが駄目なら王弟の嫡男に頼めば良い。彼も婚姻を控えているから、何れ子を授かるだろう。
血族の子を迎え入れて、アイリスと二人で育てよう。政はアンソニーが教え、愛情はアイリスが注ぐ。
アンソニーが即位するまでまだ間がある。アンソニーを妻帯させようと、王も重鎮達も密かに妃候補を挙げているが、アンソニーはそんな気配に気付いた端から跳ね除けて、のらりくらりと躱している。
アンソニーの賢明さに加えて、補佐をするアイリスが有能である為に、政に滞りが無いことから周囲は強く進言出来ずにいる。
この頃では、アンソニーは末姫ばかりを大切にして、他に女人には興味を抱けない体質なのだと噂が立って、無理やりに妃を娶らせても名ばかりの妃として放置されるのではと危惧されている。お蔭で暫く煩く言われずに済みそうだ。
暮れなずむ夏の夕暮れを眺めながら、二人はもう一度抱き締めあった。
アンソニーはその後、王国の歴史で初めての独身王となる。臣籍降下した第二王子には子が多く恵まれて、その長子を立太子させることで王家は直系の存続を守った。
妃を持たないアンソニーには、異母妹のアイリスが妃の公務を担うために城に残った。公式の場でもアンソニーは異母妹を伴って、一目で兄妹と解る良く似た見目の二人は、城で密かに囁かれる噂を他所に、国民からの人気は高かった。
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