ヴァンパイア様のお手伝い

ミルキー

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第一章 始まり

第4話 初めてのバトル!?

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「では、やってもらいましょう。来てください。」



...やりたくない、正直言ってめんどくさい。そりゃあ、護身術やってたからなんとかなると思うけどさぁ。
「ここです、渡川さん。」
うわぁ、来ちゃった。
ガチャ。
って、うわああああ!?何ここ!!
そこには、物凄い広さのドーム状の練習場らしきものがあった。上の方には、観客席のようなものもついている。
え、ルキアも見てるの!?絶体絶命じゃん!!
「渡川様、これを。」
「ありがとうございます。」
イヤホンみたいなのに小さいマイクがある、ってことは...。
『おい、渡川。聞こえてるか?』
「聞こえてるよ。」
案の定、つけると声が聞こえてきた。
『私は戦えないが、これでサポートは出来るらしい。』
そういうわけか...。
『と言ってもどうせ護身術でもやってたのだろう。』
え、よく解るなぁ。
「じゃあ、始めましょう。手加減はしませんよ。」
「よーい、初め!」
ヒュンッ。
勢いよく先生が飛び出して行く。
サッ。
あ、危なかったー。
『お前、あんなのよくよけれたな!』
このくらい避けれるわ。
「嘘でしょ...。これを避けれるなんて初めて見たわ...。」
え、凄いことなの?
「ルキア、今のを避けれるのって凄いことなの?」
『当たり前だ。今の、Sランク技だから大体はダメージを受けるか、受けても何ともないかのどちらかだ。避けれるのは、SSランクだけだ。』
ってことは...。
「渡川沙雪さん、貴方のランクはSSです。」
嘘でしょ!?
「まあ、とりあえず試合続行しましょう。」
早く終わって欲しい...。
「今度は貴方から仕掛けて下さい。」
えー。仕方ない。
ヒュンッ。
「グアアッ!!」
手刀で軽く脇腹を打つだけで、物凄い威力が出る。
『流石だな。よし、魔法を使ってみよう。』
魔法なんてあるの!?
『頭の中で具体的に想像すればする程魔力は強くなる、炎とか。念じて、「炎よ!」とか言えば大体出てくる。』
説明テキトー...。うーん、じゃあ。
「凍てつく氷よ!」
足元だけを凍らす感じで。
ピキキキキッ。
「っな!?....ま、参りました...。」
おお、成功。元に戻せないかな、これ。
すると、どんどん溶けていった。
あ、戻った。
「嘘でしょ!?そんな簡単に出来る筈ないのに...!?」
えぇ、そうなの!?
「渡川さん、凄すぎるわ。この学校で魔法を使えるのは、赤木心ノ葉(あかぎこのは)さんだけだったのに。」
赤木?
「あぁ、赤木心乃葉さんと相手のミズキ,ラノワールさんよ。後で自己紹介するから、まずは教室に戻りましょう。」
うん、戻ろう。



「じゃあ、一人ずつ自己紹介して下さい。まず、女子から。」
「赤木心ノ葉です、これからよろしくお願いします。」
「綾鳥舞美(あやとりまみ)です...。」
「大宮奈緒(おおみやなお)です。」
「っか、景山夜美(かげやまよみ)、です...。」
「小宮山夕佳(こみやまゆか)です、どうぞよろしく。」
「さっき言った通り、佐々木結奈です。」
「ふ、ふふふふ富多葉、み、美、薫、で、す...。」
「え、えっと、柳田菜々花(やなぎだななか)です...!!」
「優衣口希生(ゆいぐちきい)でーす!よろしくね!」
「全部で9人よ。貴方は渡川だから10番ね、途中から来たとかは関係ないのよ。」
「そうなんですか。」
意外だなー。まあどうせ、いつも最後なんだけど。
「じゃあ男子も自己紹介。」
「葵翔廉(あおいかれん)です...。景山夜美の守護霊です。」
す、凄いポソッて言ったなー。って守護霊!?...あぁ、守護霊か。
「驚かないのね。」
「何回か見たことあるので。」
「ああ、なんだ。では、自己紹介を進めてくれ。」
「アミラ,ウランプーだよ、これからよろしく。」
「キタラ,ウランプーだ。死神で富多葉美薫の相手だ。」
わあ、性格が真逆。
「ポセイドン,エノシガイオスだ、あのかの有名なポセイドンと同一人物だ。」
えぇ!?あのポセイドン!?ってことは神か。
「アイル,G,クアイノー、雪男なので今物凄く暑い。」
マイペースだなぁ...。
「さっきも言ったけど、セフ,スラテンダーでーす!」
「イルン,デクキングだ、これでも魔族を統べる魔王だ。」
まさかの魔王登場。
「ウイスター,ホールガントです。天使です、よろしく~。」
ほのぼのだ、これ。
「ミズキ,ラノワールです、これからよろしく。」
やっとしっかりした人来た...。
「ミアン,レントルー、妖精です。」
「これからよろしくね、渡川さん。アルキールさん。」
わー、絶対大変なやつだー、...めんどくさっ。
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