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幕引き
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「…い、今、警察にで、電話しようと思ってたんです」
眉間に皺を寄せながらも、雅史は怖がっている演技をしている。
「何かあったの!?」
彩花の声がより大きくなった。その大声に雅史は顔を顰めた。
「あ、青木先生と…山岸裕美さんが…こ、殺し合って…死にました」
顰めさせていた顔を雅史は華やかにした。顔だけ見れば嬉しそうだ。
「今、何処に居るの!?」
もっと静かに喋れ。喉をかっ切るぞ。雅史はそんな事を思いながら、また顔を顰めた。
「安田町にある…今は使われてない工場に居ます」
「安田町ね!?直ぐに向かうわ!動かないでね!電話も切っちゃ駄目よ!」
車の助手席に座る彩花は電話をしたままメモを取り、運転席に座る相田に伝えた。
相田は無線機を使い工場の住所を調べると共に、現場に警官を向かわせる要請を出した。
「…は……だ……し……ツゥーツゥー」
彩花の携帯電話から通話の終了を知らせるメロディーが流れた。
「西園寺君!?もしもし!?」
「どうした!?」
相田が尋ねた。
「切れました…掛け直します!」
彩花は再び雅史の番号に電話を掛けた。しかし、繋がらない。
「電源が切れてるか、電波が悪いのかもしれません」
「そのまま掛け続けろ!」
「はい!」
彩花は雅史に電話を掛け続けた。
携帯電話の電源を切った雅史は、工場を抜け、目の前にある河川敷に向かった。
大きな橋が掛かっている。その橋の下の地面に、雅史は拾った棒切れを使い穴を開けた。
「こいつは捨てられないからな」
雅史の手には鋏が握られている。幾つもの命を奪ってきた鋏だ。青木から返してもらっていたが、今回は使う事がなかった為、血は付いていない。
よく手入れされている。定期的に研いでいたのかもしれない。
雅史はズボンのポケットからぐちゃぐちゃに丸めたビニール袋を取り出した。袋に鋏を入れた。しゃがみ込んだ。そして、地面に開けた穴にその袋を入れ、土を被せた。
戦友である鋏を埋めた雅史は、工場に戻った。裕美と青木が転がっている。雅史はにたっとした笑みを浮かべると、携帯電話を取り出した。電源を入れた。直ぐに電話が掛かってきた。
「…も、もしもし」
震える声で雅史は電話に出た。
「西園寺君無事!?大丈夫!?」
彩花の大声が携帯電話を通して聞こえてくる。
眉間に皺を寄せながらも、雅史は怖がっている演技をしている。
「何かあったの!?」
彩花の声がより大きくなった。その大声に雅史は顔を顰めた。
「あ、青木先生と…山岸裕美さんが…こ、殺し合って…死にました」
顰めさせていた顔を雅史は華やかにした。顔だけ見れば嬉しそうだ。
「今、何処に居るの!?」
もっと静かに喋れ。喉をかっ切るぞ。雅史はそんな事を思いながら、また顔を顰めた。
「安田町にある…今は使われてない工場に居ます」
「安田町ね!?直ぐに向かうわ!動かないでね!電話も切っちゃ駄目よ!」
車の助手席に座る彩花は電話をしたままメモを取り、運転席に座る相田に伝えた。
相田は無線機を使い工場の住所を調べると共に、現場に警官を向かわせる要請を出した。
「…は……だ……し……ツゥーツゥー」
彩花の携帯電話から通話の終了を知らせるメロディーが流れた。
「西園寺君!?もしもし!?」
「どうした!?」
相田が尋ねた。
「切れました…掛け直します!」
彩花は再び雅史の番号に電話を掛けた。しかし、繋がらない。
「電源が切れてるか、電波が悪いのかもしれません」
「そのまま掛け続けろ!」
「はい!」
彩花は雅史に電話を掛け続けた。
携帯電話の電源を切った雅史は、工場を抜け、目の前にある河川敷に向かった。
大きな橋が掛かっている。その橋の下の地面に、雅史は拾った棒切れを使い穴を開けた。
「こいつは捨てられないからな」
雅史の手には鋏が握られている。幾つもの命を奪ってきた鋏だ。青木から返してもらっていたが、今回は使う事がなかった為、血は付いていない。
よく手入れされている。定期的に研いでいたのかもしれない。
雅史はズボンのポケットからぐちゃぐちゃに丸めたビニール袋を取り出した。袋に鋏を入れた。しゃがみ込んだ。そして、地面に開けた穴にその袋を入れ、土を被せた。
戦友である鋏を埋めた雅史は、工場に戻った。裕美と青木が転がっている。雅史はにたっとした笑みを浮かべると、携帯電話を取り出した。電源を入れた。直ぐに電話が掛かってきた。
「…も、もしもし」
震える声で雅史は電話に出た。
「西園寺君無事!?大丈夫!?」
彩花の大声が携帯電話を通して聞こえてくる。
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