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運命の人
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新垣霞は、今は亡き母親のすみれから不思議な力を受け継いでいる。
霞が自分の力に気付いたのは、五歳のクリスマスを迎える前日だった。
「ママ、何やってるの?」
「…ダウジングっていうのをやってるのよ」
テーブルの上には、全ての平仮名が書かれている紙が置かれている。すみれは、右手の指先で摘まむように糸を持っていた。糸の先には無色透明のクリスタルのような物がぶら下がっている。そのクリスタルのような物は、平仮名が書かれた紙の上で静かに揺れていた。
「だうじんぐ?霞もやる!」
意味は分からなかった。霞は言葉の響きでダウジングに興味を持ったようだ。
すみれはクリスタルがぶら下がった糸を霞に手渡した。
「このクリスタルをね、こうって持って…そう…この紙の上に垂らして…ゆっくり文字を読むように動かして…」
霞はすみれの言う通りに、クリスタルを紙の上でぶら下げた。
「…これだけ?」
期待とは裏腹に、何も起こらない事に霞はつまらない様子だ。
すみれが微笑んだ。
「何か質問してごらん?」
「質問?何を質問するの?」
霞は首を可愛らしく傾げた。
「霞のママの名前を聞いてごらん」
「ママの名前?霞知ってるよ?ママはすみれだよ」
霞がまた首を傾げた。
「霞はママの名前知ってるよね。でも、霞のママの名前はなに?ってこのクリスタルに聞いてごらん」
「クリスタルに?…うん!霞のママの名前はなーに?」
紙の上で吊したクリスタルがゆっくりと動きだした。次第に動きは大きくなり、クリスタルは『あ』と書かれた上で円を描いている。
「なんか回ってるよ」
霞は輝かせた目をすみれに向けた。
すみれがにっこりと微笑んだ。
「うん、回ってるね。回ってた所の文字を読んでごらん」
「あだよ」
「あだね。そしたら手をまたゆっくりと紙の上で動かしてごらん」
「うん」
霞はクリスタルをゆっくりと移動させた。すると、次は『ら』の上で激しく回り始めた。
「また、動いた!らだよ!」
霞は独りでに回るクリスタルに興奮している様子だ。
「回ったね。そうやって回った文字を繋げていくんだよ」
「うん!…が……き…す…み…れ……あれ?回らなくなったよ」
霞は一向に回らなくなったクリスタルを見詰め、首を傾げた。
「終わりって事だよ。回った文字を繋げてごらん」
「えーと、あでしょー、ら…がき…すみれ?あらがきすみれ?」
霞が自分の力に気付いたのは、五歳のクリスマスを迎える前日だった。
「ママ、何やってるの?」
「…ダウジングっていうのをやってるのよ」
テーブルの上には、全ての平仮名が書かれている紙が置かれている。すみれは、右手の指先で摘まむように糸を持っていた。糸の先には無色透明のクリスタルのような物がぶら下がっている。そのクリスタルのような物は、平仮名が書かれた紙の上で静かに揺れていた。
「だうじんぐ?霞もやる!」
意味は分からなかった。霞は言葉の響きでダウジングに興味を持ったようだ。
すみれはクリスタルがぶら下がった糸を霞に手渡した。
「このクリスタルをね、こうって持って…そう…この紙の上に垂らして…ゆっくり文字を読むように動かして…」
霞はすみれの言う通りに、クリスタルを紙の上でぶら下げた。
「…これだけ?」
期待とは裏腹に、何も起こらない事に霞はつまらない様子だ。
すみれが微笑んだ。
「何か質問してごらん?」
「質問?何を質問するの?」
霞は首を可愛らしく傾げた。
「霞のママの名前を聞いてごらん」
「ママの名前?霞知ってるよ?ママはすみれだよ」
霞がまた首を傾げた。
「霞はママの名前知ってるよね。でも、霞のママの名前はなに?ってこのクリスタルに聞いてごらん」
「クリスタルに?…うん!霞のママの名前はなーに?」
紙の上で吊したクリスタルがゆっくりと動きだした。次第に動きは大きくなり、クリスタルは『あ』と書かれた上で円を描いている。
「なんか回ってるよ」
霞は輝かせた目をすみれに向けた。
すみれがにっこりと微笑んだ。
「うん、回ってるね。回ってた所の文字を読んでごらん」
「あだよ」
「あだね。そしたら手をまたゆっくりと紙の上で動かしてごらん」
「うん」
霞はクリスタルをゆっくりと移動させた。すると、次は『ら』の上で激しく回り始めた。
「また、動いた!らだよ!」
霞は独りでに回るクリスタルに興奮している様子だ。
「回ったね。そうやって回った文字を繋げていくんだよ」
「うん!…が……き…す…み…れ……あれ?回らなくなったよ」
霞は一向に回らなくなったクリスタルを見詰め、首を傾げた。
「終わりって事だよ。回った文字を繋げてごらん」
「えーと、あでしょー、ら…がき…すみれ?あらがきすみれ?」
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