【R18】ちっちゃい騎士様の××はすっごくおっきい

おうぎまちこ(あきたこまち)

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 気付けばすっかり夜を迎えていた。
 ホーホーとフクロウの鳴き声が聞こえてくる。
 森の奥の温泉で、クロヴィス騎士団長と私はどうしてだか一緒に温泉の中に浸かっていた。
 もちろん裸である。
 クロヴィス騎士団長のいつもはオールバックにしている前髪が濡れて降りてきているが――四十路近いはずだが、童顔なせいで美青年然としていた。

「べたべたしてたのが取れて良かったな」
 
 ちゃぷり。
 湯面が揺れ動く。
 クロヴィス騎士団長が前髪をかきあげる。

「え、ええ、まあ」

 そうは言うが、私は動揺していた。

(どうしてこんなことに……!?)

 クロヴィス騎士団長がふっと意地の悪い笑みを浮かべる。

「さて、お前が自分で『私を女扱いするな』って言ったから、一緒に入ってみたわけだが……」

 そうして、彼が私の濡れた金の髪にそっと手を伸ばしてきた。
 ビクリ。
 私は身体を震わせた。
 ちょっと触れられるだけで、下肢が疼いてしまうのだ。

「催淫作用のある粘液を身体から落としたところで、粘液から揮発した催淫物質をお前は吸っているわけだ。しかも結構な量だった。体が相当火照ってるんじゃないか?」

「それは……」

 実は――女騎士としての矜持で身体が火照っているのを必死に我慢していたのだ。
 さっきから実は大好きな男性がそばにいるせいもあって……結構ヤバい状態である。
 
(このままだと団長に襲いかかってしまいそう)

 このままでは――美少年にみえる小さなおっさん騎士団長を襲う、痴女副騎士団長としての名を欲しいままにしてしまいそうだ(?)

「どれぐらいで作用がなくなるでしょうか?」

「そうだな……明日の朝ぐらいじゃないか?」

「明日の朝……!?」

 私は素っ頓狂な声を上げてしまった。
 クロヴィス騎士団長が続ける。

「一応、騎士学校でも習っているから知っているとは思うが、男は抜けば良いし、女は達すれば、もう少し早く解放されるだろう」

「そうですか」

 がっくりしながらも、身体がうずうず疼いて仕方がない。

「もう夜も遅いし、火照った身体のまま王都に戻っても面倒だから、俺はここで一夜を明かそうと思っているが……女のお前は大変だろう? 薪の前かさっきの小屋にベッドがあるなら……ん?」

 私は思わず、彼の腕にそっと手を添わせていた。

「その……達するというのは、どうやったら達せますか?」

「は……?」

 クロヴィスが眉を顰めた。

「女は男みたいに抜いたりしないのか?」

 彼が言いたいことは分かる。
 いわゆる自慰行為というやつだろう。
 私は頬を赤らめながら返事をした。
 
「かれこれ、この二十四年、ございません」

 クロヴィス騎士団長が無表情のまま、上を向いて下を向いて真横を向いてから、こっちを向いた。

「自然に解けるはずだから、それを待って……」
「良ければ、団長に手ほどきしていただきたいのです!」

 彼がこちらを真顔のままジッと見てきていた。

「いや、さすがにそれは好いた男にしてもらえ」

「その、団長は私に好かれるのは嫌なのでしょうか!?」

 催淫作用のある薬が回っているせいやら、温泉の湯のせいやらで――頭がしっかり逆上のぼせてしまっていた。勢いのまま告白する。

「私はもうずっと子どもの頃から……団長に好かれたいと思っていました」

「レオナ」

 けれども、クロヴィス騎士団長はそれ以上は何も話してこない。
 思い余って告白してしまったことを後悔してしまう。

「すみません、私のような男のような長身の女に好かれても嬉しくなかったですよね! 失礼いたしました!」
 
 私は勢いよく立ち上がる。
 ザパリ。
 湯面が波立つ。
 
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