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メロンパン美味しかった…
二人の男を両側に侍らせたまま昼食を終える。
「ねぇ廉、今日シよ」
「ヤんぞ廉」
「今日は無理です。先約があるんで」
「誰とだ」
「…秘密です」
「あー、佐々木とかいうサラリーマンと?」
俺の肩に頭を乗せてもたれていた皆瀬が事も無げに言うものだから、俺は内心めちゃくちゃビビった。
「……なんで知ってるの」
「廉のことならなんでも知ってるよ」
ニコニコと笑う皆瀬。怖いんだけど。
「リーマン?お前学外でもヤッてんのか」
眉間にシワを寄せ不機嫌になる先輩。
「……そう、ですよ。…そういうわけだから今日は無理なんで。二人とも」
舌打ちする先輩。
断られたのになぜか笑顔のままの皆瀬。
え、なに、なに。
「あのサラリーマン、もう廉には会わないよ」
「は?」
会わない?会わないってどういう意味だ。
「昨日直接話したんだ。廉は知らなかったみたいだけどあいつ妻子持ちだよ。奥さんと会社に『男子高校生と淫行してるってバラす』って脅したら、泣きながら土下座してきたよ。もう廉には近付かないから誰にも言わないでくれってさ。」
…いや、…待って、…
「……勝手な、こと、…しないでよ」
「駄目だった?だってムカついちゃったからさぁ。少し金持ってるからって廉にベタベタベタベタ触って…廉だってあいつのこと、そんな好きじゃなかったでしょ?」
「……」
「はっ、テメーにしてはいい仕事すんじゃねぇか皆瀬」
「ってことで今日の夜の予定はキャンセル。代わりに俺とシよーよ」
「廉、俺か皆瀬か、どっちか選べ」
「……」
俺は首をゆっくり横に振った。
「……今日はいい…ヤんない」
「えぇー?なんで?」
「金ならあるぞ?」
「…気分じゃなくなったんで。教室戻るから離して。邪魔するならもう二度とえっちしない」
授業開始のチャイムの音を聞きながら、俺は強引に二人の手をすり抜けて教室へと駆け戻った。
二人の男を両側に侍らせたまま昼食を終える。
「ねぇ廉、今日シよ」
「ヤんぞ廉」
「今日は無理です。先約があるんで」
「誰とだ」
「…秘密です」
「あー、佐々木とかいうサラリーマンと?」
俺の肩に頭を乗せてもたれていた皆瀬が事も無げに言うものだから、俺は内心めちゃくちゃビビった。
「……なんで知ってるの」
「廉のことならなんでも知ってるよ」
ニコニコと笑う皆瀬。怖いんだけど。
「リーマン?お前学外でもヤッてんのか」
眉間にシワを寄せ不機嫌になる先輩。
「……そう、ですよ。…そういうわけだから今日は無理なんで。二人とも」
舌打ちする先輩。
断られたのになぜか笑顔のままの皆瀬。
え、なに、なに。
「あのサラリーマン、もう廉には会わないよ」
「は?」
会わない?会わないってどういう意味だ。
「昨日直接話したんだ。廉は知らなかったみたいだけどあいつ妻子持ちだよ。奥さんと会社に『男子高校生と淫行してるってバラす』って脅したら、泣きながら土下座してきたよ。もう廉には近付かないから誰にも言わないでくれってさ。」
…いや、…待って、…
「……勝手な、こと、…しないでよ」
「駄目だった?だってムカついちゃったからさぁ。少し金持ってるからって廉にベタベタベタベタ触って…廉だってあいつのこと、そんな好きじゃなかったでしょ?」
「……」
「はっ、テメーにしてはいい仕事すんじゃねぇか皆瀬」
「ってことで今日の夜の予定はキャンセル。代わりに俺とシよーよ」
「廉、俺か皆瀬か、どっちか選べ」
「……」
俺は首をゆっくり横に振った。
「……今日はいい…ヤんない」
「えぇー?なんで?」
「金ならあるぞ?」
「…気分じゃなくなったんで。教室戻るから離して。邪魔するならもう二度とえっちしない」
授業開始のチャイムの音を聞きながら、俺は強引に二人の手をすり抜けて教室へと駆け戻った。
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