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2話:マリオン卿
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さすが軍人。 犯罪者から話を聞きだすことに長けていらっしゃるのでしょう。 拷問にかけられたわけではありませんが、前イェルニー伯爵夫人のこと、ランヴェック家での扱い等洗いざらい吐かされた気がします。
「…では貴女はこの国で頼れる者も無く、現在家無し、一文無しの状態なのですね?」
「なけなしの装飾品を持ってきておりますので、こちらを売れば多少は凌げるはずですわ」
自分持ちの店に行けば資産も宿舎もあるのですが…家族にも秘密にしてきた切り札なので言いません。
マリオン卿は視線をわたくしの隣に座る人物…女性騎士のエレーナ卿に投げます。 輝くような茶金の髪を束ねた、美しい顔立ちの女性です。
「適任かと」
するとゆっくり馬車が動き出しました。 この界隈に用事があるのに移動しては困ります。
「あの! わたくし手持ちの宝石を売りに行かねばなりませんのでおろして下さいます?」
腰を浮かしたわたくしの手を取り、隣の女性が危ないから と手を引きます。
「私の屋敷にどうぞご滞在下さい」
マリオン卿のお屋敷…? でもこの豪奢な馬車に家門が分かる紋章はありませんでした。
まさか拐かしでしょうか⁉ どうしましょう、売られてしまいます!
「クローディア様を売ったりしませんからどうぞご安心下さい」
マリオン卿が笑いを嚙み殺しながら答えます。 どうやら思っていたことが声に出ていたようです。
「ですが”拐かし”は正解かもしれませんね。 我がローダン国へお越しいただこうと思っていますので…」
”我が”ローダン…? ローダン国はごく最近まで戦争していた敵国の名前です。
「マリオン卿は…祖国を裏切った方なのですか?」
「裏切ってはおりません。 私は元々ローダン人です。 この国に5年ほど前から出入りしていただけです」
え? それは敵国の人間が戦争のために入り込んでいたということですよね…。 体から一気に血の気が引きました。
「補足させてください、クローディア様」
エレーナ様が冷え切ったわたくしの手を取り微笑みました。 美女の微笑みだけで心が解されます。 でも今回ばかりは震えが止まりません。 彼女もまた敵国の兵なのでしょうから。
「クローディア様がいらっしゃるペイジェヌ国の国王も、我がローダン国の第一王子も、血気盛んな戦争屋です。 特にペイジェヌ国王は国力も農村の繁忙期も無視して戦争を仕掛けてきます。
…この辺りのことはご存じでしたか?」
「最近即位したペイジェヌ国王が勇ましい方だとは…聞いておりましたが…。」
弱小国なのに交渉ではすぐ戦争をちらつかせ、増税して軍備を整えようとしているのだそうです。
そこまで阿保な方だとは聞き及んでおりませんでした。 刈入れ時期に戦争をしたら収穫が出来ず、国民全てが飢えてしまうではありませんか…。
「マリオン様は停戦や、他の王を立てるようペイジェヌ側の要人と密かに話し合いを重ねるためにこの国に潜入しておりました…。 ですが事は動かず、先日この国は敗戦しました。
…すぐさま王族や宮仕え達は解体され、貴族たちにも沙汰が出ることになります」
マリオン卿は伏兵ではなく、特使をなさっていた間諜なのですね。 宮廷の出入りが不自然に見えないよう騎士に扮していたというところでしょう。
…でも何故わたくしをローダンに連れていこうとされているのでしょうか。
わたくしは意を決して尋ねます。
「…敗戦国奴隷にされるということでしょうか…?」
「違います。 ただクローディア様にとっては奴隷と変わらないかもしれませんが…」
悲しげに微笑んだマリオン卿が答えます。
「平和条約を結ぶ証に、手っ取り早くペイジェヌ国の令嬢とローダンの王族が結婚してしまうのが良いと考えたのです。 …クローディア様はこの国で…失礼を承知で申し上げますが、冷遇されていたため生国を未練なく離れやすいのではないかと…。 隣りの部下と考えたのです。 無論ローダンでは好待遇でお迎えいたします」
わたくしは呆気に取られ、淑女にあるまじき顔をしていたと思います。 隣国の王族と結婚⁉
王族と??
結婚!?
「わたくし子爵家の出なので家格が低すぎるかと…」
「伯爵夫人でしたでしょう?」
「離婚歴があるのですが…」
「清い身であることはイェルニー伯爵から伺っております」
顔から火が出そうです。 わたくしは思わず悲鳴のような奇声を上げてしまいました。
「ミハイル様はそんなことまでマリオン卿に話されていたのですか⁉ もうお嫁に行けません!」
「事情を知る我が国に嫁入りしていただければ良いではありませんか。 嫁ぎ先から追い払われ、実家にも戻りにくいのですよね?」
どうしましょう。 確かにその2家には戻れませんが、行き場がないわけではないのです。
「…じきにこの国の王侯貴族の家には”戦争の賠償金”として、領地や家財の押収と差し押さえが始まります。
…権力や軍資金などを削ぐためですが、金を請求すると領民に負担が行ってしまいますから現在持ちうる資産を徴収予定です。
クローディア様はこの国の貴族から距離を置いた方が良いですよ」
美しく微笑むマリオン卿からはものすごい圧が感じられます。 実際強制というか脅迫ですよね…、コレ。
敗戦国ともなれば物流は滞るでしょうから、いっそわたくしの事業は隣国に本拠地を移した方が良いでしょうね…。 そうすればイェルニー伯爵家のように王家から追い出されてもすぐに寝床が確保出来ますし…。
マリオン卿とエレーナ卿が根気強くわたくしを説得しているうちに、いつの間にか馬車は転送ゲートを超え、ローダン国の王都へ向けて歩を進めていたのでした。
さすが軍人。 犯罪者から話を聞きだすことに長けていらっしゃるのでしょう。 拷問にかけられたわけではありませんが、前イェルニー伯爵夫人のこと、ランヴェック家での扱い等洗いざらい吐かされた気がします。
「…では貴女はこの国で頼れる者も無く、現在家無し、一文無しの状態なのですね?」
「なけなしの装飾品を持ってきておりますので、こちらを売れば多少は凌げるはずですわ」
自分持ちの店に行けば資産も宿舎もあるのですが…家族にも秘密にしてきた切り札なので言いません。
マリオン卿は視線をわたくしの隣に座る人物…女性騎士のエレーナ卿に投げます。 輝くような茶金の髪を束ねた、美しい顔立ちの女性です。
「適任かと」
するとゆっくり馬車が動き出しました。 この界隈に用事があるのに移動しては困ります。
「あの! わたくし手持ちの宝石を売りに行かねばなりませんのでおろして下さいます?」
腰を浮かしたわたくしの手を取り、隣の女性が危ないから と手を引きます。
「私の屋敷にどうぞご滞在下さい」
マリオン卿のお屋敷…? でもこの豪奢な馬車に家門が分かる紋章はありませんでした。
まさか拐かしでしょうか⁉ どうしましょう、売られてしまいます!
「クローディア様を売ったりしませんからどうぞご安心下さい」
マリオン卿が笑いを嚙み殺しながら答えます。 どうやら思っていたことが声に出ていたようです。
「ですが”拐かし”は正解かもしれませんね。 我がローダン国へお越しいただこうと思っていますので…」
”我が”ローダン…? ローダン国はごく最近まで戦争していた敵国の名前です。
「マリオン卿は…祖国を裏切った方なのですか?」
「裏切ってはおりません。 私は元々ローダン人です。 この国に5年ほど前から出入りしていただけです」
え? それは敵国の人間が戦争のために入り込んでいたということですよね…。 体から一気に血の気が引きました。
「補足させてください、クローディア様」
エレーナ様が冷え切ったわたくしの手を取り微笑みました。 美女の微笑みだけで心が解されます。 でも今回ばかりは震えが止まりません。 彼女もまた敵国の兵なのでしょうから。
「クローディア様がいらっしゃるペイジェヌ国の国王も、我がローダン国の第一王子も、血気盛んな戦争屋です。 特にペイジェヌ国王は国力も農村の繁忙期も無視して戦争を仕掛けてきます。
…この辺りのことはご存じでしたか?」
「最近即位したペイジェヌ国王が勇ましい方だとは…聞いておりましたが…。」
弱小国なのに交渉ではすぐ戦争をちらつかせ、増税して軍備を整えようとしているのだそうです。
そこまで阿保な方だとは聞き及んでおりませんでした。 刈入れ時期に戦争をしたら収穫が出来ず、国民全てが飢えてしまうではありませんか…。
「マリオン様は停戦や、他の王を立てるようペイジェヌ側の要人と密かに話し合いを重ねるためにこの国に潜入しておりました…。 ですが事は動かず、先日この国は敗戦しました。
…すぐさま王族や宮仕え達は解体され、貴族たちにも沙汰が出ることになります」
マリオン卿は伏兵ではなく、特使をなさっていた間諜なのですね。 宮廷の出入りが不自然に見えないよう騎士に扮していたというところでしょう。
…でも何故わたくしをローダンに連れていこうとされているのでしょうか。
わたくしは意を決して尋ねます。
「…敗戦国奴隷にされるということでしょうか…?」
「違います。 ただクローディア様にとっては奴隷と変わらないかもしれませんが…」
悲しげに微笑んだマリオン卿が答えます。
「平和条約を結ぶ証に、手っ取り早くペイジェヌ国の令嬢とローダンの王族が結婚してしまうのが良いと考えたのです。 …クローディア様はこの国で…失礼を承知で申し上げますが、冷遇されていたため生国を未練なく離れやすいのではないかと…。 隣りの部下と考えたのです。 無論ローダンでは好待遇でお迎えいたします」
わたくしは呆気に取られ、淑女にあるまじき顔をしていたと思います。 隣国の王族と結婚⁉
王族と??
結婚!?
「わたくし子爵家の出なので家格が低すぎるかと…」
「伯爵夫人でしたでしょう?」
「離婚歴があるのですが…」
「清い身であることはイェルニー伯爵から伺っております」
顔から火が出そうです。 わたくしは思わず悲鳴のような奇声を上げてしまいました。
「ミハイル様はそんなことまでマリオン卿に話されていたのですか⁉ もうお嫁に行けません!」
「事情を知る我が国に嫁入りしていただければ良いではありませんか。 嫁ぎ先から追い払われ、実家にも戻りにくいのですよね?」
どうしましょう。 確かにその2家には戻れませんが、行き場がないわけではないのです。
「…じきにこの国の王侯貴族の家には”戦争の賠償金”として、領地や家財の押収と差し押さえが始まります。
…権力や軍資金などを削ぐためですが、金を請求すると領民に負担が行ってしまいますから現在持ちうる資産を徴収予定です。
クローディア様はこの国の貴族から距離を置いた方が良いですよ」
美しく微笑むマリオン卿からはものすごい圧が感じられます。 実際強制というか脅迫ですよね…、コレ。
敗戦国ともなれば物流は滞るでしょうから、いっそわたくしの事業は隣国に本拠地を移した方が良いでしょうね…。 そうすればイェルニー伯爵家のように王家から追い出されてもすぐに寝床が確保出来ますし…。
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