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序章
第一話。4-3
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この部屋はどうやら書斎のようで、南向きの窓の前に大きな机が備え付けられ、さらに部屋の中央にはソファと高さの低い長方形のテーブル。
壁側は本棚になっており、びっしりと書籍類が丁寧に配され一部、酒類とグラスがいくつか。それはテーブルの上にも置かれている。
「この椅子はバラン殿のお気に入りでしてね。私は時々、書類整理に使わせていただいていたのですが……」
座り心地は最高で、仕事が捗るんですよ。そう言いながらアルベルトは机の前の椅子に腰掛ける。その様子を見るネイアには、目の前の机の上に幾つが書類が置かれているのが確認できた。
「……そちらへ」
そう促されるまま、ネイアとアベルはソファーに腰掛け、リーフは無言で扉の前に立つ。
「……別に、私は人のことが聞きたいわけじゃないの」
ソファーに座りながら口を開くネイア。まず、アルベルトがアベルを知っていただけでなく、名前を覚えていたことに驚く。
さらには殊更、部屋に入るよう促したこと。そこに何やら言い知れぬ不安を覚えたのだが、その心情は声には出さなかった。
「言われるまでもなく、私はアベルにこの場に居てもらうつもりだったから、先生が彼を拒むようなら文句を言ってやろうと思ってたの」
その言葉は誰に向かってのものか、微妙にずれていた。
壁側は本棚になっており、びっしりと書籍類が丁寧に配され一部、酒類とグラスがいくつか。それはテーブルの上にも置かれている。
「この椅子はバラン殿のお気に入りでしてね。私は時々、書類整理に使わせていただいていたのですが……」
座り心地は最高で、仕事が捗るんですよ。そう言いながらアルベルトは机の前の椅子に腰掛ける。その様子を見るネイアには、目の前の机の上に幾つが書類が置かれているのが確認できた。
「……そちらへ」
そう促されるまま、ネイアとアベルはソファーに腰掛け、リーフは無言で扉の前に立つ。
「……別に、私は人のことが聞きたいわけじゃないの」
ソファーに座りながら口を開くネイア。まず、アルベルトがアベルを知っていただけでなく、名前を覚えていたことに驚く。
さらには殊更、部屋に入るよう促したこと。そこに何やら言い知れぬ不安を覚えたのだが、その心情は声には出さなかった。
「言われるまでもなく、私はアベルにこの場に居てもらうつもりだったから、先生が彼を拒むようなら文句を言ってやろうと思ってたの」
その言葉は誰に向かってのものか、微妙にずれていた。
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