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序章
第一話。6-8
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改めて、正式な権利者の意思表明であるか、アルベルトは確認しなかった。ただ少なくとも今後十年間は猶予が与えられている。その間、気が変わればいつでもどうぞとアルベルトは示唆した。
「……まあ、それくらいなら別に、構わないわ。決して軽くない額のお金がもらえるのだから……」
流石にくれると言うものを拒むほど、ネイアは清貧主義でも悟りを開いた僧侶でもなかった。
そして、もう一つの遺言。手紙の入った封書をアルベルトは差し出した。
「これは生前、バラン殿が貴女宛に書き残した遺書。個人的な手紙であると聞いておりますので後で、お読みください。そして、最後に。お父上のバラン・フォレスト、我が最善の上司にして最良の友人に対して、謹んで哀悼の意を表するとともに、その御霊の安らかならんことお祈り致します」
アルベルトは立ち上がり、ネイアに向かって深々と頭を下げる。
「……ご丁寧な弔意、亡き父に代わって御礼申し上げます。父にとって先生は掛け替え無い親友、そして戦友であったことでしょう。その言葉を父も喜んでおられることと思います。ありがとうございました……」
ネイアも立ち上がり、アルベルトの弔意に返礼を返す。下を向く彼女の瞳に少し、涙が溜まっていたが顔を上げた時には、それと悟らせることはなかった。
「……まあ、それくらいなら別に、構わないわ。決して軽くない額のお金がもらえるのだから……」
流石にくれると言うものを拒むほど、ネイアは清貧主義でも悟りを開いた僧侶でもなかった。
そして、もう一つの遺言。手紙の入った封書をアルベルトは差し出した。
「これは生前、バラン殿が貴女宛に書き残した遺書。個人的な手紙であると聞いておりますので後で、お読みください。そして、最後に。お父上のバラン・フォレスト、我が最善の上司にして最良の友人に対して、謹んで哀悼の意を表するとともに、その御霊の安らかならんことお祈り致します」
アルベルトは立ち上がり、ネイアに向かって深々と頭を下げる。
「……ご丁寧な弔意、亡き父に代わって御礼申し上げます。父にとって先生は掛け替え無い親友、そして戦友であったことでしょう。その言葉を父も喜んでおられることと思います。ありがとうございました……」
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